ギターのオンコード(分数コード)、押さえ方を24種類紹介!!

非常によく見かける分数コードです。
この記事は約13分で読めます。

こんにちは、Angler Ogiです。

皆さまはギターの楽譜を見ている最中、

C(onG)    C/G

こんなコード表記を見つけ、「どうやって押さえるの?」と悩まれたご経験はありませんか??

これらはオンコード(または分数コード)と言い、楽曲のアレンジにおいて無くてはならないもの。

ですが、これらのコードは多くのコードブックに載っておらず、苦戦される方が多いのです。

そこで今回の記事では、よく使用される分数コードの押さえ方24種類を掲載してみました。コードを練習される際の参考にしてみてくださいね!!

【今回の記事はこんな方にオススメ!

  • 分数コード(オンコード)てなに?押さえ方は??→大丈夫!掲載してます
  • どういう働き(意味)があるの?→説明しますよ!
  • 省略する時はどうしたらいい?→難しいコードは省略でもOK!
  • ネットで探しても見つかりませんでした!→このページならきっと見つかります!
【この記事に登場しているオンコード一覧!】

  • ConD、ConE、ConG(Am7onG)、ConB♭
  • DonC、DonE、DonF♯、DonA
  • EonD、EonG♯
  • FonC、FonG、FonA
  • GonC、GonF、GonA、GonB、
  • AonC♯、AonE、AonG、AonB、
  • BonD♯、BonF♯、BonA

〇そもそもオンコード(分数コード)って?

先日書いたフィンガーピッキングについての記事内でも少しご紹介しましたが、

  • C/G・・・Gぶんのシーと読む
  • C(onG)ConG・・・シーオンジーと読む

こういった表記のコードの事を、オンコード分数コードと読んでいます。

どちらも同じ意味を表しており、Cがメインのコード、onが付いている方(分母の方)Gがベース音となっています。

世界水準で言うと分数コードの方が広く使われており、オンコードは日本の楽譜メーカーが使い始めたために国内で普及したものです。

そのため、私のようにプロ講師をやっている者や、スタジオミュージシャンはじめプロミュージシャンの間では、ほとんどのケースで分数コードが使用されます。

そのため、当サイトでは分数コードをメインに使用しています。

もしバンドで演奏する場合は、ベースに当たる部分はベーシストが演奏を担当する為、省略することが可能です。

しかし、弾き語りをする場合や、バンド全体のアレンジで「ギタリストもベース音を弾く」というケースが往々にしてあるため、覚えておいて損はありません!

〇オン(分数)コードの働き

オン(分数)コードには、コードとコードを潤滑につなぐという働きがあります。

例えば、

G→D→Em→D

このようなコードの流れがあったとしましょう。この場合、コードの最も低い音(ベース音)の動きは、

ソ→レ→ミ→レ

このような動きになります。そのため、レからミは近い動きなのに、ソからレの動きがかなり急になってしまいます(勿論、それを狙って行うアレンジも存在します)。

そこで、

G→D/F♯→Em→D

このようなコードに変更してみると、

ソ→ファ♯→ミ→レ

このように、ベースの動きが随分マイルドな物になり、穏やかな曲調になります。

Dの構成音はレ、ファ♯、ラD/F♯の場合は、ファ♯、ラ、レという音の並びに変わるのですが、順番が違うだけで構成音は同じなので、違和感がありません。

また、D/F♯→Emの進行の後にノーマルなDが出てくることで、やや響きが明るく感じられ、同じコード(と働き)なのに明暗を生み出すことが出来るのです。

このように、コードのベース音の動きに着目するだけで音の明暗や広がりを生み出すことが出来るのが、分数コードの強みと言えます。

・分数コードを使用したクリシェについて

分数コードを利用したアレンジ法に、クリシェという物があります。

クリシェとは、コード進行に置いて、コード内のどこかの音が(半音、全音で)規則的に上がる(もしくは下る)動きをしているアレンジのことを指します。

その中でも、

G→D/F♯→F6→C/E

このように、ベースラインが規則的に降りていく流れを、ベースラインクリシェという呼び方をします。

このコード進行のように半音ずつの場合は半音クリシェ全音ずつ動く場合は全音クリシェと呼ばれます。ただ、

C→G/B→Am7→C/G

この場合はCを除外し、G/BからC/Gまでの3つがベースラインクリシェ(全音)となっている、と言えます。

コード進行の中で、全音と半音が混ざってしまっている場合はクリシェとは呼べませんので注意しましょう!

〇よく使われるオン(分数)コード一覧

ポップスのアレンジメントにおいて、実はよく使われるコードというものが存在します。それがこちら。

【分数コード表記】(赤太字は特によく見かけるもの)

  • C/D、C/EC/G(Am7/Gも同じ押さえ方)、C/B♭
  • D/C、D/E、D/F♯、D/A
  • E/D、E/G♯
  • F/C、F/G、F/A
  • G/C、G/F、G/A、G/B、
  • A/C♯、A/E、A/G、A/B、
  • B/D♯、B/F♯、B/A
【オンコード表記】(赤太字は特によく見かけるもの)

  • ConD、ConEConG(Am7onG)、ConB♭
  • DonC、DonE、DonF♯、DonA
  • EonD、EonG♯
  • FonC、FonG、FonA
  • GonC、GonF、GonA、GonB、
  • AonC♯、AonE、AonG、AonB、
  • BonD♯、BonF♯、BonA

いかがでしょう。この24個のコードの中に、皆さまもご覧になられたことのあるコードがあるのではないでしょうか。

なぜこれらのコードをよく見かけるかというと、これはギターで演奏する曲のキーに由来します。

キーとは、その曲の基準となる音がどの音か、という物ですが(キー=Gはソ、キー=Cはドなど)、ギターはC、D、E、G、A辺りのキーでよく演奏されます。

これはギターの開放弦を上手くベース音として利用するためであったり(6弦=E、5弦=A、4弦=D)、バレーコードが比較的少ないキーでもあります。

これらのキーの中では上記の分数コード(オンコード)は比較的使用率が高いので、よく目にする、というわけですね!

スポンサーリンク

〇実際の押さえ方!(ダイアグラム)

この項目では、実際にオン(分数)コードの押さえ方をご紹介!!

シンプルなものもありますが、かなり押さえにくいものも存在します。(難しいものに限り、代わりとなるコードも合わせて記入しています)

早速見ていきましょう。

・Cの分数コード

まずはCの分数コードから見ていきましょう。よく見かけるのは以下の4つです。

C/D(ConG)

人さし指で2弦を押さえ、5,6弦を親指か中指でミュートする、比較的シンプルなコードです。

Dsus4の代わりに用いられることが多く、明るく爽やかな響きが特徴です。

C/E(ConE)

Cのコードの時は6弦をミュートしますが、このコードはCの6弦をそのまま開放弦として鳴らすのが特徴です。

Em7の代わりに用いられることが多く(構成音が1音しか違わない)、暗くするときはEm7、明るくするときはC/Eがよく出てきます。

C/G(ConG)、Am7/G(Am7onG)

Cのノーマルなフォームから、薬指を6弦に上げただけのフォームです。

C/GとAm7/Cの時に使われるコードなのですが、この2つはコードの構成音がほぼ同じなため、このフォームを利用することが多いです。

C/B♭(ConB♭)

本来C7が入る所に、ベースの動きを意識してこのコードを用いたりします。 少々押さえにくいですが、5弦=人、4弦=薬、2弦=中指となります。

Mr.Childrenの有名曲、「Tomorrow never knows」の間奏の1つ目のコードで、響きはとてもオシャレです。

省略する場合はC7かB♭辺りになりますが、難易度がそれほど変わらない為、出来れば頑張ってみてくださいね。

・Dの分数コード

続いてDの分数コード(オンコード)を見ていきます。

D/C(DonC)

本来のDの押さえ方を少し変形させ、2フレットの3本を人さし指でセーハし、2弦=薬、5弦を中指で押さえます。最悪、1弦が鳴らなくてもコードは成立します!

BUMP OF CHICKENの曲で非常によく見かけます(スノースマイルのサビの1小節目等)。

省略すると雰囲気は変わってしまいますが、DやD7にしてみたり、1弦をハナから鳴らさない(ミュートする)のも1つの手です。

D/E(DonE)

Esus4の代わりによく用いられるコードです。

人さし指で2フレットを4弦までセーハし、中指か薬指で2弦を押さえます。5弦はミュートとなりますが、6弦は鳴らします。

やりにくければ、Esus4やE7sus4に置き換えが可能です。

D/F♯(DonF♯)

ギタリストなら必ず目にするであろう、超有名な分数コードです。是非クリアしたいところ。

Dのフォームを作り、親指で6弦2フレットを押さえます。5弦は鳴ってもミュートでも大丈夫です。

D/A(DonA)

押さえ方が2種類あるコードですが、簡単な方を掲載しました。普通のDのフォームを、5弦から鳴らすだけというシンプルなものです。

・EとFの分数コード

続いてEとFの分数コードです。よく使われるのはEが2つ、Fが3つです。

E/D(EonD)

押さえる指は3弦人さし指の1本だけなのですが、5、6弦のミュートが少々難しいコードです。

親指を回し込むか、中指で5、6弦に触れてミュートします。

E/G♯(EonG♯)

このコードも非常によく見かけるコードです。E7やG♯dimの代わりによく用いられます

押さえ方は、6弦=薬、4弦=人、3弦=小指です。押さえにくさはそれほどではないのですが、何故かやたら覚えにくいコード(笑)なので、頑張ってくださいね。

E7で代用することも可能です。

F/C(FonC)

バレーコードのFの人さし指を、1、2弦だけにした後、6弦を親指でミュートしたコードです。(薬指の先端でミュートしても可)

F/G(FonG)

いきものがかりの曲などで 、Gsus4の代わりに時折見かけるオシャレな響きのコードです。

6弦=薬、4弦=小、3弦=中、1、2弦=人さし指セーハというフォームで、少々押さえにくいですが頑張りましょう。

F/A(FonA)

省略フォームのFのコードで、6弦を親指でミュートし、5弦の開放弦を鳴らすコードです。

・Gの分数コード

Gが出てくるキー(CやG、D)はギターでも特によく選ばれるキーのため、必然的にGの分数コードを目にする機会も多くなります。1つずつ見ていきましょう。

G/C(GonC)

Mr.Childrenの曲でちょくちょく見かけます。(HANABIなど)

どの指で押さえても大丈夫なのですが、5弦=薬、1弦=小指で押さえると、おそらく前後のコードとの兼ね合いが上手くいくと思います。

G/F(GonF)

G7のセブンスの音をベース音に持ってきたコードで、非常にカッコイイ響きのコードです。

6弦=人、5弦=中、1弦=小を使います。

G/A(GonA)

Asus4の代わりに用いられることが多いコードです。押さえ方もシンプルで、1弦を薬指で押さえるだけ。6弦は親指でミュートしましょう。

G/B(G/B)

こちらも非常によく見かける分数コードです。Gの6弦ミュート、と覚えると解りやすいのではないでしょうか。

押さえ方ですが、2弦を開放弦で利用する場合は6弦=親指か中指の先端でミュート、5弦=中、1弦=小指で押さえる事が多いコードです。

2弦を押さえたい場合は、5弦=人、2弦=薬、1弦=小がオススメです。

・Aの分数コード

Aのキーはカポタストを2フレットに付け、Gで演奏するケースが多いですが、C、G、Dのキーの次にチャレンジしやすいキーでもあります。

少し押さえにくいフォームが登場するキーで(C♯m7やF♯m7、G♯m7(♭5)など)、分数コードもややしんどいですが、頑張ってみましょう。

A/C♯(AonC♯)

こちらもよく見かけるコードの1つです。2フレットの2~4弦を人さし指でセーハしつつ、5弦を薬指で押さえ、さらに6弦を親指か薬指の先端でミュートします。

1弦はおそらく自動的にミュートになると思うのですが、開放弦なら鳴らしても構いません。

かなり押さえにくいフォームなので、難しければ代用としてA7をオススメします。

A/E(AonE)

Aのコードの時は6弦がミュートですが、このコードの時は6弦の開放弦を鳴らします。後はAと同じです。(人1本でも、中・薬・小指を使って押さえてもOKなコードです)

A/G(AonG)

A7のセブンスの音をベース音に持ってきた、シックな響きのコードです。

2フレットは全て人さし指で押さえ、6弦は中指か薬指で押さえます。1弦はミュートになっても構わないのですが、開放弦が鳴った方が音のレンジが広くなるので、頑張ってみてくださいね。

A/B(AonB)

本来見かける機会は少ないコードなのですが、特定のアーティストになるとよく見かけるという、少し変わった(?)コードです。

5弦=人、4弦=中、3弦=薬、2弦=小指で押さえ、1弦は可能であれば開放弦を鳴らしたいところ。6弦は親指か人さし指の先端でミュートします。

Bの分数コード

Bが登場するキーというのは大抵カポタストで移調するのですが、ここに登場する3つのコードは、カポ無しのキーでも比較的見かける機会が多いです。

B/D♯(BonD♯)

さきほど登場したA/C♯の押さえ方で、薬指が5弦に来るようにしたものです。

6弦、1弦ともにしっかりとミュートしましょう。B7で代用することも可能です。

B/F♯(BonF♯)

バレーコードの中でも、特に押さえにくいBのフォームが、さらに押さえにくくなったフォームです。(苦笑)最悪、Bのままでも構いません。

人さし指は1~6弦まで2フレットをセーハし、後は4弦=中、3弦=薬、2弦=小指を使います。

B/A

B7のセブンスの音をベース音に持ってきた、深みのある響きのコードです。

4フレットの2~4弦までを人さし指1本(または中、薬、小指)の3本で押さえ、5弦の開放弦をならします(1弦は自動的にミュートになりやすい)。

6弦は、空いている指でミュートしましょう。

スポンサーリンク

〇オン(分数)コードの考え方とは?

基本的には、コードの中の音(内声といいます)のうちのどれかをベース音に持ってきたものがほとんどなので、元となるコードを弾くだけで代用できたりします。

しかし、ベースラインに分数コードという仕掛けを作っておくことにより、曲をよりオシャレなものにする(時に簡単な押さえ方になる)効果は見逃せません

ギターでの主な考え方としては、

  1. コードの働きが変わっていないかを確認(聴いたとき違和感が無いか)
  2. メインのコードにベース音を追加する(より低い音の弦が追加される)
  3. 多くの場合ベース音になる、6、5、4弦の1~4フレット辺りの音を覚える

こういった事を考えられると、よりスムーズに分数コードに馴染むことが出来ます。

特に3番。6~4弦の音はそれぞれ、(fはフレットの略)↓

  • 4弦開放=、1f=D♯兼E♭、2f=E、3f=F
  • 5弦開放=、1f=A♯兼B♭、2f=、3f=、4f=C♯兼D♭
  • 6弦開放=、1f=、2f=F♯兼G♭、3f=、4f=G♯兼A♭

このようになっています。

このことを覚えておけば、メインのコードを組んだ後、上記の中から分数コードの分母の音を選び、そこを押さえられるように指を組み替えるだけで、分数コードが完成します。

コードを覚えるだけでなく、指板の音をある程度覚えるだけで一気に練習が捗るので、機会があれば是非覚えてみてくださいね。

〇終わりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、私Ogiが個人的によく見かける(レッスン中に生徒様によく訊かれる)オン(分数)コードについてご紹介しました。

曲の雰囲気が1段階も2段階もグレードアップするオン(分数)コード、皆さまも頑張って習得してみてくださいね!!

コメント