こんにちは、Angler Ogiです。
9月1日に禁漁期を迎え、シーズン終了となった揖保川のアマゴ釣り。
今回の記事では、2021年釣行で得た経験を来年に活かすため、まだ記憶が新しいうちに(自分自身の忘備録として)今シーズンの釣行総括を行います。
また、私の釣り方や道具なども併せてご紹介!
今年渓流釣りで上手くいかなかった方、2022年シーズンにさらに釣果を伸ばしたい方への参考になれば幸いです。
今回の記事はこんな内容です↓
- 2021年シーズンで印象に残った釣行をピックアップ。
- 私の釣果が伸びた理由を考察!今シーズン行った釣り方をご紹介!
- 今シーズン、導入して良かったアマゴ釣り道具をご紹介!
2021年の揖保川釣行回数、17回。
2021年シーズンは今まで以上に渓流釣りに力を入れ、合計17回釣行。
その内訳と、月ごとの匹数(アマゴのみ)は以下のようになっています。
日付をクリックするとその日の釣行記事へ飛びます↓
●3月/4回、月合計60匹
3月1日、3月4日、3月11日、3月18日
●4月/1回、月合計10匹
4月13日
●5月/3回、月合計39匹
5月13日、5月19日、5月25日
●6月/5回、月合計55匹
6月2日、6月9日、6月15日、6月23日、6月30日
●7月/0回(梅雨による悪天候で釣行無し)
●8月/4回、月合計62匹
8月4日、8月11日、8月26日、8月31日
今年の7月は梅雨による雨量が多く、結局丸1カ月渓流釣りに行くことが出来ませんでした。
しかし、前後の6月と8月はサイズ・数とも好釣果に恵まれています。
この17回の釣行で印象に残った釣行・釣り方をピックアップ。
解禁日の3月1日
2021年最初の揖保川釣行となった解禁日は、滑り出しは良かったものの途中から一気に失速。
丸一日釣って天然もの13匹・放流もの13匹と数だけ見れば26匹釣っていますが、あまりにも内容が悪すぎました。
一番の敗因は、一昨年に用意したイクラをそのまま使用した事。
見た感じが結構フレッシュだったので、普通に使えるかなと思ったものの・・・考えが甘いとはまさにこのこと。
水で戻してみるとプチプチ弾けるような状態になってしまい、針に刺した瞬間からもう潰れていくような状態だったのです。
やはり古くなるとイクラの水分量が変化してしまうようなので、作った塩イクラは翌年の春に全て使用してしまうか、漬け込む段階でかなり水分を抜かないとダメなよう。
事実、針もちの良い釣具店のイクラを用意した3月4日の釣行では24匹(天然もの21匹・放流もの3匹)で納得いく釣り方が出来たので、やはりエサは大事ですね。
今年浸ける塩イクラはこの反省に則り、より水分量を減らしたねっとりタイプを目指してみる予定です!
5月末の釣行二回(5月19日/5月25日)
この二回の釣行は、2021年の私のアマゴ釣りにおいて大きな分岐点となります。
そもそも源流部をメインポイントとしていた私にとって、支流の下流部=釣り荒れているイメージだったため、ほぼ訪れる事はありませんでした。
しかし、5月19日に源流部で苦戦を強いられ、何気なく入渓した場所で良型が連発。
結果的に前半の苦戦はなんだったのかという釣行となったのです。
ただ、これまではとにかくフッキング率が異常なまでに低かったために、この後色々と工夫を施すことに。
その工夫が次々とハマった結果、5月25日の釣行では10時半~14時半という真昼間の短時間にもかかわらず、22cmまでのアマゴが20匹&イワナが2匹という(私にとっての)好釣果を達成。
その工夫については後述します。
本流デビューとなった6月末の釣行二回(6月23日/6月30日)
2021年の釣行において、特に強烈な印象として残ったのが6月23日の引原川本流デビュー戦。
この日はボーズ覚悟で初の本流デビューとなったのですが、一発目にまさかの27㎝がヒット。
どこに入ればいいかもわからないまま、何となく入ったポイントでいきなり飛び出したのがこのサイズ。
本流のポテンシャルを思い知りました。
さらに、6月30日には別の本流ポイントにて、
25.5㎝のいかつい雄アマゴをゲット!
このアマゴの引き味は↑の27㎝をも凌駕するレベルの超スリリングなファイトだったため、今年一番楽しかった獲物を挙げるならば、間違いなくこのアマゴになります。
6月の梅雨時はアマゴの最盛期となる為、やはり良型が潜む本流に挑むべきですね。
来年も熊に気を付けながら、5月半ば~末頃から本流へ行ってみようと考えています。
禁漁直前の8月26日
シーズン最終日の8月31日は水量が少なくて釣り人も多く苦戦しましたが、その前の釣行である8月26日は、それまでのまとまった雨の影響で水量が抜群に良い感じに。
この日に導入した地堀のドバミミズもバッチリハマったようで、
この2匹の23㎝をはじめ、
次々に幅広な20cmクラスがヒットし、最終的には4時間弱の釣行で17匹(うち8匹が20㎝オーバー)という好釣果に。
今年1年やってきたことの成果がしっかりと出た事で、今までで一番良いといっても過言ではない釣果となりました。
さて、これだけ見ると「結構コンスタントに釣れている釣り人」っぽく見えますが、実際のところ、渓流釣りはそれほど甘くありません。(苦笑)
これらの好釣果の影で、3月11日や5月14日は6匹しか釣れていませんし、3月18日は4匹というド貧果を味わっています。(そもそもアタリが7回しかなかった)
シーズン序盤はフッキング率があまりに悪かった為(3割に満たないレベル)、アワセを決めるテクニックがあればもっと釣れていたはずなのです。
私なりにアワセについて考察↓
そして、渇水にあたった6月9日は数こそ14匹釣っていますが、その実情はMAX17㎝・全てがリリースサイズというオチ。
よく行く別の支流を攻めて貧果を食らう事もあれば、本流デビュー時の様にいきなり良型が釣れる事もある、といったトライ&エラーの中で、私の釣果は(昨年までに比べて)どんどん伸びていったのです。
昨年から釣果が飛躍的に伸びたワケ
さて、私の釣果が昨年~今年の春先と比べ、5月頃から飛躍的に伸びていった理由は、仕掛けに関する要因(工夫)が4つと、外的要因が4つの、計8つあります。
仕掛けに関する要因4つ
まずは仕掛けに関する理由から。
私はいつも天上糸を付けた通し仕掛けを使用しています。
- 天上糸の長さを延長(1m→1.6m~2mに)
- 目印の配色パターンを変更
- 針サイズを大きめに変更
- オモリ変更の頻度を一気にアップ
天上糸 を長くすることにより、穂先付近の仕掛けが頭上の木に引っかかった時の回収率が大幅にアップ。
そもそも太い上に色がついていて見やすく、それでいて絡みにくい範囲が長くなったわけですから、当然トラブルが減り、ストレスも一気に減りました。
昨年までは頻繁に穂先を折ってしまっていたのですが、今年は一度も竿を折ることなくシーズンを終えることが出来たのも、この部分が非常に大きいと思われます。
そして目印の配色。
今年から導入した偏光サングラス のイーズグリーンカラーに合う配色パターンを見つけた事で、よりアタリが取りやすくなりました。
↓こちらの記事で解説↓
針についてですが、今年の春先までは実に様々なタイプを試してきたものの、最終的にメイン針は忍ヤマメ で着地。
その中でも6号サイズというやや大きめのサイズを使用することで、フッキング率が大幅に向上。
今までは小さな針の方が抵抗が少なく警戒されにくいはず、と考えていたのですが、そもそもアマゴの口というのは結構大きいもの。
春先の小さな川虫やイクラがメインの食い渋り時は小針にし、キジや大きな川虫がエサとなる初夏以降はやや大きめを使用する方が、結果としてフッキング率向上に繋がりました。
小さなアマゴ(8㎝くらい)でも6号の針に平然とフッキングしてくるため、来年の解禁直後はいきなり6号針からスタートする可能性も捨てきれません。
そして最後にオモリ。
今年の春まではあまりオモリのサイズを変えずに釣っていたのですが、今年は・・・
- 水深が少しでも深くなるならオモリを出来るだけ重くする(2Bや2号2個付け等)
- 浅い場所では軽くする(4号まで)
といった細やかなオモリチェンジを心がけました。
小型は瀬尻や浅い場所でよく食いますが、良型が食ってくるのは大抵流れ込みのエグレや底近く。
そういった場所に的確にエサを流し込む(底流れにしっかり乗せる)ため、根掛かりを厭わずオモリを重くすることで、底近くの良型を掛けることに成功したようです。
しかも驚くことに、そういった場所は流れが非常に強いこともあって、案外根掛かりしないんです!
勿論仕掛けを流すことが前提ですから、沈めて動かさないようだと根掛かりは必至。
あくまで底近くを重い仕掛けでゆっくり流すイメージが大事です。
この他、解禁直後は0.2号(ナイロン)だった通し仕掛けのラインが、5月頃からは0.25号、本流では0.3号を使用・・・というように、状況に応じてラインの太さを変えてみたり。
解禁直後のみイクラを使用し、そこからは川虫(一番はキンパク)主体に変更し、雨が降り始めてからはキジ、初夏以降はブドウムシを導入するなど、エサにもこだわりました。
これらの積み重ねによって、徐々に「こう釣りたい」「こう仕掛けを流したい」といったイメージがつき始め、結果に繋がったと思われます。
外的要因4つ
続いて外的要因の4つを見ていきます。
- よく釣れるポイント(魚影が濃い場所)がようやく見つかった
- 偏光グラス・ロッドを新調
- 仕掛けの流し方を変えた
- 出来るだけ先行者がいないエリアを狙った
こういってしまうと身もフタもありませんが、揖保川には魚影が濃い支流と薄い支流があります。
私は2021年までに計11本の支流を訪れていますが、どの支流にもアマゴはいました。
しかし、川によってはチビアマゴやエサ盗りばかりだったり、魚そのものが少なかったり、本当に様々です。
また、支流1本は結構な長さがあるため、釣れるエリアとそうでないエリアが(比較的)はっきりと分かれています。
魚影の濃さの見分け方としては、一番手っ取り早いのが揖保川漁協HPにて公開されている「アマゴ放流実績」をチェックすること。
やはり発眼卵放流や稚魚放流を行っている河川は魚影が濃い傾向。
逆に放流していない河川や、放流している河川が上流部で枝分かれしている支流などは、魚影が薄く感じられました。
勿論まだ全ての支流を訪れたわけではありませんが、この情報をチェックするだけでもかなり有意義だと思われます。
川幅が狭い里川のような場所でも場所によってはよく釣れたりするので、支流の規模が小さくても時期やエサを見定めれば釣果は望めます。
ただ、大きな支流ほど魚(良型)のストック量が多い様にも感じられました。
また、私の5月19日の釣行が象徴するように、入渓するエリアによって釣果には大きな差が出ます。
上流部(もしくは下流部)で釣れないからといって諦めるのではなく、「ひょっとしたらここでも釣れるんじゃね?」といった気持ちを常に持ち、思い切って移動してみるのも一つの手。
1本の支流でも時に5キロ~10キロ移動することで、全く違う釣果に巡り合うことが出来るかもしれません!
道具は釣果に直結
続いては道具。
今年から変わったのは、延べ竿と偏光サングラス です。
私は昨年までダイワ社の清瀬43M を愛用していたのですが、今年からは宇崎日清社の3WAY 渓蘭 を導入。
3.4m、4m、4.5mというこの絶妙な長さの3WAYロッドを使いこなすことにより、攻められる範囲が一気に広がりました。
そして何より大きかったのが、ゼクーの偏光サングラス 。
実に高価な買い物ではありましたが、今年の釣果の半分はこの偏光サングラス で稼いだと言っても過言ではありません。
私は目の周囲をしっかり覆えるタイプであるVanq X F-1763 のイーズグリーンレンズをチョイス。
この偏光サングラス の導入により見える世界が一変したため、仕掛けの流し方が大きく変化したのです。
名手は魚に近い場所からお金をかけると言いますが、もし渓流釣りの釣果を上げたい・装備の中で何か一つだけ高級な道具を使える、という事であれば、私は迷わず偏光サングラス をオススメします。
この格言は、渓流釣りの場合は偏光グラスを用意してからの話ですね、間違いなく!(苦笑)
底が見えると仕掛けの流し方が変わる
さて、私の釣り方の具体的な手順はこちらになります。↓
- ポイントにて、流れが緩やかになる場所・カケアガリ・沈み岩の位置を確認し、食わせる場所を設定
- 落ち込みからの流れがどこに向かっているかを確認し、立ち位置・投入位置を決める
- 仕掛けを投入したら、狙いの場所に仕掛けが来るように誘導
昨年までは釣れそうな場所のやや上流部に仕掛けを何度か投入、上手くいけばヒット・・・といったような、何とも雑な釣り方でした。
しかし、底の様子がハッキリ判るようになった今、アマゴがエサに食いつく場所も徐々に判り始めたので、いかにしてその場所に仕掛けを送り込むかという事を考えるようになったのです。
勿論その場所に至るまでにアタリが出るケースも多々ありますが、それはそれでラッキー。
食い渋り時などは必ず「ここぞ」という場所でしか反応が無いので、3~4回流してもアタリが出ず→上手く流した5回目以降にアタリが出る、といった事も増えました。
この見え方の変化によって根掛かりの頻度は激減。
根掛かりを恐れずに重いオモリを使用出来るようになったのも大きなポイントです。
このように、渓流釣りにおいて川(底)の状態を把握するというのは非常に大事なポイント。
釣果アップを望むのであれば、川の状態を読み、的確に仕掛けを流せるようになってから、アワセの練習に挑むのがオススメです。
先行者がいない場所で釣る
これはある意味渓流釣りにおいて一番重要なことかもしれません。
今年も何度か先行者の後を追う様に釣っていた、という事がありましたが、こうなると本当に釣果はヒドイものとなります。
やはりアマゴは警戒心が飛びぬけて高い魚種なので、釣り荒れている場所とそうでない場所では、アタリの量・出方・釣れるサイズに驚くほど差が出ます。
勿論、解禁日や土日・GW・お盆など、人手が多くなる時は「人がいないエリアで釣る」というのは非常に難しもの。
しかし、早朝の誰もいない時間から入渓したり、人が入渓しなさそうな入りにくいエリアで釣るなど、少しの工夫でこの部分はクリアできます。
私が今年良い釣果に巡り合えた日は人の気配がない時間・エリアだったので(平日釣行はこの辺がありがたい)、中々良い釣果に巡り合えない!という方は参考にしてみてくださいね。
入りにくいエリア=危険と隣り合わせ、という事も十分に考えられます。
ちゃんと帰り道・脱渓場所の事も考えつつ、安全第一で釣行しましょう!
渓流釣りで心がけたいこと
今年1年渓流に通って感じた事は、ゴミの量が増えたこと。
そして、マナー/モラルの無い方を見かけるようになったこと。
数年前まではそれほどでもありませんでしたが、昨年から続くコロナの影響もあり、渓流釣り師・キャンパーの方が一気に増えたためと思われます。
渓流を楽しむ方が増えるというのは喜ばしい事ですが、ゴミが増え、マナーが悪い方が増えるのは一切歓迎できません。
本来渓流釣りをしていて出るゴミというのは、糸くずや飲み物のボトル程度であり、それすらも通常装備で持ち帰ることが可能なはずです。
私が今年特に愛用していたこの糸くずワインダー は、全釣り師に携帯して頂きたい逸品。
嵩張らない上にすばやく(結構な量の)糸くずを回収してポケットに収納できる上、500円程度と非常に安価。
本当に買ってよかったと思える商品です。
飲み物のボトルについては、そのボトルを釣っている最中収納していた場所があるはず。
そのままその場所に戻せば、川に捨てる必要など絶対にありません!
たったこれだけの意識で渓流を美しいままに保てるわけですから、渓流(他の釣り全般も)を楽しむ皆様には、是非こういったゴミを持ち帰る意識をお持ちいただきたいと切に願います。
そして渓流釣りというのは、入渓ポイントから500m~1キロ程度は釣り上がって(遡行して)いくもの。
ベテランの方は皆それを知っており、仮に入渓予定場所の近くに車があった場合はそこから数百m程度間隔をあけて入渓していくのですが、これがとても大事なマナーになります。
釣り上がった先で先行者を見つけることは多々ありますが(その場合は見つけた時点で下流側から脱渓する)、先行者を追い越したり、先行者のすぐ先(100m程度)で入渓するのは明らかなマナー違反。
また、解禁日の成魚放流場所等は人気の為に多くの釣り人で賑わいますが、竿がぶつかったり、オマツリしてしまった場合は、素直に声を掛けましょう。
こういった心がけ一つで、その場にいる全員がアマゴとのファイトを楽しめるはずです!
景色だけでなく、マナーも美しい釣り人を目指し、環境に優しい渓流釣り師を目指していきましょう!
2021年の渓流釣り、まとめ
振り返ってみると、2021年の渓流釣りは数釣りあり、良型あり、苦戦ありと、本当に楽しいものとなりました。
しかし、丸ボーズは一度も無し。
特に5月以降は思う通りの釣り方が出来るようになり、徐々に釣果にも結び付くようになりました。
この1年で得た知識と経験を活かせば、2022年は今年以上に楽しい釣行となるはず。
来年の私の個人目標は、以下を目標に設定します!
- 20㎝オーバーを2桁
- よく通う支流での記録(23㎝)更新
- 25㎝以上を(シーズン通して)3匹以上
- 28㎝以上を釣って自己記録更新
禁漁になったばかりではありますが、今から首を長くして(準備を整えつつ)2022年3月1日を待とうと思います。
最後まで読んでくださり、また、私の半年にわたる2021年渓流釣り記事にお付き合いくださり、ありがとうございました!
2022年の総括記事はこちらから↓
渓流釣りに関する考察記事を纏めています↓
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