渓流アマゴ釣りで使用するエサについて徹底考察!

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こんにちは、揖保川でのアマゴ釣りが大好きなAngler Ogiです。

様々なエサを使用する渓流釣りでは、どのエサを使用するかによって釣果が大きく変わります。

また、使用するエサによってアワセ方が違うというのも大きなポイント。

前編のポイント選び/流し方編に引き続き、今回の記事(中編)では、アマゴ釣りで使用するエサについて徹底的に考察していきます!

アワセ方についての記事(後編)はこちら!

↓【今回の記事はこんな内容です】↓

  • アマゴ釣りで使用する各エサに注目!
  • エサ毎の特徴、使う時期も含めて考察!
今回の記事には、アマゴのエサとなる川虫の写真が登場します
虫が苦手な方はご注意くださいね。

渓流釣りで使用するエサについて

様々なエサを使用するアマゴ釣り。

水生昆虫から陸上に棲息する昆虫まで、他の釣りでは類を見ないほど、アマゴ釣りはエサの種類が豊富です。

2022年5月現在、考えられる様々なエサを使用して、アタリの出方や魚の反応などを支流・本流で検証してみました。

  • 自作塩イクラ
  • キンパク(黄色)、キンパクの仲間(通称ギンパク)
  • ヒラタ(幼虫)・ヒラタカゲロウ(成虫)
  • オニチョロ
  • クロカワムシ
  • スナムシ
  • ブドウムシ
  • ミミズ(キジ)

解禁直後は自作塩イクラから始まり、シーズンが進むにつれて川虫類へとシフト。

そして川虫が採集しにくくなる渇水期にはブドウムシ、雨後の増水時にはミミズ(キジ)。

これらのエサを使い分けることで、釣果は間違いなく伸ばすことが出来ます。

解禁時の特高餌!塩イクラ

様々なエサを使用してみた結果ですが、(毎年のことながら)解禁直後はイクラの独壇場!

臭いが強い上に栄養価が高いためか、解禁当初のアマゴは狂ったようにイクラにヒット。
まさに抜群の効果を発揮します。

2019年に自作した塩イクラ。

2019年の秋に塩イクラを自作し冷凍庫に保存、翌2020年春に流水で塩を洗い流し、解凍して使用してみましたが、特に問題ありませんでした。

私は1回の釣行で40~50グラム程度使用しています。

しかし3月半ばを過ぎた辺りから、イクラへの反応が極端に悪くなります。

これは多くの釣り師が(普段アマゴ達が食べていない)イクラを使用したことにより、スレてしまう事が大きな原因。

やはりイクラは解禁当初と、追加の成魚放流が行われる頃に使用するのが最適ですね。

Angler Ogi
Angler Ogi

2022年の揖保川は成魚放流が行われなかったこともあり、使用頻度は少なめでしたが、解禁直後の支流ではやっぱりイクラは外せません!

常用餌、キンパクの仲間たち

イクラフィーバーが終わった後は、安定のキンパク
普段からアマゴが主食として食べている川虫です。

アマゴ釣りと言えばキンパクと言われるほど、本当によく釣れる川虫として多くの方が愛用しているのではないでしょうか。

ただ、釣り師にキンパクと呼ばれるカワゲラの幼虫は、実はとんでもなく多くの種類が存在する昆虫。

当然、一口にキンパクと言っても実に様々な見た目のキンパクがおり(どれもよく似ています)、種によって全く食いが違うのです。

一般的にキンパクと呼ばれるのは黄色みが強く、かつ若干青みがかった色合いをしており、指でつまむと比較的柔らかい身質をしているため、すぐに見分けがつきます。

このキンパクが採れたら、もう釣果は約束されたようなもの。

一方、赤茶色を帯びたキンパクの仲間一部殻が硬いものもいて食い込みがやや落ち、アタリが出てもフッキングしないことも。

ピンボケで申し訳ありません。(苦笑)

左の胸部が小さい個体は柔らかく(良いエサ)、右の胸部がしっかりした個体は硬く食い込みが悪く感じました。

このように、赤茶色であっても種類によっては柔らかい個体もいるので、実際に触ってみて「柔らかいな」と感じたものを使用しましょう。

とはいえ、手に入るのであればやはり黄色っぽいキンパクが最高のエサだと感じます。

刺し方がこのように雑になるとダメ。腹部先端からまっすぐ刺す。

食い込み抜群!ヒラタ(幼虫)とカゲロウ(成虫)

キンパクと並び、アマゴ釣りでよく使われる川虫がヒラタ。

ヒラタは特徴的な見た目と動きをしており、流れの強い場所にあるツルツルした岩に貼り付いています。

身が柔らかく食い込みが非常に良いため、キンパク使用時にアタリだけでフッキングしないときに重宝されます。

ただ3月半ば~4月半ばに一斉に羽化してしまうため(支流の水温により時期が違う)、タイミングによっては殆ど入手出来ません。

しかし、その羽化した個体が産卵→成長する5月頃、再び(ある程度)採れる場所もあるので、エサ採り場を複数用意しておくことが大事になります。

そのヒラタが羽化した物がカゲロウ(成虫)なのですが、川べりで簡単に捕獲できるうえに食い込み抜群のエサ。(エサもちは悪め)

3月下旬~4月初旬に、川虫が切れてしまったときは是非試してみてください。
特に水面をパチャパチャやっている時は抜群の効果を発揮します。

普段からアマゴが捕食しているエサのため警戒されにくいですし、着水と同時に水面にアマゴが飛び出してくる、なんて事もあります。

Angler Ogi
Angler Ogi

3月末に釣ったアマゴの胃袋からは、大漁のカゲロウ(成虫)とクロツツトビケラ(幼虫)が出てきました。
クロツツトビケラは小さすぎるので、釣りエサとしては使用できません。

春先に釣り場でアマゴがライズしている場合、大抵はこのカゲロウとクロツツトビケラを追いかけているようです。

本流で好まれるオニチョロとクロカワムシ

昨年まで、キンパクやヒラタが(羽化のため)激減する4月半ば以降に、クロカワムシやオニチョロ(小)を支流で試してみましたが、やはりこれらは初夏以降の本流でこそ効く餌

特にオニチョロは小型でも身が硬いせいか、残念ながら、3・4月の支流ではほぼ反応無しに終わっていました。

小さめのオニチョロの仲間は、赤茶色のキンパクとそっくり。

ところが、5月以降の本流では、このオニチョロが大活躍!
コオロギのようなサイズ感(3cmくらい)の大型オニチョロに、良型アマゴが飛びついてきます。

オニチョロで、こんな体高の本流アマゴ(23㎝)と出会える。

5月半ばを過ぎると採集できる川虫の種類も限定的になるのですが、この時期でも支流で採集できるのがクロカワムシ。

私は長年クロカワムシと相性が悪かったのですが、2022年にようやく本流にてクロカワムシでアマゴをゲットしました。

クロカワムシはお互いが噛みつきあってすぐ弱ってしまう上、高温に弱いので、ヨモギの新芽を沢山エサ箱に入れておき、ビクやクーラーで冷やしながら使うと長持ちします。

私Ogi大注目のスナムシ

面白いエサとして紹介したいのが、スナムシの仲間(モンカゲロウの幼虫)。

様々な渓流釣りのサイトや番組、雑誌等を調べましたが、紹介されているところをほぼ見た事がありません。

4月によく見かけるスナムシの一種。
こちらは違う種類のスナムシの一種。

スナムシは、淀みの落ち葉の下でよく採れます。
細長くて身は柔らかく、大きさは(終齢幼虫で)2㎝~2.5㎝くらいとやや大きめ。

このスナムシは2020年3月31日の釣行で大活躍!アタリの数も多く食い込みも良かったので、今後は3月末~4月頭の定番エサとなる予感です。

よく採れる割に何故かメジャーなエサではありませんが、非常によく釣れるエサなので、採集出来た際は是非試してみてくださいね。

スナムシで連続ヒットした釣行↓

Angler Ogi
Angler Ogi

2022年はどういうわけかスナムシが殆ど採れず、ほぼ使う機会がありませんでした。
ひょっとすると大発生する年と少ない年があるのかも・・・?

やや高価なブドウムシ

2019年までは、手軽さも相まって私がよく使用していたブドウムシ。
比較的高価ではありますが、2020年シーズンは初夏以降に数度使用。

2022年は既に何度か使用し、好釣果を得ています。

GWの厳しい状況の中、24㎝の良型がブドウムシにヒットした。

ブドウムシは大きく柔らかいので、

  • 水に浮きやすい(沈めるなら大きめのジンタンを使用)
  • 軽いオモリで水面直下を漂わせる釣り方も可能
  • スレている時は食いこむのに少し時間がかかる(アワセはゆっくり目)
  • 体液の臭いが強いため、初夏の濁り時夏の渇水時に強い印象
  • 白くて非常に目立つため、時に見釣りが可能

このような特徴があり、非常に面白い餌。

5月以降は落下昆虫が渓流魚たちのメインエサとなるため、渇水時に木がオーバーハングしているエリアで使用すると効果は絶大!

時に川虫に反応しなくてもブドウムシにヒットする、なんて事もあります。

23㎝のこの個体は川虫に無反応だった。

また、シーズン開幕直後などの食い込みが良くない時は、半分に千切って使用するのもアリです。

雨の後はこれ!キジ(ミミズ)

虫系で最もよく使われるのがキジ(ミミズ)。

昔学校の花壇や近所で大量にドバミミズを採集していた経験から、私Ogiはなんとなく購入を躊躇ってしまいますが(苦笑)、今現在は山に入って自分で採集したり、釣具店で購入しています。(500円以下と安価)

キジはよく動く上に臭いが非常に強いため、雨後の超一級エサ

また、6月以降は川に流されるキジを魚たちが積極的に捕食する常食エサのため、警戒されにくいのも大きな特徴です。

キジは食い込みが良い。

アタリの出方は比較的鮮明。

エサのサイズに合わせて、即アワセ(小さいエサ)をするか、食い込ませてアワセる(大きいエサ)かを選択しましょう。

針への刺し方は小型のものはチョン掛けで大丈夫ですが、大型の物は縫い刺し(通し刺し)にする必要があるので、慣れるまではエサ付けに苦戦するかもしれません。

どうしても刺しにくい場合は、専用の器具を使用するのも一つの手です。

また、キジはエサとしてはかなり大きな部類になるため、水流の抵抗を受けやすく、中々底に沈んでくれません。

そのため、いつもよりワンサイズ大きめのオモリを使うようにすると扱いやすくなります。

キジとブドウムシだけで夏のアマゴに挑んでいます↓

エサによるオモリの選択について

基本的に、イクラヤクロカワムシは比重が重いために沈みやすく、ブドウムシやキンパク・ヒラタ・スナムシは軽いために沈みにくくなります。

また、キジやブドウムシ・オニチョロはエサそのものが水流の抵抗を強く受けるため、底流れを釣りたい場合は重めのオモリで積極的に沈めにいきます。

狭い支流を攻める際は基本的な考え方として、

  • イクラ・・・オモリは軽め(ジンタン3号~5号)
  • 軽い川虫・・・オモリはやや重め(ジンタン1号~4号)
  • ブドウムシ/キジ/重い川虫・・・オモリは重め(ジンタンB~2号)

私はこのように使い分けています。

イクラは2粒掛けの時と1粒掛けの時でオモリの重さを変えた方が自然に流れますし、ヒラタをメインで使用する時は(底が取り辛いため)やや重めの2号がメインとなります。

目安としては、水深が目測で1m以内の落ち込みや淵であれば、ジンタンは2号~3号で十分
体感では3号が最も使用しやすく感じています。

流れが緩やかな場所であれば、3号~5号程度で底を捉えられるギリギリの重さに設定すると、食い込みが一気に良くなるので、試してみてくださいね!

Angler Ogi
Angler Ogi

流れが複雑な支流での小場所ではこの重さを目安にしつつ、やや重めのオモリ選択がカギになります。(前編の記事に詳しく書いています!

渓流アマゴ釣りで使用するエサについての纏め

アマゴ釣りで使用するエサは実に多種多様。

警戒心の強い魚であるアマゴ達をいかに警戒させず自然に食わせることが出来るかがキモとなるので、状況に応じて様々な餌を使い分けることが好釣果に繋がります。

次の記事では、渓流釣りにおいて最も難しいとされるアワセ方について詳しく考察!

私Ogiイチオシの針も紹介しておりますので、是非ご覧くださいね!!

後編/アワセ方・針について徹底考察!↓

前編/支流選びのコツ・仕掛けの流し方について↓

2022年版解禁前の準備について!↓

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