こんにちは、Angler Ogiです。
長年私が渓流釣りで愛用している、ダイワ社のウェーダー、PW-4207R 。
今使用しているのは二代目で、2024年シーズン開幕前に購入しました。

同年の解禁から使用していますが、ソールがおそろしくすり減ってしまったので、ソールの張替えを決意。
そのやり方を詳しく書いていきます!
メーカーへの修理依頼は高価!?
ウェーダーのソール張替えと言えば、毎年秋~冬に各釣具店などで「ウェーダーのソール張替え割安キャンペーン」的な物が行われています。
ただしこれは、メーカーがソール張替えを推奨しているタイプのみ。
私が愛用しているPW-4207R は、その対象外となっていました。
どうもメーカー価格が3万円前後の物は張替えが可能なようで、専用の張替え用ソール等もメーカーに依頼すれば入手可能なよう。
ところが2万円を切るモデルでは、そもそも張替え用ソールすら販売されておらず、PW-4207R もまた然り。
ならどうすればいいのかと、調べに調べてみた結果・・・どうやらメーカーへの修理依頼という形になるようで、しかも古いソールの上から新しいものを貼り付けるという強硬手段のよう。
驚くべきはその値段で、修理費だけで5000円を超えるとか・・・!
元の購入価格が16000円程度という事を考えると、正直かなり勿体なく感じます。
ちなみに、ウェーダーの耐用年数はおよそ3年(使用頻度にもよります)、使用回数の目安は40~50回ほど。
私は1年半ほどで既に40回近く使用しているので、もうそろそろ買い替えの時期・・・と考えてもおかしくないようなのです。
ただ、PW-4207R は大変丈夫なため、まだどこにも穴などは開いておらず、ソール部以外は全く問題ありません。
しかも1年半で買い替えることに強い抵抗を感じた私は、
「ソール張替えくらいならいっそ自分できるんじゃね?」
と考えました。
そこで、ネットを検索して先人達の知恵を入手し、この度自分でソール張替えを行う事にしたのです。
張替え用ソールはPROX社製。
まず最初に用意すべきは、張替え用ソールそのもの。
残念ながらダイワ社の純正品は販売されておらず、出回っているのはシマノ社の一部と、PROX社のフェルトソールリペアキット でした。
当然どちらもそれぞれの純正品に向けて発売されているので、ダイワ社製品との互換性があるのかは定かではありませんが、失敗したら諦めて買い替えと割り切る事にし、PROX社の物を注文!

こちらがPROX社のフェルトソールリペアキット 。
Amazonで2300円ほどで入手出来ました。
購入の決め手になったのは、張替えソールだけではなく接着用ボンドが2本、ブラシ件ヘラが付属しているという点。
さらに、120番のサンドペーパーが2枚付属していました。

ソール張替えにおいて最も難関となるのが接着である訳ですが、ネットで調べてみると、どのボンドにも一長一短があるよう。
特にG17と呼ばれるタイプのボンドを使用している方が多く見受けられたのですが、使用中に剥がれてくるといった意見も多数。
一方、PROX社のフェルトソールリペアキット に付属しているボンドは、言わばウェーダーのソール張替え専用ボンド。
ソールの質というよりボンドへの信頼感から、この商品を購入する事にしたのです。
ウェーダーの状態を確認する。
という事で、早速私のPW-4207R がどのような状態なのかを見てみると・・・

もうすり減りすぎて、グリップ力は無いに等しいものとなっています・・・。
特にかかと部分が悲惨で、

ソールが無くなっているだけでなく、本体部分も削れてしまっています。

ちなみに、表面のフエルトソールにフエルト特有のざらつきは一切なく、サラサラ状態。
この状態のせいで、今シーズン何度転倒した事か・・・。(泣)
さらに右足の方は、

親指の付け根辺りで踏ん張る事が多い為か、ソールが薄くなっているだけでなく、ガッツリ隙間が空いている状態。
ここ最近は岩の上に立つ時も変な力が入っており、おかげで右足首を痛めてしまいました。
正直このままでは安心して釣りを楽しむことが出来ないので、思い切って交換にチャレンジします!
ソール張替え開始!
それではここから、私が行った手順通りに書いていきます。
ソールを剥がす。
まずは元々付いているソールを剥がしていくのですが、右足の方は既に一部が剥がれているため、大変簡単。
なんせ隙間に指をねじ込み、思いっきり引っ張ったらベリベリベリッと剥がれ始めたのです。(苦笑)
とはいえ流石に粘着力が強い接着剤が付いているため、時折ソールを引っ張った際に出来る接着剤の伸び(糸状になった部分)を木工クラフトナイフでカット。
後は単純な力技で、綺麗に剥がすことが出来ました。
左足の方は隙間が無かったので、ソールと本体部分にクラフトナイフを差し込むようにして隙間を作り、ザ・脳筋と言わんばかりのパワーでベリベリと剥がしていきます。(笑)
結果、

左右どちらも問題なく剥がれました。
元の接着剤が取れない・・・!
そしてここからが問題なのですが、ソール張替えを行っている方々のブログを拝見すると、底面に余った接着剤を全て綺麗に取り去る事がポイント、と書かれています。
物は試しと、サンドペーパーでゴリゴリやってみましたが・・・一切取れません!!
なんなら「まだ接着力あるんじゃないか」と思えるほどベチョついており、サンドーパーでは何の役にも立たないのです。
ならばと、ドライヤーをしっかり当ててみたり、付属の説明書にあるように熱湯にしばし浸してみたりもしましたが、粘着力が復活するだけで、取れる気配はゼロ!!
であればいっそ、クラフトナイフで削り取るべきか・・・と、ナイフを当てたら、底面にアッサリ切り傷が入ってしまいました・・・!
これではここから浸水する可能性が高くなってしまい、完全に逆効果。
どうなるかは判りませんが、あえて接着剤を取らず、温めて粘着力を復活させた方が良いのではないかという結論に至りました。
という事でこの工程はスルーです。(苦笑)
ソールをカット
次に、貼り付ける前に予めソールとウェーダーの底面を合わせてカットしておくことにしました。

この作業は、ウェーダー底面とソールをくっつけて、はみ出た部分を木工クラフトナイフでカットするだけ。
切れ味鋭いクラフトナイフのおかげですぐに終了です。
屋外で接着剤を塗る。
続いて、ソールとウェーダー底面に接着剤を塗る訳ですが、付属の説明書には「両方に塗ってくっつける」とありました。
ですが、先人達のブログに必ずあった記述の1つに、
「フェルトに接着剤がしみこむので一度塗ってしばし放置。二度目にたっぷり縫ってから接着を行う」
という目を引く工程が。
今回購入したPROX社のソールは、貼り付け面に予め接着剤を乾燥させた状態で届いていたものの、残念ながら純正品ではないので、かかと部分の凹凸を鑑みてひっくり返して使用する必要があります。
という事で、

このように満遍なく接着剤を塗り込んでおきました。
両足分のソールに塗るだけで接着剤を1本分消費してしまったのが少々気になるところですが、まぁなんとかなるだろうと30分程度屋外で放置。
ちなみに今回、ウェーダーの底面は貼り付け時のみに塗る事にします。

ボンドはシンナー臭がかなり強烈なので、作業は必ず屋外で行いましょう!!
乾燥させた接着剤を温める。
30分程放置したところ、

気温が26度と高め、かつ風が強かったことも相まって、しっかり乾燥していました!
これなら次の工程に進めそうです。
このまま接着剤を塗り直して接着しても良いのですが、一度固まりかけた接着剤は熱を加えると若干溶けるはず。
という事で、まずはこちらのソールにドライヤーの熱風を1分程度当て、様子を見ていると・・・予想通り僅かに溶けて、ネチョっとした感じになりました!
ここぞとばかりに再度接着剤を満遍なく塗り込んでおきます。
手早く行わないといけないので、写真はありません・・・。(苦笑)
ウェーダー底面も温めて接着剤を塗る。
次に、ウェーダーの底面にもドライヤーを当ててみたところ、元々残っていた接着剤が良い感じでネチョついてきます。
その上から満遍なく接着剤を塗っていくと、ギリギリ足りてくれました!
そして塗った直後にまたドライヤーを当て、接着剤を柔らかくしておきます。
貼り付け!
後は、ソールも再度ドライヤーで温めた後、かかと部分を合わせるようにして一息で接着!!
見事ズレずに貼り付いたかと思えば、もう既にピッタリ接着されているではありませんか!!
とはいえ、ここで油断すると全てが水の泡。
再度ドライヤーを接着部の隙間に当てるようにし、手で押し付けるようにしてソールをウェーダーに貼り付けていきます。
そしてその上からガムテープをぐるぐる巻きにして・・・

このような状態に。
さらに、川虫を採る際に使用しているデッキブラシを使って、底面を思いっきりコンコンと叩きます。
これにより中に入っているかもしれない気泡を追い出しつつ、より密着度合いを上げていく算段です。
さらにさらに、一度ウェーダーを着用し、体重をかけながら底の方を地面に叩きつけ、これでもかと押し付けておきました。
接着直後はかかと部が若干離れていたのですが、この作業によりフェルトが湾曲してピッタリくっついてくれたようなので一安心。
後はこの状態を最低2日、出来れば一週間程度放置するのが望ましいようなので、来週の釣行予定日まで屋外で干しておこうと思います!
果たして仕上がりはどのようになるのでしょうか・・・!
ソール張替えは自分でもできそう!
という事で、本日お届けできるのはここまで。
PROX社のフェルトソールリペアキット を使用してみたら、「案外簡単に取り換えが可能だな」というのが率直な感想です。
ただ、きちんと接着出来ておらず剥がれてしまう可能性も十二分にあるため、釣行前日にテープを剥がしてソールを確認し、その様子を追記する予定です!
また、きちんと上手く接着できていそうであれば、そのまま釣行した様子もレポートしていく予定ですので、ご期待ください!
張替えから長くはもたないと思いますが、せめて今シーズンくらいは無事に駆け抜けてほしい所です。(^^;)
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