こんにちは、Angler Ogiです。
大増水から3~4日ほど経過した6月7日、入れ食い・大爆釣を期待して引原川本流へと釣行したのですが、予想に反し大苦戦。
最後の最後に良型の顔が見れたため、なんとか記事に出来ました。
熊の糞にも遭遇してしまったので、詳しく書いていきます。
クロカワムシならこの時期でも採れる
前回の釣行時は高井釣具さんが閉まっていた為大誤算でしたが、この日は5時15分に到着したところ、普通に開いていました!
予定通りブドウムシを購入し、足りない分を補完するため、クロカワムシを狙ってエサ採り場の支流へと入ります。
クロカワムシは基本的に着き場が変わらず、やや大きな岩の底面に巣をつくっている為、採取しやすい川虫。
今回も岩をめくっては巣を壊すようにして採集し、30匹程のクロカワムシを確保することが出来ました。
採集を終えてから引原川へと入ってみると、水量は比較的安定しているように見えるので、手早くいつも通りの準備を整えて、前回の一か所目と同じ場所から入渓します。
今回のタックル↓
- ロッド・・・宇崎日清・3Way渓蘭5.2-6.3m
- 天上糸・・・1.2号3本ヨリ(オレンジ)2m
- ライン・・・0.3号通し、4.3m
- 目印・・・糸タイプ目印3点(グリーンとピンク)
- オモリ・・・ジンタン1号~ガン玉4B
- 針・・・忍ヤマメ6・7号
- エサ・・・クロカワムシ、ブドウムシ
いざ入川してみると、水量は平常時より少し高めといった程度。
この感じならいつも通り一流し目から期待できると考え、1号のジンタン、クロカワムシを付けてテッパンポイントへと流し込みます。
が、思っていたよりも水流がきつい感じだったので、オモリをBに付け替えて再投入。
すると、前回と全く同じポイントで目印がストップ!!
反射的に素早くアワセを入れたのですが、ゴンッという一瞬の針掛かりの感触の後、針が外れてしまいました。
なんだか随分スレているような印象ですが、きっとたまたまだろうと思い込んで仕掛けを打っていきますが・・・まさかの反応ゼロ。
おかしい、こんなはずはない・・・と思いつつ、やや抉れている深瀬や落ち込みの下の緩み、流心など丹念に攻めてみますが、時折チビアマゴと思しき引っ張るようなアタリが出るだけでヒットしません。
このままではマズイと思いつつ、反面「どうせこの大場所で良いアタリが出る」なんて楽観的に考えて、お気に入りのポイントを流していきますが・・・やっぱり反応ゼロ。
期待の大場所二か所でアタリゼロという完全な想定外を食らってしまい、軽くパニック状態です。(苦笑)
このままではボーズだと直感が告げているので、手早く片付けて移動する事にしました。
アタリが少ない!!
次のポイントも、増水時に反応が良い場所。
なんとなく釣り降りの方が釣れる気がしたので、以前空振りを食らった場所へ入ってみることにしました。
とりあえず入渓場所の落ち込みへと仕掛けを流していき、流し終わったために回収しようと竿を上げたら、なんと掛かっているではありませんか!!
アタリに気付かず竿を持ち上げただけだったため、そのまま中々のサイズのアマゴをバラしてしまいました・・・これには嫌な予感が漂います。
他のポイントも丹念に打ち込み続け、狙いの大場所へと到達しましたが、ここでもアタリはありません。
入る場所を間違えた「ヤッテシマッタ感」が拭えませんが、諦めずに岩と岩の間のエグレに丁寧に仕掛けを流してみると・・・目印が逆向きに移動!!
これは!と思いアワセを入れた瞬間、ゴンッ!!という鈍い感触!それと同時に反転する良型のアマゴ!!
そして手元に伝わる、
プツンッ
という無情な感触・・・。
どうやらここまでの釣りで仕掛けが傷んでいたようで、目印の下辺りでラインが切れてしまいました。
明らかに25cmを超すようなサイズだったため、呆然自失・・・。
その後はこのポイントのどの場所でもアタリが無く、見受けられたのは陸地に着いた多くの足跡。
どうやらこの場所もかなり釣り荒れているようです。
仕方なくまた仕掛けを片付けて車へと戻ると、上流側からライフジャケットを着込んだまま軽バンを運転してくる方とガッツリ目が合いました。
平日にも関わらずアングラーが入っているのはここ最近慣れたものですが、コロナ過になる前より明らかに釣り人が増えているように感じますね・・・。
ヒットしても小さい。
手早く片づけを終えて、昨年の5月~6月に好釣果を得たポイントへ。
道中2台の車が停まっているのが見受けられましたが、幸いこのポイント周辺に車の影はありません。
(先ほどの方が入っていた可能性はありますが)
このポイントこそ!と決意して入渓し、あちこち攻めてみますが・・・やはりアタリはありません。
前週の金曜~土曜に大雨が降り、この日は完璧な「大雨後の引き水」のはず。
その割にこれだけアタリが無いというのは、完全に予想外です。
この区画のテッパンポイントでもアタリが無かったので、やはり先ほどすれ違った方が既に攻略済みだったのか・・・なんて思っていると、目印が飛ぶような小型特有のアタリがチラホラ出始めました。
流れがぶつかるヨレでアタリが出た際、試しに即アワセをしてみると、ようやくファーストヒット!!・・・そのまま宙を舞ったので、網でキャッチします。(苦笑)
体高がある本流アマゴっぽい雰囲気ですが、サイズは12cmほどと極小。(苦笑)
どうもこのサイズがクロカワムシやブドウムシの端っこを引っ張っていたようです。
程なくして17cm程のアマゴもヒットしましたが、針を外した後にネットに入れミスをして、撮影前にお帰りになりました。
そしてこの区画、まさかのこれだけ・・・!!
ボーズを逃れたのは良かったのですが、以前良型のアタリが出た場所や、今シーズンイチのサイズが釣れた場所もアタリは無く、大淵でも反応が無いという異常事態。
時刻は既に10時半、もう正直打つ手立ても無かったので、どうしようかと思っていたら・・・いつも車が停まっている場所が空いているのを発見!
先客の後かもしれないと思いつつ、試しに入渓してみることにしました。
熊のフン、発見・・・!
日も完全に登り、キープゼロで買えるのだけは嫌だと気合を入れ直して入渓。
あちこちに足跡がありますが、幸い周囲にアングラーの姿はありません。
丹念に攻めれば1匹くらい出るのではと思い、ポイントを探していると・・・見てはいけない物を発見してしまいました。
こぶし大くらいの大きさ、臭いは全く無く、食べた物であろう木の実がそのまま出てきているこちらのフン。
調べ回ったところ、どうやらツキノワグマのフンのよう。
(足跡、熊棚、爪痕は発見できず)
周囲を見回してみると、すぐ傍に沢山の身を付けた桑の木が。
フンからは桑の実の枝やタネが大量に見受けられるため、間違いありません。
タヌキの可能性もあるかと一瞬考えましたが、臭いが全く無い事と、人の背丈より高いところにある桑の実を食べられるという事実を鑑みると、やっぱり熊で間違いなさそうです。
このポイントがこのタイミングで空いていたのは、このフンがあったせいなのでしょうか・・・!
同日17時20分頃、波賀町斉木2465番地で1mのクマの目撃情報が出ていました。
アングラーの皆さん、ご注意ください!!
場所名を書くと荒れてしまい色々と問題になるので、ベテランの方なら(ここまでの記述も併せて)判るであろう、川の写真だけ掲載します。
この付近で釣りをされる方、本当にご注意くださいね・・・!
正直撤退するべきか悩みましたが、明るく開けた場所で車の往来もあったので、少しだけ釣ってみることにしました。
周囲に細心の注意を払いつつ、目立つポイントに仕掛けを流してみても反応はありません。
そこで、オモリを4Bに付け替えて、石裏のヨレで仕掛けを馴染ませてから引っ張り、じっくり底付近を流してみると・・・目印に反応が!
アワセを入れると、ようやくマトモなアマゴの引き!
流れ込みに逃げないように誘導して、無事にフィニッシュ!
熊にビビりながら急いで撮ったため、少々小ぶりに見えてしまうこちらのアマゴですが、21・5cmありました!
ようやくキープサイズが釣れた事でホッと一安心です。
しかし、この少し下にある大きな流れ込みではアタリ無し。
良い雰囲気だったので、正直何が悪いか判りません。
それならばと、今度は少し上流にある落ち込みも探ってみたところ、先ほどのアマゴと同サイズがヒットしたのですが・・・掛かりが悪くすぐに外れてしまいました。
人気ポイントということもあり、相当にスレているのかもしれません。
最後の最後に良型登場!
時刻も11時を回り、熊も怖いのでもうやめようかと考えて車に戻ったのですが、ふと上流側に目を向けると、良い感じのエグレがあるのを発見。
諦めが悪いですが、残り4匹のクロカワムシが無くなるまで釣ることを決め、そのエグレ近くまで行き、試しに仕掛けを通してみます。
すると、想定していた通りの場所で目印がピっと動きました!
が、アワセを入れると水面下で12cmくらいのアマゴが暴れるのが見えて、素針・・・。(苦笑)
これはやはり潔く止めた方が良かったか・・・と思いつつオモリを2Bにし、残り3匹になったクロカワムシをセットして、やや上流へと投入します。
そこからじっくり底流れに乗せて仕掛けを流していき、足元付近まで仕掛けが到達。
そろそろ投げ直すかと思ったら、いきなり目印が引き込まれました!
こんな足元で!?と驚きつつアワセを決めると、ゴンッ!!という良型特有の感触!
そして水中を暴れまわる魚影は、想定よりも良いサイズです!
足場もよく頭上に木も無いので、思い切って竿を立ててみますが、暴れまわって中々浮いてきません。
それならばと竿を魚と反対向きに倒してパワーをいなし、そこから竿を立てると、一気に水面に浮上!
大きくしなる竿を思いっきり高く掲げて、最後はタモでフィニッシュ!
掛けた瞬間は23cmくらいか?と思っていたのですが、タモに収まった姿は堂々とした風格!
これは24cmはあるだろうと思ってメジャーを当ててみると、まさかの25.3cm!!
こんな開けた場所でも、このサイズが釣れる事に驚きました。
そしてこのアマゴ、反対側の口に傷跡のようなものが。
もしかするとルアーマンと格闘し、逃げおおせて着いた傷かもしれません。
この傷のせいで余計に風格があるように見えます。
手で持ってみるとこんな感じ。↓
やはり手で持った方がサイズ感が判りやすいですね。
この後、残り2匹のクロカワムシを使用して少し上流まで探ってみましたが、アタリが一度あっただけ。
11:50に納竿としました。
この日の纏め
最終釣果は、25.3㎝までのアマゴが4匹。
と言っても、まともなサイズのアマゴは2匹だけです。
増水後の引き水は沢山釣れるのがセオリーのはずですが、この日はそもそもアタリの数が非常に少なく、大苦戦しました。
たまにアタっても食いが非常に浅く、フッキング率はかなり悪め。
また、流れが緩やかな場所にはチビアマゴも溜まり始めたようで、中々難しい状況でした。
この日は水曜日というド平日でしたが、明らかにアングラーの数は多く、かなり釣り荒れているような印象です。
そしてマズイ事に、今シーズン初の熊の痕跡も発見してしまったので、今後の釣行にはより一層注意を払う必要がありますね・・・。
ただ、2022年のシーズン総括記事に書いた目標の一つである「25㎝以上をシーズン中に3匹」という目標は達成できたのは大きな収穫!
さらに、この日釣った25.3cmで、「24cm以上をシーズン中に7匹」の目標も達成となりました!
残る目標である「20cm以上を10匹、総数20匹以上同時達成」は夏場の天川村釣行で叶えられそうなので、これからは自己記録更新サイズ(27.6㎝以上)を目標に、頑張っていきたいと思います!
2023年の揖保川釣行、随時更新中↓
2022年の総括記事はこちら↓
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