こんにちは、渓流釣りをこよなく愛するAngler Ogiです。
3月に全国各地で一斉に解禁する渓流釣り。
その瞬間を今か今かと待ち望んでいる方も多いのではないでしょうか。
私もそんなワクワクしているうちの一人ですが、渓流釣り師として’今‘やるべき事と言えば・・・そう、渓流道具の支度!
今回はその中でも竿にフォーカス。
私が新しく購入した6.3mの渓流竿、宇崎日清 社の3WAY渓蘭 630をご紹介していくと同時に、6m越え渓流竿の選び方について徹底的に解説していきます!
今回の記事はこんなアナタにオススメ!↓
- 6m越えの渓流竿が欲しい!
経験者にオススメを聞きたいというアナタに! - 一流メーカーの渓流竿は高い・・・
と悩んでいるアナタに! - 何故6m越えの渓流竿が必要なのか?
知りたいアナタに! - 竿の調子他、どんな事に気を付けるべきか徹底解説!
※2024年1月、新たにこちらの竿を購入!↓
何故6m越えの渓流竿が必要なのか
私は2012年から揖保川・引原川水系で渓流釣りを楽しんでいます。
始めた当初は、ポイントが絞りやすい細い支流(源流部)をメインにしていた関係で、愛用していた竿はダイワ社の清瀬43M 。
そして多少川幅が広いエリアや、小柿渓谷のような管理釣り場にて、シマノ社の天平 5.3mを使用・・・というスタイルでした。
しかし、まだ扱いが雑だった当初は、穂先が回転トップでないダイワ社の清瀬43M は竿先ポッキリが多発。
定期的に穂先を修繕しながら使っていたのです。
源流部は足場が悪い上、頭上に木がせり出ていてぶつけてしまったり、時に急斜面を登っていて足を滑らせることも。
穂先折れのトラブルはつきものです。
どうしても回転トップ穂先の丈夫な竿が欲しかった私は、2021年シーズンに満を持して支流・源流用に宇崎日清 社の3WAY 渓蘭 4.5mを導入。
この竿が軽い・丈夫(今に至るまで一度も折れていない)・感度良しと大当たり!
支流で釣るときはいつもこの竿を使用するようになりました。
一方、2021年シーズンの半ばから私は引原川本流にも挑戦。
2022年シーズンの5月からは完全に引原川がメインとなったのですが、5.3mの竿では明らかに短いのです。
私が良く行く引原川本流部は支流に比べると2倍(8m)~5倍程度(約20m)の川幅があり、5.3mの竿で対応できるのは、ある程度川の中に立ちこんで釣ったとしても足元から10m程度まで。
つまり、川の中央部を攻めようとすると、竿先を下げて釣っても微妙に届きません!
このように、川幅が10mを超えるような場所を効率よく攻めていくならば、6m越えの竿が必須となるのです。
釣り方による竿の調子にも注目
渓流用の延べ竿には調子(柔らかさ)という物があり、柔らかさによって釣り方が変わってきます。
硬さを一覧で表すとこんな感じに。↓
赤線が、渓流竿でよく使用される調子(名称)です。(抜硬調はダイワ社の竿のみ)
そして調子による違いを、柔らかめ・硬めに分けてざっくり書くと・・・
このようになります。
竿の調子の違いをより活かすなら、
本流のような広く深いエリア=柔らかい竿
支流のような狭く浅いエリア=硬い竿
この組み合わせがオススメ。
私の場合は本流(川幅やや広め)用の6m竿を検討していた為、硬中硬と硬調、抜硬調をピックアップ。
最終的に、操作性・よく訪れるポイントの水深・アタリの取りやすさ等から硬調/抜硬調に決定しました。
竿の調子に迷った場合、とりあえず「硬調」を選べばどのポイントでも失敗しません。
やや柔らかい竿や、少しでも軽い竿が良いと思った場合は「硬中硬」がオススメです。
購入候補となった各メーカーの6m越え渓流竿
今回私は、6m越えの渓流竿を購入するにあたって、以下の4本を検討しました。
第一候補:宇崎日清3WAY渓蘭/6.3m硬調
今回の記事で詳しく書いていますので割愛。
後述する竿と比較するため、スペックだけ記載します。
第二候補:シマノ天平ZA/6.1m硬調
私が2022年シーズンまで本流で愛用していたのが、シマノ社の天平 ZZ硬中硬5.3m。
この竿は3WAYでありながら107gという驚異の軽さを誇り、回転トップ穂先を装備。
シマノ(SHIMANO) ロッド 渓流竿 天平(てんぴょう) ZA 硬調 53 小継渓流竿のベーシックモデル 新品価格 |
海のメバル釣りでも使用するため、硬中硬タイプをチョイスしていました。
当時の購入価格で(エイト玉津のセールだった事もあり)13000円程度と、安価だったのも見逃せません。
2019年にシリーズが刷新され、ZAタイプが発売された天平は、今現在も2万円を切る価格帯で6mクラスが手に入る上、6.1m硬調でも154gと相変わらずの軽さ。
仮に硬中硬であれば148gと、この価格帯では驚くべき軽量ぶり!
そして愛用の竿の後継機種という事もあり、最後の最後まで悩みました。
第三候補:ダイワ春渓/6.1m抜硬調
シマノと並ぶ釣具メーカーの二大巨頭ともいえるダイワ社も、良い渓流竿を発売しています。
そもそも渓流釣りを始めた時の竿がダイワ社の清瀬43M だった事もあり、より上位グレードになれば所謂「良い竿」になる事は判っていました。
今回私がピックアップしたのは、春渓 6.1m抜硬調。
価格:14,515円 |
特に「抜硬調」という他社では見かけない調子が気になったのですが、これはカーボンチューブラー穂先+#3・4に乗る抜き調子に近いとのこと。(メーカー公式サイトより)
硬すぎず食い込みは良く、且つタメが効くという「痒い所に手が届く」調子だったため、非常に魅力的でした。
かつ、春渓 はデザインが(個人的に)カッコ良く見えたのも加筆しておきます。
第四候補:がまかつマルチフレックス春彩/6.3m硬調
渓流釣り師であれば一度は持ってみたい竿の筆頭格ががまかつ社の渓流竿。
私自身、子供の頃にサンテレビで放送されていた「フィッシングライフ」を観ながら、「渓流と言えばがまかつだ!」みたいなイメージを強く持っていました。
後に大人になってから、名手が持っていた竿の価格を見て目が飛び出すのですが(笑)、マルチフレックス春彩は決して手が届かないほど高価な竿ではありません。
見た目もがまかつらしい「職人」を感じさせるシブイ風合いでカッコ良く、良いなぁという事で検討しました。
ただ、通販はがまかつ社の製品取り扱いが非常に少ないことを追記しておきます。
重要視するポイントをよりハッキリさせる
昨年6月に検討を開始した際は、ただただ
「6m越えの竿があれば・・・!」
といった感じでしたが、実際に各社の渓流竿を比較してみると、スペックや価格が非常に近いことが判ります。
2万円台の6m渓流竿の場合回転トップ穂先はほぼ標準装備になりますし、重量は150~160g前後になるのが一般的。
最終的な判断材料として「ルックス」や「メーカーへの愛」で選ぶのも勿論良いのですが、そこはやはり高価な買い物。
Amazonや楽天の方が安価で手に入る上、2021年に3WAY 渓蘭 4.5mを通販で購入していた事もあり、今回も通販で購入することは検討時点で決定済み。
もし全ての竿を販売している釣具屋さんで検討すれば、「持った感じ」や「釣っている時のイメージ」で選ぶことも可能です。
しかし私の地元・姫路市は渓流釣りがそれほど盛んではない為、どの竿も「メーカー取り寄せ」となってしまい、実際に持って比較することが出来ません。
よりシビアに見ていく必要があります。
そこで私が特に重要視したのが、(マルチ含む)長さと重さのバランス、実売価格です。
竿の重さ
足場の悪いブッシュや激流の中を歩きながら釣る渓流釣りにとって、「持ち重りしないかどうか」というのは非常に大きなポイント。
また、ヒットするアマゴのサイズが20㎝前後かつアタリが小さい繊細な魚である事を考えると、竿の重さのせいでアタリや引きが判らない・・・となってしまえば本末転倒です。
そのため、出来る限り軽い竿を使う事が釣果に直結するのですが・・・。
- 3WAY渓蘭(6.3m)→160g
- 天平ZA(6.14m)→154g
- 春渓(6.1m)→150g
- マルチフレックス春彩(6.3m)→165g
シマノ・ダイワ両社は6.1m、宇崎日清・がまかつ両社は6.3m。
ブランドに対する憧れはありましたが、この時点でがまかつ社のマルチフレックス春彩は候補から消えました。
竿の長さ(3WAYのマルチ)
一口に6m越えの竿と言っても、先ほどの項目で比較してみた通り、各社の2万台6m渓流竿は長さがバラバラ。
どの竿も実用性の高い3WAYになっているのですが、このマルチを利用した際に大きな差があります。
- 3WAY渓蘭→5.2-5.8-6.3m
- 天平ZA→5.4m-5.8m-6.14m
- 春渓→5.2m-5.7m-6.1m
- マルチフレックス春彩→5.4m-5.9m-6.3m
マルチの使用が想定される状況としては、
- 川幅は広くても、立ち込める場所の頭上にブッシュがある
- 遡行中、急に川幅が狭くなる
この二点が大半を占めます。
そうなると出来る限り短くなる方が有用性が高い様に思われますが、実際に釣るポイントの状況として、(2022年シーズンの経験から)5.3mまでは問題ないことを確認済み。
であれば、「やはりMAX時の長さを重要視した方が良い」という考えに至り、5.2m-6.3mまで対応できる宇崎日清社の3WAY渓蘭 と、長さと重さのバランスが良いシマノ社の天平 が最終候補となりました。
実売価格
実売価格は購入するタイミングや販売店舗・在庫状況などによって多少前後します。
実際昨年の秋頃からAmazonと楽天で販売価格をこまめにチェックしていたところ、宇崎日清3WAY渓蘭 は16000円程度、シマノ社の天平 は19000円程度でした。
ちなみに、候補から落選したダイワ春渓は17000円前後、がまかつマルチフレックス春彩は楽天・Amazonで取り扱い無し。
通販で取り扱いが無い場合は釣具屋で直接取り寄せとなるため、実際マルチフレックス春彩を購入できる価格は定価の1割~2割引き程度で22000円~26000円程になると予想されます。
メーカーによって価格差が出る理由は?
ここまでの流れから、何故スペックが近い竿なのにここまでの価格差が出るのか、と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
勿論メーカーによってノウハウも違いますし、実際同じ回転トップ穂先であっても、各社の造りにはそれぞれ違いがあります。
さらにはマルチとして利用するための接続部の造りであったり、グリップの部分の質感など、各社が工夫を凝らした末の価格差・・・ではありますが、一番大きな理由は広告宣伝費。
例えば、先述した通り私は「渓流竿はがまかつだ」というイメージを持っていましたが、それは釣り番組内で度々流れる洗練されたCMと、フィッシングショー大阪のブースの大きさ等に由来します。
そしてシマノ・ダイワ両社は、釣り人であれば知らない人はおそらくいないはず。
それほどあちこちで目にしますし、様々なジャンルの釣り具を手掛けている為、認知される機会が多いのです。
その割に、ダイワ社の渓流竿は思っているよりも安価・・・と私は思ったのですが、よく考えるとダイワ社=渓流釣りのイメージを持っておられる方は少ないのではないでしょうか?
ひょっとすると、ダイワ社における渓流釣りの広告費の費用は、シマノ社やがまかつ社に比べると比率が低いのかもしれません。(あくまで憶測ですが)
同時に、ここで浮上してくるのが宇崎日清 社の知名度の低さ。
私は2021年シーズンより3WAY 渓蘭 を愛用していますが、よく考えると宇崎日清 社のCMやポスターを目にしたことがありません。
どこで知ったのか正直記憶が定かではありませんが、フィッシングショー大阪か、私の地元・兵庫県に本社がある(丹波市)おかげなのかもしれません。
広告を目にする機会がほぼ無いという事は、その分の経費を他に回せる為、宇崎日清 の竿は他社より安くなっていると考えられます。
私が購入したのは3WAY渓蘭630!
ここまで様々な方向から検討を重ねた結果、
これらの理由から、3WAY渓蘭 を購入することにしました!
新品価格 |
愛用竿への信頼度からシマノ社の天平 も最終候補でしたが、実売価格が3000円程違い、MAX時における長さが16㎝短い事の他、シマノ社の天平 は多くの人が愛用している事も大きく影響しました。
私の本職はギタリストなのですが、演奏する際の「人と同じは嫌だ」という音楽的天邪鬼根性から来ています。(笑)
という事で、早速Amazonと楽天で価格を比較。
若干安かった楽天 で1月15日の深夜に購入手続きをしたところ、「在庫が無いためメーカーから取り寄せ」の連絡が。
これは以前450を購入した時も同じだったため、特に心配せずに待っていると、想定より大分早い1月20日(僅か5日後)に手もとに到着!!
お店の方の迅速な対応に感謝です。
竿を通販で注文すると、このような三角形の箱に入って届きます。
これなら輸送中に箱が潰れる事も無いので安心ですね!
ちなみに、箱の隙間にはきちんとプチプチ君などの緩衝材が入っています。
箱を開けて取り出してみると、
竿自体もこの様に緩衝材でくるんでくれています!
さらにビニールでも梱包してくれている徹底ぶり。
このビニールを取り去り、ようやく竿とご対面!
メーカーから取り寄せて、検品後すぐに発送という流れかと思うのですが、竿はピッカピカ。
キズどころか、汚れの一つすらついていません!
これならこのご時世、釣具屋さんで購入するよりよっぽど安心・安全かもしれませんね!
こちらが3WAY渓蘭 630のスペック表。
何が素晴らしいって、宇崎日清 は国産なんです。
これほど信頼できることはありません。
竿のサイドにもMADE IN JAPANの文字が!
そしてこの630と、私が愛用している450を並べてみると・・・
やはりその太さには大きな違いがあります。
プラス1.8mを支えようとすると、これほど差が出るんですね・・・!
今回購入した630も、勿論穂先は回転トップ。
問題なく機能しそうですが、450より大分先径が細いような気がしたので、比べてみると・・・
やはり630の方が僅かに細いように感じますが、実際の寸法はどちらも0.7mmで同じ。
気のせいだったようです。
竿を持った感触はやはりズシっと重たく感じるものの、マックスまで伸ばしてみると重すぎるという事はなく、ヒジに竿の付け根を固定すれば問題なく扱えそうです。
確かに107gであるシマノ社の天平 5.3mに比べるとかなり重いので、慣れるまでは取り回しに苦労しそうですが、そもそも4.3mから5.3mになった時もそうでした。
これはフィールドに出て、何度も竿を振ることで慣れていくしかなさそうです。
子供の頃は7mの延べ竿でメバルを釣っていましたが、メバル釣り(ウキ釣り)ではほぼ竿を動かしません。
渓流は竿を頻繁に動かすので、長竿には慣れが必要です。
既存の竿との使い分け
こちらが、私が現在所有している渓流竿4本。
こうして見ると、やはりシマノ社の天平 の元径の細さが際立っています。
値段・重さのバランスも良いので、ユーザーが多いのも納得・・・!
3WAY 渓蘭 450を購入してからは出番が無くなっていたダイワ社の清瀬43M を含め、これらの竿をどうするかというと、
こんな感じで運用していこうと思います。
解禁から水温が上がり始める4月頃までは支流がメインとなるため、3WAY 渓蘭 450がメインロッドとして活躍。
その後本流に出始めてからが、今回購入した3WAY渓蘭 630の本領発揮となる事でしょう!
今から楽しみです。
2024年1月追記
2023年12月19日、明石市役所裏での釣行で、こちらの3WAY渓蘭 は海に引きずり込まれて☆になってしまいました。(;_;)
さらに、3WAY 渓蘭 は現在どの釣具店でもほぼ扱っていなかったため、2024年シーズンからは新しくこちらの竿を使用していきます!↓
6m越え渓流竿について、纏め
一口に6mの渓流竿と言っても、どんな事を竿に求めるか・重要視するかによって、購入すべき竿は変わってきます。
今回私がご紹介した竿たちの調子は全て硬調or抜硬調。
もし硬中硬や超硬調等であれば、購入する竿は違っていたかもしれません。
実際デザインと軽さで見ればダイワ社の春渓 が群を抜いていましたし、硬中硬ならダントツで軽いシマノ社の天平 一択でした。
ですが私の釣り方は、流れを読んでから竿を操作し、狙いのポイントにエサを送り込み、掛けたら素早く取り込む・・というスタイル。
尺を求めて大河川を狙うよりは、食べて美味しい良型を数釣りたいといったタイプです。
いや勿論腕が良ければ尺を連発させて余裕をもって取り込みたいんですが・・・。(苦笑)
自分の釣り方に合わせて竿を選べば、より大きな釣果へと結びついていくはず!
皆様も、自分自身に合った最適な1本を見つけてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
渓流釣りと言えば偏向グラスは必須!↓
私の渓流釣りの様子はこちらから↓
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