こんにちは、渓流釣りが大好きなAngler Ogiです。
2023年シーズン解禁まであと2週間程となった訳ですが、私は解禁への準備として、フローティングベスト買い替えを決意。
色々と検討した結果、浜田商会のルキアWFA550 を購入しましたので、詳しく紹介していきます!
- 渓流釣りにおけるフローティングベストの役割を詳しく解説!
- なぜルキアWFA550なのか?決め手となったポイントを紹介!
渓流釣りにおけるフローティングベストの役割とは
ライフジャケット/フローティングベスト は海釣り用の物、と思っておられる方も多いのではないでしょうか。
実際、磯に行ったり船に乗船する際は必須の物(無いと乗船できない)ですし、波止釣りにおいても文字通り命を守るものとして重宝されます。
ではなぜ海では必須、川ではそれほど言われないかというと、一番のポイントは水深。
海釣りをする場合、(特殊な釣りを除き)基本的に水深は足が届かないような数mの深さがある場所が殆ど。
さらには潮通しの良い場所=よく釣れる場所であるため、潮の流れが良い場所で釣る事が多いのです。
そして、海面までの高さが2mを超える場所も少なくない為、すぐに陸に上がれない=しばらく浮いている必要がある、という考えから、海=ライフジャケットという風になったと思われます。
一方川釣りの場合は、川=足が届く・浅い・溺れないと思っておられる方が多いはず。
そして川岸は陸地と段差がない事も多いため、すぐに陸に上がれると思われるのではないでしょうか。
実は、この認識が大間違い!!
私が通い詰める渓流の実情は、実はこんな感じなのです。↓
まずパッと見で判断すると、水流によってエグれている個所などを判断できず、想定以上の深さに驚く場所が多いのです。
下の写真をご覧ください。↓
これは私の通う引原川の名所、赤西渓谷。
この写真をパっと見て、平均水深が1m(腰の辺り)、深い場所では2m近くあると気付けるでしょうか??
陸地との境目こそ浅くなっていますが、そこから1mも進めば水深が極端に深くなるのが自然の渓流、侮ってはいけません。
そして、足場となる岩は絶対に信用してはいけません。
浮き岩と言って、角度によって急にグラつくことは日常茶飯事なのです。
さらに厄介なのは、川の流れ。
これは実際に川を切る(横切る)と判るのですが、水流の力はとんでもなく強く恐ろしいもの。
膝下までくらいなら(底の状態さえ良ければ)普通に切る事が可能ですが、これが膝上になると急に前に進みにくくなるのです。
もしこういった場所で深いエグレに遭遇したり、浮き岩に乗ってしまったりすると、あっという間に転倒。
そのまま流されてしまう、なんて事にもなりかねません。
仮に流されて浅い場所に到達するならまだしも、渓流には至る所に落ち込み(時に滝)や大岩があります。
こういった場所に巻き込まれた時に、もしフローティングベスト が無かったらと思うと・・・ゾッとして釣りどころではありません・・・!
そんな訳で、私は渓流釣りの時こそフローティングベスト を強くオススメしているのです。
渓流釣りで川を切るときは垂直に横断せず、上流に向かってやや斜め向きに縦断することが多いです。
この時、下流側に大きな落ち込みや滝が無い場所を選びましょう!
打撲や熊から身を守れるケースも!?
フローティングベスト と言えば、その第一の役割は「水に浮く事」ですが、実はそれ以外にも優れた点があります。
それは、フローティング材がベスト内に入っている為、クッション性が高いという事。
例えば、解禁直後はあちこち雪が残っていたり、所々コケで滑りやすくなっている場所があるのですが、こういった場所で転倒してもフローティング材が緩衝材になってくれます。
実際私も毎年渓流釣りでちょくちょく背中からコケたりしますが、フローティングベスト のおかげで大抵軽い打撲程度で済んでいます。
さらにはもし熊と遭遇してしまい、運悪く熊が襲い掛かってきた際は伏せた姿勢で後頭部を守るのが最善とされていますが、この時にフローティングベスト を頭部に移動させて伏せれば・・・重傷を逃れられるかもしれません。
これはあくまで仮説の為何とも言えませんが、少なくとも素手で頭をガードするよりは、よほど生き残れる確率が高いのではないかと考えます。
有識者によると、熊は最初の一撃を頭部めがけて見舞った後、素早く逃げていくケースが最も多いと聞きます。
この時に伏せてベストやビクで頭部を保護するのは、あながち間違いではないはず・・・。
熊は山中でも時速40キロ。逃げきるのは絶対に無理ですからね・・・。(怖)
渓流釣りには機動性も重要
渓流釣りはアタリが無ければどんどん遡行していく釣りの為、とにかく身軽に動き回れる機動性が重要となります。
そのため、フローティングベスト には様々なアイテムを収納しておけるポケットやDカン等が必要不可欠。
各メーカーから発売されているフローティングベスト は、この辺りをしっかりとカバーしているのです。
私が検討した渓流用フローティングベスト
ここまでの理由から、渓流用フローティングベストに求められる性能はこの4点!
- 転倒時にしっかりと保護・体を浮かせてくれる
- 針ケースなどの小物を十分に収納できる収納力
- 体を動かしやすい機動性
- カッコイイデザイン
これらを考えつつ、かつリーズナブルな金額で入手したいと考えるのが世の常。
渓流釣りで有名ながまかつ社やシマノ社の物は、どれも数万円と非常に高価。
最も安いものでも1万円を超えているので、中々に敷居が高い世界です。
ちなみに私が長年愛用していたのは、
こちらの海用ベスト。
20年ほど前に親父に買ってもらったもので、当時4000~5000円程度だったように記憶しています。
こちらがボロボロになった為に買い替えることになったのですが、出来れば8000円以下で抑えたいなと思い、検討したのが以下のメーカーでした。
プロックス・フローティングゲームベスト
プロックス社が発売しているフローティングゲームベストPX399 は、通販サイトであれば6000円程度で入手できるベスト。
昨年の秋頃に釣りサイトを見て回っていた際に発見し、そのデザイン性・機能性にかなり惹かれました。
実際、シーバスやバスのウェーディングゲームに使用している方が非常に多くおられ、ネットの口コミ件数もズバ抜けて多く(4桁越え!)、現在人気の逸品です。
ただ、口コミによっては縫合が荒い・チャックがすぐに壊れた・メッシュ部が初回で破けたといったネガティブな口コミも見られ、少し躊躇してしまいました。
そして何よりブロガーとして、「知名度が高いものを使っても面白くない」という根性が発動してしまった為(笑)、今回は見送りです。
ウォーターロックス・ショートライフベスト
次に検討したのが、ウォーターロックス社が発売するショートライフベストWRLV-3137 。
デザイン性が非常に好みで、かつポケットの数も多め。
さらには股紐を排除してウェストハーネスで止まる仕様というのも魅力です。
料金もカラーによっては5000円程度で入手出来ますし、釣具屋で実物を見てみたら値段の割にしっかりしていたので、これに決まりか・・・と思っていたのですが。
ネットサイトの口コミを見ると、プロックス社の物よりも「ホツレが酷い」「破れた」といった口コミが多かったのです。
さらには完全に個人の偏見ですが、命を守るライフジャケットなのに商品名が「ショートライフ」というのがどうしても引っかかってしまいました・・・。(苦笑)
意味が違うのは勿論理解していますが、それでも何となく見送りです。
ルキア・フローティングゲームベストGX
最後に検討したのが、今回ご紹介する浜田商会のルキアWFA550 。
釣具屋にて物色していた際、グリーンカモフラカラーのWFA551 を発見し手に取って見ると、随分造りがしっかりしていたのです。
そしてポケットも非常に大きく、ファスナー部も丈夫そう。
これなら良いなと思ったら・・・店頭販売価格は約9000円でした。
ちょっと予算オーバーだと思いつつ帰宅し、楽天やAmazonで調べてみたところ、なんと6000~7000円程度で購入できることが発覚。
様々なカラーバリエーションも存在していた為、嫁さんにも相談してBKBL(ブラックブルー)カラーのルキアWFA550 を購入する事に決めました!
ネットの口コミ件数やレビュー記事がほぼ無かったというのも、購入を後押し。
今回の記事で紹介するに至ったのです。
浜田商会と言えば、ルキアシリーズ以外にもプロマリン製品を手掛けている会社。
私の愛用するカワハギ竿、極光テトラもプロマリン製。信頼があります。
ルキア・WFA550-BKBLを注文!
という事で、渓流解禁準備の記事を書き始めたタイミングでネット注文。
1週間程度で手もとに届きました。
巨大な箱に、クッション材と一緒に入っています。
取り出してみると、ビニール包装されたルキアWFA550 がお目見え、開けてみます。
こちらが全体像。
以前の物が割と薄かったので、ガッチリとした印象を受けます。
こちらの紙にはスペック詳細が。↓
そして、
私が以前使用していたベストには無かったプライヤーホルダーが標準装備。
昨今のフローティングベスト はどのメーカーにも装備されていたので、これがデフォルトのようです。
横のDカンにはプライヤーに接続したピンオンリール や、尻手ロープなどを付けておくと良さそう。
ちなみにこのポケットは2層式になっており、前面はサイドから開き、後面は上から下に開くようになっています。
右ポケットのサイドには、
このようにロッドを通すループベルトが。
この細さなら延べ竿もセットできそうです。
左ポケットの方は太くルアーロッド用の様ですが(リールで引っかける)、私は延べ竿専門なので上写真の方だけ使用することになりそうです。
左ポケットの前面にはループベルトが8つ。
カラビナでアイテム装着が出来そうです。
左右のポケットの下部には、
水抜き穴が標準装備。
意外とこの辺りまで水没する事もあるので、これは必須です。
ここまでは良かったのですが、左ポケットのファスナーを見てみると・・・
なんとポケットのファスナー部分が少々バカになっているではありませんか!
幸い数回動かしたら元に戻りましたが、割とすぐに壊れる可能性も否定できませんね・・・。
気を取り直してみていきます。
背中の部分にネームを入れる場所があり、ファスナーの上部には留め具がついています。
ショルダーパッドはかなり厚め。
タックルを入れた時に重さを分散してくれそうですし、首裏のメッシュ部分も問題無さそうです。
このショルダーパッド部分はマジックテープになっており、
テープをずらして調整する事で、
ベストの上下位置を調整できます。
サイドには、
ウエスト幅を調整できる場所もありました。
フィッシングベルトを着用した際に自身のウェストが細すぎてブカブカになってしまった私ですが、幸いルキアWFA550 は目いっぱい絞れば普通に着用出来ました。(苦笑)
ウェーダーの上からキツめに着用するため、これなら問題無さそうで一安心。
内部を見てみると、想定よりも縫合がしっかりしていた他、
股紐は背面に収納されていました。
こちらを使用するかどうかは各々の判断と言ったところ。
ベストを裏返してみると、
背面に大きなポケットが付いているだけでなく、合計3カ所のDカンも。
背面上部は使用機会が少なそうですが、両サイドの物は使い勝手が良さそうです。
ルキアWFA550に釣具を収納する
ある程度確認できたので、私が今シーズンベスト内に入れて持ち運ぶ予定の釣り具を収納してみることにしました。
こうしてみると結構な量がありますが、結果は全て収納完了!・・・したのですが、
左ポケットがパンパンになってしまいました。(゜∀゜;)
というのも、右ポケットには尻手ロープに繋いだフォーセップ がある為、着脱を考えるとあまり多くの物を収納したくないのです。
また、左ポケットの方が物を取り出しやすいというともあり、このような形になってしまいました。
ただこれは以前使用していたフローティングベスト のポケットのサイズに合わせて小さめのボックスを多数使用したせいなので、水中糸・天上糸・目印を大きめのボックスに一纏めにすれば解決しそうです。
フォーセップ は勿論プライヤーホルダーに入れ、ハサミ やホイッスル を取り付けたピンオンリール を付けようと思ったら・・・
ココ!という場所にDカンがありません。(゜∀゜。)
まぁこればかりは長年使用していたベストと同じ場所を求めていただけなので、背面右側のDカンを使用して、慣れてみようと思います。
結果、
右サイドはこのような形になりました。
ロッド用のループベルトも良い感じです。
りなみにこのループベルト、3WAY渓蘭 630と450、両方固定することが出来ました。
元径が細めの450も意外とピッタリ収納できたので、移動の際にラクが出来そうです。
全体を見てみた私の感想、まず良い点はこんな感じ。↓
大体希望通りの造りになっているので、この辺りは満足です。
続いて良くない点(使用前時点)ですが、↓
釣具屋で見た時はそれほど感じませんでしたが、着用してみたら意外とゴツくやや重めでした。
この辺りは使用してみないとなんとも言えません。
Dカンに関しては先述した通り。
自分が思っている場所ではない所にあるので、慣れればなんとかなりそうです。
一番の懸念点は、やはりポケット。
ファスナーが甘いため、閉めた時に確認を怠るともしかしたら・・・があり得ます。
また、ファスナーは上部はともかくサイドまでガッツリ開くタイプなので、開けすぎると取り出したくない物を引っかけて落としてしまう可能性も。
こう考えると、大きめのボックスに纏めて収納して、それを1つだけポケットに、という形が望ましいかもしれません。
とはいえ、実際にフィールドに出てみてからの使用感が重要ですし、デザインは好みなので、釣行後に再度レビューしようと思います!
フローティングベストは渓流釣りのマストアイテム
自身の身を守る安全性と、釣り具を携帯できる携行性を両立したのがフローティングベスト 。
夏場は暑くて少し辛いこともありますが、冬場は暖かく感じるというのも良い点です。
釣りは安全に楽しく楽しむのが一番なので、それをサポートしてくれる最高のアイテムとして、是非フローティングベスト を着用して渓流に出かけましょう!
もうすぐ解禁!準備はお済みですか?↓
竿はこだわって選びましょう!↓
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