こんにちは、Angler Ogiです。
2023年、楽しかった揖保川のアマゴ釣りシーズンも、8月31日で終了しました。
9月1日からは禁漁期間に入ります。
私自身の釣行は、3月1日の解禁日から始まり、8月30日がシーズン最終釣行。
良型が数多く釣れた飛躍のシーズンとなりました。
そこで今回は昨年までと同様、2023年シーズンを振り返りながら、釣行総括を行います。
昨年までとは一味違う釣り方を試してみたり、TSURINEWSのライター活動を始めた影響もあり、よりディープな内容になります。
2023年シーズンに良い釣果を得られなかった方。
2024年シーズンに渓流釣りにチャレンジしたい方。
さらに、揖保川のアマゴ釣りを愛する方々の参考になれば幸いです!
毎年総括記事はかなりのご好評を頂いていますので、今回は執筆に4日かけて、かなりの大ボリュームにしました。
時間がある時にお楽しみくださいね!
2023年の揖保川釣行回数、19回。
2023年シーズンは、解禁日から積極的に揖保川へ通い、春先の釣行が例年より多めでした。
その反面、7月と8月の釣行回数がそれぞれ1回ずつと、夏場の釣行回数が激減。
理由は多々ありますが、一番大きかったのは6月2回目の釣行で熊の糞を発見したこと。
さらに2023年の夏はとにかく暑く、釣行をためらうほど・・・。
また、8月はコロナ感染と本業の発表会準備が重なり、体調不良な上に多忙。
やはり行けるタイミングで釣行しておかないと、あっという間にシーズンが過ぎてしまいますね・・・!
ではまず、月ごとの釣行回数と釣果を纏めます。
●3月/4回、月合計76匹
●4月/5回、月合計53匹
●5月/5回、月合計33匹
●6月/3回、月合計17匹
●7・8月/各1回、合計45匹
2023年は1月末に記録的な大雪があったものの、2月から3月にかけて一気に暖かくなり、揖保川周辺(源流域除く)で雪に見舞われることはほぼありませんでした。
しかし、解禁日に通い慣れた支流に大量のアングラーが訪れたことで、
守られるべきマナーが守られず、非常に嫌な思いをしました。
釣りをする方には、最低限のマナーが守れるようになってから釣りをしてもらいたいと切実に思います。
そして、解禁日に足を滑らせて転倒してしまい、愛用の竿・3WAY 渓蘭 の穂先を折り、ケガまでしてしまうという最悪の船出。
それからは竿を修理して別の支流に入ることで、釣果が爆発!
6回目の釣行で総数が100匹を超えたので、本流での型狙いへとシフトしました。
時折新規開拓で悲惨な目にあうこともありましたが、2022年の空梅雨は違い、2023年は梅雨前後によく雨が降ったこともあり、水量が良い感じに安定。
エサの川虫採集に苦戦することも多々ありましたが、5月~6月にかけては(数こそ減ったものの)良型を多数ゲットできました。
7・8月は釣行回数こそ1回ずつと少ないものの、それぞれ15匹・30匹と釣果を上げることができた上、釣り方を工夫することで良型も仕留めています。
ちなみに、シーズンでのトータル匹数は224匹。
さすがに全部良型というわけにはいきませんでしたが、良型の割合は(おそらく)3割程度と少しずつ増えてきており、2021年からのボーズ無し記録も継続。
2024年以降はさらに良い釣果を得たいところです。
2023年、印象に残った釣行
それではここから、印象に残った釣行をピックアップしていきます。
良い釣果を出せた釣行は勿論ですが、
- 釣法が今までと少し違う
- 想定した釣れ方と違う(ポイント含む)
- 狙い通りに仕留めることができた
こういった釣行も紹介!!
そして、(後述します)←この記述がある釣り方は、次の項目で詳しく説明していきます。
2023年2回目の釣行である3月8日
解禁日の釣行で良い感触だった支流を本格的に攻めたのが、3月8日。
早春にもかかわらず川虫採集に手こずり、高井釣具店さんのイクラ(めっちゃ釣れる)に助けられました。
開始わずか2時間ほどで20匹を突破し、
この時期にしては良いサイズの19cmもヒット。
さらに、先行者の後を釣ったにもかかわらず、竿抜けになりそうな場所を狙うことで数を伸ばすことができた釣行でもありました。
さらに、同日訪れた本流は水温が低すぎて無反応でしたが、想定していなかった支流の下流部で、
30分で11匹という入れ食いを経験。
結果、アマゴ釣りの最高匹数を更新するに至ったのです。(後述します①)
これは、仕掛けを流す技術を向上させるために色々と研究し、オモリの使い分けを覚え、果ては新品の針を研ぐといった地味な作業が実を結んだ瞬間です。
ちなみにこの次の釣行では、別の場所で入れ食いになり、昼前後の釣行にもかかわらず28匹の釣果。
結果、解禁から3回の釣行で71匹という釣果となり、「今年は大爆釣じゃね?」と感じていました。
先行者の後でも釣れた4月10日
4回目の釣行は新規開拓で失敗しイマイチな釣果で終わりましたが、5回目は通い慣れた支流でアタリが連発。
渓流釣りの4月半ばと言えば、釣り荒れによりアマゴがスレてくる時期。
にも拘らずアタリが連発したのは、雨後の増水のおかげ・・・だけではありません!
様々なエサを使い分け、オモリを水深によって変更するだけでなく、オモリを打つ位置を微調整することで様々な流し方に対応できるようになったのが一番大きな要因です。(後述します②)
トータル18匹のアマゴを釣り、「先行者の後でも釣果を出せる」という自信につながった釣行でした。
スナムシ無双の釣行となった4月13日
前回釣行から僅か3日後の釣行となった4月13日は、エサのスナムシが大活躍!
気温の上がり始めや雪解けが例年より早かったせいか、この時期にして既にバチバチの体高をもつ20cmクラスが連発!!
底流れを意識しつつ、エサ先行で流すスタンダードとも言える釣り方を徹底したおかげで、午前中のみで18匹という釣果を得ることができました。
また、
この時期の支流では初、21.5cmという良型アマゴも顔を見せてくれたので、実に楽しい釣行になったことをよく覚えています。
3WAY渓蘭630のデビュー戦、4月17日
7回目の釣行では、本格的に本流攻略を開始。
そのために使用したのが、2023年初めに購入した3WAY渓蘭 630。
普段愛用している竿である3WAY 渓蘭 450のクオリティがあまりにも素晴らしいため、熟考を重ねた上で630も購入しました。
ただ、初回仕様となった2月の小柿渓谷釣行ではあまりの重さに耐えられず使用を断念。
そこで、この日の釣行時に開けた場所で竿を振るトレーニングを行い(笑)、さらには両手で扱うのがセオリーなところを、
鍛えりゃええか。(゜Д゜)
という脳筋の元、鍛えた右手のみで扱おうという結論に至った私。
結果、シーズンが終わった今では、
竿尻を持ち、右手1本で普通に扱えるように進化(?)しました。(゜Д゜♯)(違)
シーズン前より明らかに右の前腕が太くなっているように感じますが(笑)、それはさておき・・・
21.5cmのこのアマゴで、630の鱗付けが完了!
さらに、
この22cmを含み、本流で20cm前後のアマゴを5匹ゲット。
数こそ伸びませんでしたが、既にして釣り荒れ疑惑(?)の本流で、630を扱えるようになったのは大きな収穫でした。
ダム上で初の獲物、4月20日
平日にも関わらず、とにかくあちこちに先行者の車を見かけた8回目の釣行は、
以前の釣行時に予め下見をしていた場所で、ダム上初となる22cmのアマゴをゲット。
結構な距離を歩き回り、ここぞというポイントを足で見つけてゲットした1匹のため、かなり印象に残っています。
お気に入りポイントで釣るのも勿論良いのですが、時には釣果を考えず新規開拓を続けることによって、思いもよらぬ釣果を得られるのが渓流釣り。
トータル釣果こそ7匹でしたが、その醍醐味を味わった1日でした。
余談ですが、
この日、山のあぜ道で自生した春の味覚・ノビルを持ち帰って食したのですが、めっちゃ旨いんです、この野草。
特に葉っぱの部分は旨味爆弾のようなもので、手作りギョウザに入れたら、その味はまさに至高。
最近は普通の餃子を食べても満足できなくなってしまいました。(笑)
2024年も食べるのが楽しみだなぁ・・・!
GW只中の5月2日、良型登場!
10度目の釣行は、GW真っ只中の5月2日。
川虫を取るために1時間以上かけて4か所を回る・・・という苦労をしつつも、
まずは24.7cmを手中に収めました。
この1匹の前、前回釣行の仕掛けを使って同サイズにラインを切られていたので、「渓流釣りは新しい仕掛けを使用するべき」という考えが定着。(苦笑)
さらに、本流が20~30cmほど増水していたこともあり、普段はあまり使用しない2Bという重いオモリを使用して、流し方を勉強。
この釣行をきっかけに、4Bまでの重いオモリも使いこなせるようになりました。(後述します③)
同日中に、
こちらの22cmや、
24cmも飛び出し、6.3mのロッド+重いオモリの釣り方を確立できたように感じます。
シーズン初の25cmアップ!5月18日
13回目の釣行となった5月18日。
GW明けから雨が降ったりやんだりという状況が続いていたせいで、増水したり渇水になったりと、水量がコロコロと変化していました。
幸いこの日はやや増水気味で良いコンディション・・・だったのですが、汗だくになりながら川虫を確保という難行を早朝に行う羽目に。(泣)
気を取り直して釣行したところ、本命と目していた場所の2か所はダメ。
3か所目の大・本命ポイントでようやく、
25.5cmのビッグサイズが登場!
水深が深い淵にいたこの1匹を釣るために、タナはドン深に設定し、4Bのオモリを使用。
ヨレ部で仕掛けを馴染ませてからメインの筋へと引っ張り込み、底流れを確実に捉えた後、オバセ(ラインスラック)に流れをあててゆっくり流す、という手法を取って、ようやく仕留めたのです。(後述します④)
前年までは、これほど水深がある場所は全く歯が立たなかったのですが、「水深がある緩やかな場所でも、釣り方次第で釣果を得ることができる」という自信につながりました。
さらには、初めて訪れる場所で、
23cmの良型もゲットしました。
新規開拓地でもゲット出来るようになってきたのも大きな収穫。
特にこの23cmをゲットした場所はかなり有望な雰囲気だったので、2024年シーズンが楽しみです。
トータル釣果も20cm以上ばかりが6匹と、充実していました。
良型が連発した5月25日
「渓流釣りの最盛期はいつか」と訊かれたら、私は経験上「5月の下旬~6月上旬です」と答えます。
まさにそれを体現したのが、この14回目の釣行でした。
この日が私的2023シーズンベスト釣行です。
昆虫が増えてくるという時期という事もあり、川虫はあきらめてブドウムシ1本で勝負したこの日は、気合を入れていつもより早い時間から釣行。
午前6時の1投目にいきなり24.7cmの良型がヒットしたかと思えば、
6時39分には別の場所で、重いオモリを駆使して23cm、
7時40分にはさらに別の場所で、1号のオモリで23.5cm!
この1匹を釣った場所は、いつも「釣れそうなのになんで?」となっていた場所だったので、ようやく答えを見つけたような気がしました。
さらに、攻略が難しくて今までは諦めていた場所でも、サイドハンドでキャスト→流れに乗せてから竿を立てて深みへ誘導することで、
ぶっとい22.5cmを捕獲!
さらにさらに、流れがキツすぎて今まではスルーしていた場所で、よ~く目を凝らしてみると・・・流れがわずかに緩んでいる場所を発見。
4Bのオモリを使用して仕掛けを馴染ませてから、ラインを張ったり緩めたりというテクニックを使用して、そのわずかな緩みへと仕掛けを送り込みます。(後述します⑤)
結果、取り込みが大変難しい場所でヒットし、てんやわんやの大騒ぎとなったのが、
2023年1番の大物となった、この25.8cmのアマゴ。
取り込みの大変さから、印象度も間違いなく2023年No.1!!
最高の1匹でした。
トータル引数は13匹で、そのうち6匹が良型だったのですが、実はこの日、自己記録サイズと思われるアマゴをバラしています。
しかも針の軸を折られて。(苦笑)
特大サイズがヒットしたのはシーズンを通してこの瞬間だけだったので、やはり自己記録更新の機会は1年に1回あるかないか。
2024年は、その瞬間を絶対に逃さないようにしたいところですね・・・!
想定外の場所で25cmアップ!6月7日
ラインブレイクによる良型バラシがあった16回目の釣行は、どこに行っても釣り荒れのせいで釣果を得られず、非常に苦労しました。
昼前までマトモな釣果はなく、最後に入ったポイントで、(割と新しい)クマの糞を発見してしまうというオマケ付きです。(苦笑)
それでも、強い流れに対抗するために4Bのオモリを使用して、
なんとか21.5cmをゲット!
この1匹は本当に嬉しかったことをよく覚えています。
さらに、多くの人にスルーされるであろう「開けた場所の足元、真昼間」という環境で、クロカワムシがさく裂!!
25.3cmの良型をゲットすることに成功したのです。
先入観を持たず、出来るだけ柔軟な思考を持たなければ出会えなかっただけに、非常に価値のある1匹となりました。
そしてこの1匹で、年間目標であった「25㎝以上をシーズン中に3匹」「24cm以上をシーズン中に7匹」を同時達成。
釣果総数こそ4匹と貧果でしたが、早い段階で達成できて一安心です。
渓流釣りは頭を使え!7月20日
シーズン18回目の釣行は、夏真っ只中の7月20日。
にも拘わらず早朝の気温は22度~23度と、随分涼しい1日でした。
早々にキープサイズが釣れて、トータル匹数も15匹となったこの釣行ですが、何より印象に残っているのが、
こちらの23.7cmのアマゴ。
丁寧に仕掛けを流していたら、底から25cmクラスが浮上してきて食わず、思わず地団駄。
流し方が違うと考え、オモリの重さを変えながら様々な流し方を試しましたが、中々ヒットしなかったのです。
そこで、水深のわりに大きすぎるであろう3Bのオモリに変更し、底を取ってから底流れ付近をネチネチ攻める釣り方に変えて、ようやくヒットまで持ち込みました。(後述します⑥)
最初に見た個体とはおそらく別だとは思いますが、「こんな釣り方もありだな」と想定していた特殊な釣り方だったので、会心の1匹と言えそうです。
最終日に爆釣!8月30日
記憶に新しい8月30日が、シーズン最後・2023年19回目の釣行です。
前週にほぼ毎日雨が降った影響で、週末は結構な増水。
そこから数日経ってほぼ平水に戻るという、アマゴにとってベストな水量でした。
この22.5cmがすぐに釣れた時点で、最終釣行としては満足できたのですが、この日は非常にアタリが多く高活性。
キジとブドウムシを使用しましたが、流れのある場所ではキジ、日陰・頭上に木がある場所ではブドウムシが当たりエサとなりました。
そして、シーズン内の釣行で良型をバラしたポイントで・・・!
25.2cmをヒットさせ、見事にリベンジ達成!!
この1匹は、今シーズンの釣り方を集約させたような釣り方で狙い通りヒットさせたため、まさにしてやったりの1匹です。(後述します⑦)
そして、
2022年に良型がヒットしたポイントで、またしても良型がヒット!!
25.5cmあるこちらのアマゴは、一度ラインブレイクでバラした後、再度同じ場所でヒットするという奇跡がおこった1匹。
釣り方どうこうよりも「そんなことある!?」と大変驚いたものです。
この日は数も出て、トータル30匹の大爆釣。
最高の形でシーズンを締めくくることができました!(^^)
ここまでの歩み
揖保川の渓流釣りをこよなく愛する私・Ogi
2023年には、当ブログを通じて揖保川漁協の方々にも認知していただいていることを知りました。
この記事だけを見ると「かなり釣れているアングラー」に見えますが、思い起こせば、渓流釣りを始めた2012年はまだボーズだったりチビアマゴのみだったりと、とにかく苦戦を強いられました。
少し振り返ってみようと思います。
2019年はどうだったのか
渓流釣りを始めたのは2012年ですが(2015・2017・2018年は渓流釣行無し)、より本格的に取り組み始めたのは、当ブログをスタートした2019年から。
その時の様子(よく釣れた日)がこちら。↓
17cmを頭に13匹、大きいのが釣れないため、キープサイズは(県の定める持ち帰りサイズを上回る)15cm・・・。
正直今では考えられません。(笑)
丸ボーズを喰らった日もありましたが、考えてみるとこの日以来(海釣り含めて)丸ボーズは無いので、まぁよしとしましょう・・・!
2020年は?
この1年後である2020年には、
18.5cmを頭に18匹(キープ10匹)と釣果が伸び始め、2020年4月27日に突如自己記録サイズ(現在も)である27.5cmが登場します。
さらに、私の釣りを大きく変えたのが、なんといっても忍ヤマメ との出会い。
この針を使用し始めた当初は「そんなに変わった印象は無い」と思っていたのですが、この針を本格的に使用し始めてから、フッキング率が跳ね上がりました。
多少値は張りますが、今後もこの針を一番手として使用していく予定です。
飛躍の2021年
そして、私の渓流釣りの概念を覆す釣行になったのが、2021年5月19日の釣行。
重たいオモリを使用してみたり、流れの筋を読んでみたり、流し方を変えてみたり。
さらには、入渓場所を思い切って大きく変更したのが功を奏し、20cmクラスが連発したのです。
この釣行の経験が次の釣行にバッチリ反映され、
良型アマゴ&イワナが連発!
ここで完全にコツをつかんだように思います。
さらに、2021年6月・7月には初挑戦となる引原川本流へ。
2回の釣行で、
27cmのビッグサイズと、
25.5cmを仕留めました。
この時点ではまだ本流のポテンシャルを思い知っただけで、本流の釣り方と支流の釣り方が確立していません。
釣るエリアが変わると釣り方・流し方が変わるのは当たり前の話ですが、なんとなくでも釣れていたのは、支流での経験が活き始めていたからです。
もちろんその支流ではパターンを掴んでおり、
2021年8月26日、23cmを頭に、20cmオーバー8匹含む17匹のアマゴをゲットしています。
この年の釣果を振り返ると、前年までの釣行をはるかに上回るような爆釣が増えていますが、その秘密は、圧倒的にコレ!↓
偏光サングラス です。
渓流釣りにおいて、
- 流れの筋を把握できる
- 底の形状を把握できる
- 反射光から目を保護してくれる(ストレスカット)
- 安全面の確保(遡行時)
これらの要素はあまりに大きく、偏光サングラス が無ければ今でも釣果は半分程度になるのではないか・・・といった予感すらします。
釣りそのものが変わるレベルなので、これなしの釣行はもはや考えられません!
2022年の釣行に関しては2022年総括記事に詳しくまとめていますので、是非そちらをご覧くださいね。
この年に本流での釣り方をある程度確立させ、それを踏襲したのが2023年・今シーズンの釣行と言えます。
Angler Ogi的釣り方紹介!
現在の私の本職は音楽教室の講師(ギター/ボーカル/話し方/初心者向けピアノ)ですが、音大に行く前は魚類生態学者を目指しており、元々研究するのが大好きな性分。
ちなみに、小学6年生の時の「将来の夢・目標」は「ウナギの完全養殖成功」と「トウヨシノボリの分類研究」「遡河回遊/陸封(河川残留)個体の生態・遺伝研究」でした。
正直周りからはめちゃくちゃ奇異の目で見られていましたね・・・。(苦笑)
今になって思えば、アマゴは遡河回遊魚(サツキマス)ですし、今現在やりたかったことができているのかもしれません。(笑)
では、2023年に私が研究した釣り方を紹介!!
キーは以下の7つです。
- 様々な場所(ポイント)を狙う
- オモリを打つ位置の工夫
- 重いオモリの有効活用(2B~4B、2個付け)
- オバセに流れを当てる(目印水没も厭わない)
- ラインテンションの調整(意外と竿を動かす)
- タナを広く探り、ベタ底も狙う(根掛かりを恐れない)
- 底流れを利用してエサを吹き上がらせる
①想定外の場所も攻めてみる
3月8日の釣行記で記載した、「想定外の場所で入れ食いになった」という部分。
渓流釣りはどうしても同じ支流に通いがちになりますし、釣果が出たのであればなおさら別の場所に行きづらくなります。
そうして徐々に固定観念が強くなっていき、「この川は~~より上に行かないと釣れない」といったようになっていくもの。
実際4月の釣行時に、「兄ちゃんこんな所じゃ釣れんやろ、もっと上に行かな。20cm近い良いサイズが釣れるのは上や」と言ってきたご年配の方が数名おられました。
その当日、ご年配の方と会う直前に釣っていたのが、
この21.5cmなんですよね・・・。(苦笑)
我々人間が想像しているよりもアマゴの活動範囲は広く、「こんな場所に!?」と思うような場所にもアマゴはいます。
時により水深は掌くらいあれば十分ですし、流れがある程度強く、その上に木があればもう最高のポイントになるのです。
また、驚くほど下流部で釣れることもあるのも事実。
そもそも本流から支流に上がってくるわけですから・・・!
勿論、上流部や源流部に行った方がライバルは減るはずなので、「ここ!」という場所にこだわらず、とにかく広範囲を釣り歩く(足で稼ぐ)のが大事になります。
②オモリを打つ位置を工夫する
4月10日の釣行で記載した、「オモリの位置を工夫する」という部分。
基本的に渓流釣りでは、
- 軽いオモリで浅場を釣る時は針から20cm程度上
- 重いオモリで深場を釣る時は針から30cm以上離す
このようなオモリワークがセオリー。
では、「水深がそこまで深くなくて激流」の時はどうするか。
その答えとして、ベテランの方々が実行していたのが、
ワンサイズ重いオモリを針からやや離して打つ
というもの。
これだけだと、普通に投入すれば流されてしまいますが、ヨレに投入して仕掛けを馴染ませてから流れに引きこめば、しっかりと底流れを捉えて流れてくれます。
初心者の頃は、「より自然なイメージで流す=仕掛けを投入したら動かさない」と考えていたので、選択肢に幅がありませんでしたが、この手法は非常に重要なので、是非覚えたいところ。
オモリワークに関しては、TSURINEWSでもライターとして記事を書いています。↓
③重いオモリの有効活用
5月2日の釣行では、増水した引原川本流にチャレンジしたのですが、普段使用する2号や1号程度のオモリでは歯が立たないほどの流れでした。
数年前までなら「釣りにならない」と諦めていましたが、先述したオモリワークを勉強していたときだったので、オモリを4Bまで用意していたのです。
そしてこの時は普段ほぼ使用しなかった2Bを40cm近く上に打ち、ヨレを利用して沈めてから底流れへ・・・という手法を取りました。
こうすると、水量が多い本流では案外自然に流れてくれるので、重いオモリ=自然に流れない、という固定観念から脱却。
仮にこれでうまく流れないような場所にはアマゴも定位出来ないので(時期によりますが)、釣るポイントも絞ることができます。
時に大きなオモリを使ってみるという発想も大切ですね。
④オバセに流れを当てて流す
5月18日の釣行で良型を仕留めた釣り方が、水深のある場所でオバセに流れを当てて流すという方法。
水深がある場所で仕掛けをコントロールするのは至難の業なのですが、この釣行で実行したのがこちら。↓
- 4Bなどの重いオモリを使用し、目印は水深にあった深さにする
- オモリは針から40~50cm程度上に打つ
- ヨレに投入して、底まできっちり沈める
- メインの筋まで引っ張り込む
- 流れを受けるタイミングでオバセを出し、目印の下2つを水没させる
- オバセと目印に水流が当たり、仕掛けが押し流されていく
この釣り方が実行できると、オモリは底近くを、オモリより軽いエサは底から少し浮いた状態で先行して流れていくイメージになります。
ある名手の方がサクラマス釣りで行っていた釣り方をマネてみたのですが、これが実に上手くハマり、2023年のカギとなる釣り方となったのです。
⑤ラインのテンションを積極的に調整
5月25日の釣行時、④で紹介した釣り方をさらに改良。
頭上に木がある上に激流、さらにその流れの中にある小さな(だけど素敵な)ポイントを攻めるために、色々と頭を使ったものです。
流れを利用して、ラインテンションの調整を行うことで、激流の中のピンポイントにエサを送り込むことが出来るようになった技がこちら!↓
- 流れることを想定し、重いオモリを使用して、やや上流部の木の下へサイドハンドキャスト
- 目印を水につけたまま、ラインを張ってポイントに近付くまで流す
- ポイントに近付いたら竿を斜めに立ててラインを張る
- ポイントに到達する瞬間、ラインテンションを緩めて流し込む
- ロッドを反対方向に倒しながらラインテンションを張り気味に戻す→ヒット!
イメージとしては、エサ(この時は軽いブドウムシ)は流れによって吹き流されている状態なので、オモリ~目印の間のラインをコントロール。
この張ったり緩めたりという動きを行うことで、より自然にエサが流れてくれます。
重要なのは「どこでアマゴが食ってくる」と想定するか。
「自分がアマゴならこの場所でエサを食うだろうな」と想像して、その場所へピンポイントで仕掛けを流し込むイメージでラインを操作すれば、アマゴがいれば必ず食ってくるはずです。
渓流釣りって、案外竿を動かすんですよね・・・!!
これは渓流釣りを始めて数年経って、ようやく得ることができた気付きでした。
⑥タナを幅広く探る、底を釣る
7月20日の釣行で実行したのが、まるで海釣りの「探り釣り」のような釣り方で、底付近をネチネチ攻める釣り方。
最初に良型のアマゴが浮上してきて見切られたため、なんとかしてその1匹を釣るために頭をフル回転。
流れが強いエリアで、試してみたのは以下の釣り方です。
- ジンタン1号で流れのヨレ(複数個所)にキャスト→馴染ませてから流心へ→表層~中層を流す
- ジンタンをBに変更し、手前~奥まで見えている範囲の全部の筋を流す
- 2Bに変更してヨレ(複数個所)にキャスト→馴染ませてから流心(底付近)を流す
通常なら、この釣り方のどれかで反応が出るものですが、この日は全く反応無し。
そこで行ったのが、この釣り方でした。
- オモリを3Bにして、今までの投入点より5m程度上流側(水深40cm程度)へキャスト
- すぐに底に沈んでしまうので、素早く竿を持ち上げて流れの方向へ竿を動かす
- 岩の反転流付近で一度底を取る
- 仕掛けを持ち上げて少し流す→深い場所で仕掛けを落とす、を繰り返す
- 流れがぶつかる場所(水深80cm程度)へと仕掛けを流しつつ、竿を動かして誘導する
過去に小柿渓谷放流釣り場で入れ食いになったことがある管理釣り場特有ともいえるパターンで、「自然に流す」とは程遠い釣り方です。
食ってきたのは完全にベタ底。
もしかしたら、2024年以降も食い渋り時に試すことになるかもしれません。
⑦底流れでエサを吹き上がらせる
8月30日の釣行で、支流の淵で25.2cmを仕留めたのがこの釣り方。
先述した⑤⑥の釣り方を少し改良した釣り方です。
- オモリは4B、針から40cm程度上にセットし、エサは浮力のあるブドウムシをチョイス
- 淵の上流側にある流れ込みのヨレへ仕掛けを投入、底付近までオモリを沈める
- エサのみが流れに巻き込まれるように、ゆっくり流心へと仕掛けを動かす(オモリは底付近)
- エサだけが底流れから吹き上がったタイミングで竿を下流側へ倒して、仕掛け全体を流れへと引き込む
- 流れに乗ったら竿を上流側へ倒し、目印を2つ水没させて仕掛けが押し流されるようにする
- 極力オモリが底付近にあるイメージで流していく(エサは軽いので先行して流れる)
ブドウムシは浮力があり水流の影響を受けやすいので、軽いオモリだと底付近で吹き上がってしまうことが多々あります。
そこで、かなり離れた位置にある重いオモリで底を取ってやれば、軽いブドウムシは一定のタナを先行して流れる・・・というのが、この釣り方のイメージ。
こうする事で、軽いエサであるブドウムシが「流れに巻き込まれて一度底へ沈み、その後吹き上がって流れてきた」という状態を演出。
水深が1m近い深場に大岩が2つ並んでおり、丁度その間をブドウムシが流れていき、見事ヒットとなりました。
前年までなら、間違いなく攻略できなかったであろう1匹。
これは2023年の集大成となった釣り方と言えそうです。
2023年は目標を達成できたのか!?
では最後のコーナーとして、2022年総括記事で立てた目標がどの程度達成できたのかを振り返ってみます。
1,1回の釣行で20㎝オーバー10匹、総数20匹の同時達成
1つ目の目標は、残念ながら未達に終わりました。
ほぼ確実に行けるだろうと踏んでいたこの目標ですが、総数20匹を超えた釣行は複数回あったものの、20cmを切るサイズが多く、実は案外難しいようです。
数釣りができる時期は平均サイズが14cm~17cm程度ですし、20cmクラスが連発する時期は「当たればデカイ」という感じで数は出ません。
そもそも、20cm以上の良型が6~7匹釣れたら家族の夕飯には十分ですし(苦笑)、6時間以上釣行できる日が非常に少なかったこともあって、正直この目標は振り返るまで忘れていました。(←おい!)
そのため、この目標は来年以降は立てず、ゆる~くやっていこうかと思います。
2,24㎝以上をシーズン通して7匹
こちらは比較的早め(6月7日)に達成することができました。
24cm以上の合計数は9匹と、私的には上々の結果。
わずかに24cmに届かないアマゴも5匹ほどいたので、この結果は満足です。
3,25㎝以上をシーズン通して3匹
2022年はとんでもなく分厚かった25cmの壁ですが、2023年は25cm以上が5匹と、こちらも無事達成!!
これにより、来年は自動的にこの数を上回る25cmクラスを仕留めることが目標となりそうです。
4,自己記録更新(27・6㎝以上)
こちらは2023年も未達に終わりました。
5月25日の釣行でバラしてしまった1匹は、ほぼ確実に自己記録サイズと言える大きさだったのですが、掛けた時の体勢が最悪に近く、しかも流れ終わりの場所。
頭上にはガッツリ木があり、増水で流れも強く、非常に不利な条件ばかり。
というか私には、なす術がありませんでした
結果、アワセを入れる角度をミスってしまい、掛けた瞬間のされて針の軸が折れたわけですが、果たして次に同じようにヒットした場合、私は獲ることができるのでしょうか・・・。
2022年も1度だけ尺近いと思われるサイズをバラしているのですが(この時はラインブレイク)、こうして年に1度だけと言えるペースで、特大サイズがヒットしています。
いずれも最盛期と言える5月半ば~6月の出来事なので、2024年はなんとか自己記録を仕留めたいですね・・・!
2024年シーズンの目標
これらを踏まえて、2024年シーズンの目標はこちらにしました。↓
- 24cm以上をシーズン通して10匹
- 25cm以上をシーズン通して7匹
- 26cm以上をシーズン通して3匹
- 自己記録更新(27.6cm以上)
正直、小型のアマゴを狙って掛ければ普通に数を稼げることが判ったので、目標としては取り下げました。
やはり良型を釣ることを目標にした方がやる気も出ますし、なによりこのような具体的な目標を立てる方が、着実に上達しているという実感があります。(本職の音楽レッスンと同じ感じ)
特筆すべきは3つ目の目標である「26cmアップを3匹」。
2021年の壁が「23cm」、2022年の分厚い壁が「25cm」なら、
2023年の分厚い壁は「26cm」でした。(゜Д゜)(笑)
なので、最優先目標はこの26cmを3匹釣ること。
そのためには、やはり足繫く渓流に通うほかありません!!
2023年の渓流釣り、まとめ
このようにディープに振り返ってきた今回の記事、総文字数が16000文字を超えました。(笑)
超・長文にお付き合いくださった方、本当にありがとうございます。(^^)
今年出会った課題としては、
- 6月に入るまで、川虫を安定的に採取する方法を考える
- (釣り場の混雑対策に)新規開拓でポイントを増やす
- 良型が掛かる場所をもっと細かく想定し、きちんと「獲れる体勢」を取っておく
この3点だと考えています。
ここをクリアできれば、今回立てた目標はきっとクリアできるはず!
つい先日禁漁になったわけですが、もうすでに渓流に行きたい病が発動中の私・Ogi。
ここから2024年の解禁日までは、秋~冬の海の釣りものであるカワハギ、タチウオ、アジ、イカ、メバルなどを狙っていく予定です。
最後まで読んでくださり、また、私の半年/のべ19回にわたる2023年渓流釣り記事にお付き合いくださり、ありがとうございました!!
揖保川のアマゴ釣り記事はこちら↓
2022年の総括記事はこちら↓
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