D関連ギターコードは24種類!一覧形式で38種のフォームをご紹介!

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こんにちは、ギター講師のAngler Ogiです。

これまで当サイトではG関連/C関連コードを全てご紹介してきましたが、今回はD関連コードを一挙ご紹介!

よく見かけるベタなものから、少し特殊なコードフォームまで、使用頻度が高いDコード関連(構成音:レファ♯ラ)をマスターし、カッコイイ伴奏を目指しましょう!!

↓今回の記事はこんな内容です↓

  • DやDm、D△7といったD連コードを全てご紹介!
  • コードブックで見かけることが少ない、D7(9)等も余さずご紹介!
  • 押さえ方が複数あるコードフォームバリエーションも!
    カッコイイ響きで、周りの人たちに差をつけるチャンス!!

↓今回登場するコードはこちらです!↓

  • オーソドックスタイプ・・・D、Dm
  • よく見かける補助タイプ・・・ Dsus4、D6、D△7、D7、Dm7、Dadd9、Dm7(♭5)、D/F♯
  • ちょっとコアなタイプ・・・Dm6、Daug、Dm7(9)、D7(9)、Dm△7、Ddim、 D7sus4 、D(11)
  • ちょっと珍しいオシャレタイプ・・・D△7(9)、D7(♭5)、D7(♭9)、D7(#9)、D7(♭13)、 D7(13)

オーソドックスなタイプ

基本となるのは、ノーマルなDとDm。
メジャーのDはよく見かける他、DmもキーCで登場するなど、見かける機会が多くあります。

全てのDコードにおいて言えるのは、音が濁らないよう6弦は必ずミュートするという事。

4弦から使用するD関連の場合は5弦もミュートするのが理想ですが、5弦は比較的不協和音になりにくいので、最悪鳴ってしまっても大丈夫です。

ノーマルなD

最もオーソドックスなDがこちらのフォーム。
押さえ方は2パターンあり、

  • 3弦=人、2弦=薬、1弦=中
  • 3弦&1弦=人セーハ、2弦=中or薬指

このようになり、どちらも5・6弦を親指でミュートします。
(5弦ミュートが難しい場合は6弦のみでも成立)

バレーコードフォームも2種類ありますが、開放弦を活かしたフォームの方が使い勝手が良い為、こちらが優先的に使用されます。

Dm

こちらがDmのフォーム。
押さえ方は以下のようになります。

  • 3弦=中、2弦=薬or小、1弦=人(5・6弦は親指でミュート)

手が小さい方は、2弦を小指にした方が指の幅を稼げるため、小指がオススメです。

パッと見はそんなに複雑なコードではありませんが、経験者の方でもDmは苦手!という方が多くおられるコードなので、頑張ってみましょう!

Ogi
Ogi

かくいう私も、シンプルなコード達の中ではDmの押さえ方が一番キライです。(笑)

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よく見かける補助的なDの仲間たち

ノーマルなコードの次によく見かけるのが、こちらの項目でご紹介する8つのコード(11種のフォーム)。

分数コードであるD/F♯(DonF♯)は、分数コードの中でも特によく見かけるコードなので、是非マスターしたいところです。

Dsus4

Dのコードとセットで登場する事が多いコード。
3弦=人、2弦=薬、1弦=小で押さえ、5・6弦は親指でミュートします。

Dsus4のすぐ後にDが控えていることが多いので、余裕があれば中指で1弦2フレットを押さえておけば、小指を離すだけでコードチェンジできます。

D6(Dシックス)

こちらがD6のフォーム。
押さえる指は2パターンあり、

  • 3弦=人、1弦=中
  • 3弦=中、1弦=薬

このどちらかがオススメ。
前後のコードの流れを加味して押さえやすい方を選びましょう!

Dのコードから2弦を開放弦にしただけというシンプルなフォームで、Bm7と構成音が近いためにメジャー系のコードでありながら薄暗い響きとなります。

D△7(Dメジャーセブンス)

こちらがよく使用されるD△7のフォーム。
押さえる指は3パターンあり、

  • 1~3弦までを人指し指セーハ
  • 3弦=中、2弦=薬、1弦=小
  • 3弦=人、2弦=中、1弦=薬

このようになりますが、一番のオススメは人さし指セーハ。
5・6弦のミュートが結構難しいので、親指の他、空いている指を上手く利用しましょう!

D7(3種類)

一般的にD7と言えばこのローポジションフォーム。

3弦=中、2弦=人、1弦薬で押さえ、5・6弦は親指でミュートします。

このフォーム以外にも、低音がやや分厚くなるもう1種類の押さえ方もオススメ!↓

こちらはC7と同じ押さえ方で、フレットが2つズレただけというフォーム。

5弦=薬、4弦=中、3弦=小、2弦=人で押さえ、6弦は親指でミュートします。

このフォームには、

  • 握り込む形になる為に力が伝わりやすい
  • 5弦をミュートする必要がなくなる(1弦は自動的にミュートになる)
  • 6弦の親指ミュートも届きやすい
  • 低音が分厚くなるため弾き語りの時に活用しやすい

このようなメリットがあります。

前後のコードの流れもありますが、是非弾き語りで使用してみてくださいね!

また、曲の流れによってはバレーコードフォームを使用することもあるので(ページ下部にお仲間が多数登場)、掲載します。↓

バレーフォームのD7

1~5弦までを人さし指でセーハし、4弦=薬、2弦小指となります。

Dm7

Dm7と言えばこちらのフォームを見かける機会が一番多いはず。

3弦=中、1・2弦=人さし指セーハで押さえ、5・6弦は親指(もしくは薬指)でミュートします 。

同じ仲間であるDmよりも鳴らしやすい上に働きも近いので、Dmが難しい場合はこちらを代用しましょう!

また、少し変わった響きが欲しい方は、こちらのフォームを試してみてください。↓

4弦開放弦を活用した、音域の幅が広がるフォームです。
押さえ方は2種類あり、

  • 3弦=人、2弦=薬、1弦=中
  • 3弦&1弦=人セーハ、2弦=中or薬指
    (どちらも5・6弦は親指でミュート)

このように、Dとまったく同じ押さえ方で使用できます。

低音は低いままで高音域が高くなるので、ソロギター等でよく使用される他、歌物のイントロなどでも使用できるオススメのフォームです!

Dadd9(D9)

非常によく見かけるDadd9。

3弦=人、2弦=薬で押さえ、5・6弦は親指でミュート。
D9も(表記が違うだけで)同じ押さえ方となります。

響きが爽やかで押さえ方もシンプルなため、J-pop/洋楽問わずよく見かけます。

先日、「D9は本来7thが含まれているはずなので同じ表記にはならない、響きは爽やかではない」という指摘を頂きましたが、その場合の正しい表記はD7(9)になります。
D9はadd9を省略した書き方として、現場に限らず一般譜面でも時折見かける事がある表記であり、ローポジションで押さえる場合は上記の押さえ方で省略も可能なため(構成音が近い)、同じ分類にしております。
D7(9) もページ下部に登場しますので、そちらも併せてご覧ください。

Dm7(♭5)(2種類)

Dm7(♭5)の読み方は、Dマイナーセブンスフラットファイブ 。

5弦=人、4弦=薬、3弦=中、2弦=小で押さえるか、3フレットの5・3弦を人さし指でセーハすることもできます。

6弦は人さし指の先端か、親指でミュートするこのフォームが、多くのコードブックに掲載されていますが・・・実はこんなフォームもあるんです!↓

こちらは1~3弦を人さし指でセーハし、5・6弦を親指でミュートするというフォーム。
D△7と同じ感覚で押さえられるため、先ほどのフォームより少しおさえやすいはずです。

マイナー系の曲に登場する独特の響きを持ったコードなので、省略せずに頑張りましょう!

D/F♯(DonF♯)

こちらもかなりよく見かける分数コードです。

分数(オン)コード紹介の記事でも登場した、非常によく見かけるコードフォーム。

Dのフォームを作り、親指で6弦2フレットを押さえます。
5弦は鳴ってもミュートでも大丈夫です。

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時々見かける、ちょっとコアなDの仲間たち

この項目では、時折曲中に登場する少しコアな物を8種類(12個のフォームで)ご紹介!

押さえ方にクセがあるものが多いですが、フォームは数種類あるものも存在するので、押さえやすい方を選んでみてくださいね!

Dm6(Dマイナーシックス)(2種類)

D6に比べると使用頻度は少なめですが、独特の響きを持っているので、響きのアクセントとして使用されます。

3弦=中、1弦=人で押さえ、5・6弦は親指でミュート。

このフォーム以外に、こんな押さえ方も。↓

音の並ぶ順番が少し変わり、低音はそのままで高音が高くなるフォームです。

3弦=人、2弦=薬、1弦=中指で押さえ、やはり5・6弦は親指でミュート。

エレキギターの空間系エフェクトをかけたクリーントーンで鳴らすと、幻想的な響きが出てオススメです!

Daug(D♯5)(Dオーギュメント)

コード進行に置いて、D→Daug→D6→D7、という流れでよく見かけます。

3弦=中、2弦=薬、1弦=人さし指で押さえ、5・6弦は親指でミュート。

単体で押さえるとそれほどでもないですが、コードチェンジで唐突に出てくる指がもつれやすいので、3弦に中指を置くことを強く意識しましょう!

Dm7(9)(2種)

Dm7(9)は、非常にオシャレな響きをしたマイナーコード。

5弦=中、4弦=人、3弦=薬、2・1弦=小指セーハで押さえますが、1弦(ラの音)が鳴らない場合はミュートしてもコードが成立します。

必要な構成音がレ・ファ・ラ・ド・ミと5音あり、特にレ・ファ・ド・ミの音が必須なのでこの押さえ方となりますが、省略する場合はこちらでもOK!

こちらは構成音がレ・ラ・ド・ミとなり、正しい名前はAm/Dですが、Dm7(9)と構成音が酷似している為に代用可能。

3弦=中、2弦=人で押さえ、5・6弦は親指でミュートします。

ちなみに、次に登場するD7(9)の構成音はレ・ファ♯・ラ・ド・ミなので、D7(9)の代用としても使用できるのが、このフォームの面白いところ。

D7(9)

先ほどのDm7(9)と、4弦の位置が違うだけというフォーム。

5弦=人、4弦=中、3弦=薬、2・1弦=小指セーハで押さえますが、1弦はミュートでも構いません。

押さえにくい場合は、一つ前に登場した省略フォームを使用しましょう!

Dm△7(2種類)

DmとDm7に挟まれて登場する事が多いDm△7(Dマイナーメジャーセブンス)。

3弦=中、2弦=薬、1弦=人指し指で押さえ、5・6弦は親指でミュートします。

コードの流れの関係で、バレーコードフォームの方がラクになるケースもあるので、そちらもご紹介!↓

1~5弦までを人さし指でセーハし、4弦=小、3弦=中、2弦=薬で押さえます。

少々押さえにくいですが、響きが独特で省略しづらいコードなので、どちらかのフォームで習得を目指しましょう!

Ddim(2種)

一般的に、このコードフォームで見かけることが多いDdim。

5弦=中、4弦=薬、2弦=小、1~3弦=人さし指でセーハで押さえ、6弦は中指でミュートします。

このフォームが押さえにくい場合は、実は省略フォームがあるんです!↓

こちらの場合は押さえ方が2パターンあり、

  • 3弦=中、1弦
  • 3弦=人、1弦=中
    (どちらも5・6弦は親指でミュート)

このようになります。

3弦=中のパターンの方が、5・6弦のミュートが簡単かもしれませんので、押さえやすい方を選んでみてくださいね。

D7sus4

こちらはDsus4の代わりや、D7の前に出てくることが多いコード。

3弦=中、2弦=人、1弦=小指となり、5・6弦は親指でミュートします。

7sus4コードはバレーコードフォームがとんでもなく押さえにくいので、出来る限りこのオープンコードフォームを利用するのがオススメ!!

オープンコードフォームとは、開放弦を含むコードフォームの事。
一般的には4~5フレット以下のローコードフォームを指します。

D(11)

ロック系エレキギターのクリーントーンでよく使用される、一風変わった響きを持つコード。

5弦=薬、4弦=中、2弦=人で押さえ、ミュートは6弦=親、1弦=人(腹)となります。

Cと同じ押さえ方でフレットをずらすだけなので、Cの次にDが登場したら、一度使用してみてください。
面白い響きになりますよ!!

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ちょっと珍しいオシャレなDの仲間たち

見かける機会は多くないものの、オシャレかつジャズっぽい響きをもつコードを6種類(13個のフォーム)、集めました。

Dは開放弦の4弦を利用できる他、ここに登場するコードは構成する音数が多いという事も相まって、様々なフォームが登場します。

他のキーに応用することが出来るフォームも多いので、是非覚えて使ってみてくださいね!

↓コードフォームの応用についてはこちら!↓

ここ数年、カッティングフレーズが目立つテクニカルなバンド(UNISON SQUARE GARDENなど)が多く登場したことによって、このコード群を見かける機会が増えました。
カッティングフレーズを極めたい方には必須のコード達です!

D△7(9)(2種)

ボサ・ノヴァで使用されることが多いオシャレな響きのコード。

5弦=中、4弦=人、3弦=小、1弦=薬で押さえ、ミュートは6弦=中(or親)、1弦=人(腹)となりますが、1弦は開放弦が鳴ってしまっても構いません(2弦と同じ音)。

非常に押さえにくいフォームなので、ポップスで使用する時はこちらのフォームで代用することも可能です!↓

3弦=中、2弦=人で押さえる事が多く、5・6弦は親指でミュートします。

このコードの正しい名前はD/Aですが、構成音が非常に近いので、代用としてよく用いられます。

D7(♭5)(3種)

コードネームはDセブンフラットファイブ(フラットフィフス)と読みます。

3・2弦=人セーハ、1弦=中or薬で押さえ、5・6弦は親指でミュート。

単体で鳴らすと「一体いつ使うんだ!?」と思われるかもしれませんが(笑)、ジャズやフュージョン系の曲で時折登場します。

このフォーム以外にも5弦ルート・6弦ルートフォームがそれぞれ存在するのですが、どれも押さえにくいものばかり。(苦笑)↓

この場合は5・3弦=人セーハ(ついでに6・1弦ミュート)、4弦=中、2弦=小指という押さえ方がオススメ。

この場合の押さえ方は2パターンあり、

  • 6弦=親、4弦=中、3弦=薬(小)、2弦=人
  • 6弦=中、4弦=薬、3弦=小、2弦=人

どちらかを選択して、5弦と1弦は手近な指でミュートすることになります。

D7(♭9) (2種)

不安定な上マイナーではないのに暗く聞こえるという、非常に特殊な響きを持ったコードです。

押さえ方は2パターンあり、

  • 5弦=薬、4弦=人、3弦=小指、2弦=中
    (ミュートは6弦=親、1弦=人(腹))
  • 5弦=中、3弦=薬、4・2弦=人セーハ
    (1・6弦のミュートは人)

前後のコードの流れを加味して、押さえやすい方を選んでみてくださいね。

このフォームだけでなく、エレキギターではハイポジションの方もよく使用します。↓

こちらは6弦=人(親)、4弦=中、3弦=薬、1弦=小指で押さえ、ミュートは5・2弦とも人(腹)となります。

D7(#9)

マイナーとメジャーの響きが同居した特殊なコードで、フレーズのアクセントとして時折使用されます。

5弦=中、4弦=人、3弦=薬、2弦=小指で押さえ、6弦は親指(もしくは中指)、1弦は小指でミュート。

今回のコード群の中では比較的見かける機会が多いので、頑張って習得を目指しましょう!

D7(♭13)

♭13の音は#5の音と同じであるため、aug7(オーギュメントセブンス)と呼ぶこともあるコード。

5弦=中、4弦=人、3弦=薬、2弦=小指で押さえ、6弦は親指(もしくは中指)、1弦は小指でミュート。
D7(♯9)と同じ指使いとなります。

この押さえ方以外にも、

D7フォームに1弦中指を追加したこのフォームや、

エレキの場合はハイポジションのこのフォームをよく使用します。

6弦=人(親)、4弦=中、3弦=薬、1弦=小指で押さえ、ミュートは5・2弦とも人(腹)となります。

D7(13)

D7よりもやや明るい響きになるのが特徴のこのコード。
6弦ルートスブンスフォームに、小指2弦を追加した形になっています。

押さえ方としては、3フレットは全て人さし指で押さえ(厳密には1・4・6弦)、5弦=薬、3弦=中、2弦=小指

このフォームだけでなく、5弦ルートも存在します。↓

この場合は、1~5弦までを人さし指でセーハし、4弦=中、2弦=薬、1弦=小指となります。

カッティングフレーズで出てくる場合は10フレットフォームの方が使用頻度が高いので、こちらのフォームはサブ的な意味合いで覚えておきたいところです。

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Dが関わるコード進行は汎用性が高い!

ここまでDに関するコードを紹介してきましたが、4弦開放弦の音がDであるため、そのバリエーションはかなり多く存在しています。

5弦5フレットや6弦10フレットもDの音なので、D関連は登場するコード数が他より多くなっています。

このD関連コードをマスターしてハーフダウンチューニング(半音下げ)にすればD♭に対応できますし、カポタストを使用すれば・・・!

  • ハーフダウンチューニング・・・D♭に
  • 1カポ・・・D#、もしくはE♭のコードに
  • 2カポ・・・Eのコードに
  • 3カポ・・・Fのコードに
  • 4カポ・・・F♯のコードに

以前ご紹介したC関連コードG関連コードで鳴らしにくかった音域を多くカバーできるため、一気にバリエーションが広がります!

また、CやGの時と同じく、バレーコードフォームで登場しているコードの場合は、フレットをずらすだけで別のキーに変えることが出来るのも、見逃せないポイント。

これらを頑張って全てマスターし、響きの違いを使い分け、カッコイイ伴奏を目指しましょう!!

↓Dが関わる分数コード(オンコード)はこちら↓

↓バレーコードが苦手なら!↓

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