解禁直後のアマゴは雨でリセット?/2021年2度目の揖保川釣行

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先日解禁を迎えた揖保川のアマゴ釣り。

私Angler Ogiは、3月4日にまた三方川支流へと釣行しました。

24匹のアマゴに出会うことが出来た他、大変危険な思いをしてしまった事も含め、詳しく書いていきます。

解禁日よりも厳しい冷え込み

現地に到着したのは7時前。
この日の道中の気温計は1℃と、解禁日よりも冷え込みが厳しいものとなりました。

ただ、3月2日には雨が降り、前日3日には雪が降ったようなので、解禁直後のプレッシャーは既にリセットされているはず。

早速川虫を採りに川に降りてみると、予想以上に水量が増しており(漁協によると平水+20㎝)、普通に歩けていた場所が幾つか水没しています。

とりあえず網を突っ込んでみたものの、採れる川虫は針に刺せないような小型が多く、餌になりそうなサイズが中々採れません。

それでもめげずに30分近く探し回り、なんとか40匹程の川虫を確保。
前回の教訓から、今回は高井釣具店さんでイクラも購入してあるので、そのままポイントへ向かいます。

揖保川支流での仕掛け

今回の私のタックルは前回の釣行とほぼ同じで、お気に入りの通し仕掛けです。↓

  • ロッド・・・宇崎日清・3Way渓蘭3.4-4.5m
  • 天上糸・・・1号ヨリ糸1m(イエロー)
  • ライン・・・0.2号通し、3.5m~2m(ポイントに応じて)
  • 目印・・・糸タイプ目印(グリーン→ピンク→グリーンの3点)
  • オモリ・・・ジンタン2号メイン(3号や2個付けを使い分け)
  • 針・・・忍ヤマメ4号・5号、カッパ極4号
  • エサ・・・イクラ+川虫

今回は水量がかなり増えているため、ジンタンはワンサイズ重めの2号をメインに。

前回試験的に目印のカラーリングをグリーン ピンク →グリーン(というか黄緑)にしたところ、逆の配色よりも明らかに見やすかった為に、今回も同じ配色に。

これはイーズグリーンの偏光サングラス をかけているためですが、試しに天井糸もイエロー(ワンサイズ太目)にしてみました。

竿は勿論、前回非常に使用感が良かった3WAY 渓蘭

さらに、前回針掛かりが良く感じた忍ヤマメ をメインフックとすることにしました。

入渓場所でいきなりのヒット

今回入渓場所に選んだのは、元々解禁日に入渓する予定だった場所。

解禁日の釣行時は先行者がいて入れなかったのですが、今回は空いていたのでこれ幸いと入渓!
早速イクラを付けて流れの緩やかな場所へ流してみますが、反応がありません。

そこで、少し流れの速い場所から緩やかな流れに変わるカケアガリに誘導するように流すと・・・目印がグイっと入りました!

14㎝ほどと小ぶりですが、いきなりのヒット!
やはり増水でリセットされたのか、随分判りやすいアタリでした。

しかし、大場所の割にヒットしたのはこのアマゴのみ。
あちこち流す筋や深さを変えても反応が無かったため、次の場所へ向かいます。

しかし、次の場所ではアワセミスをした拍子に仕掛けがピヨーーンと跳ね上がり、グチャグチャに・・・。

こういったミスを減らさないと釣果が伸びませんが、仕方なく新しい仕掛けに取り換えます。

Angler Ogi
Angler Ogi

渓流釣りはこういった形の仕掛けロストが意外と多いので、私は毎回10セット程度用意しています。

再度同じ場所を流してチビアマゴを追加した後にやってきたのは、昨年の釣行時によくアタリが出た大きめの流れ込み。

しかし、1投目のイクラでいきなり素針を引いてしまった後、パッタリとアタリが止まってしまったのです。

そこで、餌をイクラからキンパクに変えて巻き返しの部分を攻めてみると・・・

すぐに小ぶりなアマゴがヒット!
さらにヒラタも流してみたところ、またすぐにチビアマゴがヒットしました。

赤丸がヒットした場所。

やはり流れの強い場所よりも、流れが緩やかになる場所に固まっているようです。
この後左側の巻き返しでも二度アタリがありましたが、こちらは残念ながら素針でした。

ここからはどんどん遡行しつつ流れの緩やかな場所を流していきますが、時折出るアタリは小さく全て素針。

いくらリセットされているとはいえ、やはり「明らかに釣りやすい良さげなポイント」にいるアマゴはアタリが小さく感じられます。

そんなこんなで辿り着いたのは、

昨年よくアタリが出たこちらの場所。

まずは写真右側に突き出ている岩の前でイクラにアタリが出たのですが、ちょっと遅めにアワセを入れてみると、13㎝程のアマゴがヒット!

ひょっとして少し遅アワセの方が良いのかな?と考えつつ、今度は写真中央部付近へ流していきます。

写真だと判りにくいのですが、大きな岩が沈んでいるため、その近くの底流れを捉えるようにしてキンパクを流してみると・・・流れが緩むところで目印が豪快に引き込まれました!

6匹目にしてようやくちょっと良いサイズ!
かと思ったのですが、メジャーを当ててみると17.5㎝でした。

ちょっと送り込んだ割に、しっかり口のサイドに針掛かりしていたこの個体。
前回多くのアマゴを持ち帰ることが出来たので、大きくなることを祈ってリリースします。

この先のポイントにも行きたかったのですが、水量が増えている為にこれ以上進めそうにありません。
再度別の場所から入渓するため、ここは引き返すことにしました。

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再入渓場所からは偏光サングラスのありがたみを実感。

水量増加のため戻るのもやや苦労しつつ、前回入渓した場所を通り過ぎてやや上流から再入渓。

よく考えると入渓してから2時間で6匹しか釣れていませんが、渓流釣りはいつもこんな感じ。
どこかでまとまって釣れる事を期待しつつ、遡行を続けます。

しかし、ちょくちょくアタリは出るものの、釣れてくるのは13~14㎝程の小型ばかり。
本来なら良い型が釣れる場所にも、小型が定位しているのが目視出来るほど。

ちなみに昨年まではノーマルなサングラスか裸眼で釣っていたため、なんとなくでしか水中を見ることが出来ませんでしたが、今年は違います。

通常はこんな感じで見えますが、今年から導入したゼクーの偏光サングラス を通すと・・・

上写真と同じ場所。

ご覧の通り、白っぽいギラつきがほぼ消え去る為、底の状態や定位している魚影がハッキリ見えるのです。

ちなみに写真下部の白っぽい所は、曇り空(雲)が反射して写り込んでいるだけ。
若干角度を変えることでこの映り込みさえも無くなるので、ほぼ完全に底の状態が把握できてしまうのです。

こちらの記事で詳しく紹介しています↓

買ってよかったなぁとしみじみ思いつつ、やってきたのはこの場所。↓

まずは写真左側の赤丸の辺りにイクラを流し込むと、気持ちよく目印が入りました!
今回のカギだと思われる、「やや送り込み気味」にしてやや遅めにアワセると、

15㎝程の元気なアマゴが登場!。

この感じならまだ釣れるだろうと、今度はイクラを写真中央部の赤丸に流し込むのですが、流れがハッキリと把握できるために仕掛けを通す場所が明確に判ります。

しっかりと底流れを捉えるようにして、緩やかに流していくと・・・!

また小ぶりではありますが(14㎝くらい)、狙い通りに釣れると本当に嬉しいものですね!

更に今度はキンパクを同じように流してみると、やはり底流れについていた13㎝程のアマゴがヒット。

良型こそいませんでしたが(釣れなかった?)、理想的な流し方で連発してくれたので良しとします。

次のポイントでは根掛かり後にまた仕掛けをグチャグチャにしてしまったので再度取り換え。
引っかかった仕掛けに驚いた魚影が飛び出していくのを見るのは辛い・・・。(苦笑)

さらに次の場所はこちら。↓

前回連続でバラシをやってしまったこの場所ですが、この日も中央付近のカケアガリ手前でアタリが連発!

イクラで1匹、川虫で2匹のアマゴ(14~15㎝)をゲットすることが出来ましたが、2回掛けバラシをやってしまったのが悔やまれます。

再入渓後は良い感じでアタリを捉えることが出来ている事に気をよくしつつ、この先にある滝を超えようとしたところで、事件は起きました。

危険なら引き返す判断も大事

水量が少ない時はなんとか乗り越えることが出来る小規模な滝に到着したのですが、この日はやはり水量が多く流れも強くなっています。

落差や流れ幅は3mほど(滝の規模は10m程度)で、いつも脇の崖状の場所を登るのですが、前回底石につまずいて転倒してしまった場所は深すぎて通れません。

それならばと昨年まで通っていた反対側をゆっくりと登ってみたのですが、「あ、意外といけるぞ」と思ったのが間違いでした。

上に登ってみると、流れ始めの所が随分深く抉れており、激流になっていたのです

降りようかと下を見たところ、どう考えても角度的に降りられません。
仕方なく滝の真上を(激流の中太もも近くまで浸かりながら)なんとか通過することが出来ました。

しかし、苦難はこれだけでは終わりません。

この後また川を渡らないと先に進めないのですが、水量が増えているせいで水深が腰の辺りまで来ていたのです。

竿を畳んで荷物を出来る限り上に持ち上げて渡り切りましたが、激流の為正直かなり冷や冷やでした。
やはり無理して登らず、「危険だと思ったら引き返す」べきでしたね・・・。

さらに。
折角苦労してやってきた大場所(前回良型を釣った場所)はまさかの空振りで、その次の流れ込みもアタリゼロ

どういうことだと思いつつ川虫を補充しようとすると、水温が低いせいもあり豆粒サイズしか採れません。

ならばさっさと次に進もうと、再度現れた流れの強烈な滝(幅・落差3m程度)の脇を登っていくと・・・今度はなんと唯一の足場が水没して洗われているではありませんか!!

引き返したところで、元の道には戻れないくらいの谷ですし、この先へ進むしか道はありません。

意を決して、腕を踏ん張りながら岩に左足を乗せ、重心を前に進めた所で・・・

ツルン!!

と左足が滑って、まさかの転倒!!
その勢いで竿は完全に前方の流れに突っ込み、滝の真上にもかかわらず右足と左手(というか肘)だけで体重を支える羽目に

覚悟はしていたと言いながら全身冷や汗でビッショリ。
なんとか足場を再確保して、急いで前方へと倒れ込むようにして登り切りました。

転倒した衝撃で左腰を強烈に捻ってしまったようで、腰はかなりの痛み。
さらには右ひざも強打というひどい有様・・・。

それでもこの場所を抜ければなんとかなる、と言い聞かせ、先へと進むことにしました。

Angler Ogi
Angler Ogi

水量が増えている渓流は本当に危険です。「厳しいかな」と思ったら、引き返すのも一つの勇気!!私も次は絶対に引き返します!(泣)

期待の大場所で連発

これだけひどい目にあいながら、この先で釣果ゼロだと救われません。

気合を入れ直し、痛い体に鞭打って先に進むと、今回特に期待しているポイントに到着しました。

前回は釣り下ってきた先行者がいたと思しき大場所。
流れ込みが2本あってかなり広く、中心付近の水深は1m以上あります。

早速流れの緩やかな縁から探ってみますが、特に反応は無し。
ならばと写真奥の流れ込みからイクラを底流れに乗せていくと、一気に竿先まで引っ手繰るアタリが!

中々の引き味で登場したのは、

ちょっと遅アワセすぎて針を呑み込んでいた。活性は高い。

18.5㎝あるアマゴでした!この時期ならこのサイズでも充分満足です!

前の場所からすでに1時間半程度釣れていなかっただけでなく、あちこちで悲惨な目にあっていたために、この1匹の嬉しさはひとしおでした。

さらに同じように底流れに乗せつつキンパクを通してみると、

元気な15㎝程のアマゴがヒット。
直後の1投でも14㎝程のアマゴを追加します。

さらにアタリが2度ありましたが、1回は素針、1回は水面付近で針外れでした。
こちらも結構良いサイズだったために悔やまれます。

このバラシで場が荒れてしまい、アタリがストップしたのでさらに先へ。

今度は昨年自己記録を釣った場所ですが、こちらでも中々のサイズを掛けバラシてしまいました。
腰の痛みのせいで集中できなくなってきています・・・。(泣)

流石にそろそろ切り上げて帰ろうかと思っていた矢先、

普段はアタリが出ないこの場所の、赤丸の部分に何気なくイクラを(ピンポイントで)落としてみると、なんとすぐに目印がストップ!
14㎝ほどのアマゴが飛び出してきました。

終了しようかと思っていたら思いがけない所で釣れたので、なんとなく「もう少し釣ってみよう」と歩みを進めると、いつも小型アマゴが群れている場所で数匹のアマゴを発見!

早速イクラから流してみると、アッサリ13㎝程のアマゴがヒット!
そしてこの場所、なんとここから3連発!

3匹目は写真右側の黄色い丸、すなわちほぼ目の前で食うのが見えました

やはり解禁直後。
先行者がいなければアマゴは全くスレていないので、驚くほどスムーズに食ってくるんですね。

一番良いサイズで16㎝だったが・・・。

さらにこの反対側へ周りこんで1匹を追加し、合計21匹

これだけ釣れれば満足なので、これにて納竿・・・したつもりでした。

何気なく福知川の成魚放流場所へ寄ってみた。

帰宅するつもりで一気に山を下って車を走らせていると、なんとな~く「そういや成魚放流場所はどうなっているのかな?」と気になり、唐突に福知川方面へ寄ってみることに。

成魚放流場所まで行ってみると2名の方が釣っておられましたが、放流された場所は既に釣り切られたのか、魚影は見えません。

まぁそうだよなと思いつつそのまま川を下っていく最中で、子供の頃川遊びをしたところを発見!
懐かしくなったので、

福知にある湧き水を汲んでコーヒーを沸かして、帰る道中食べる予定だったパンを食べながら一服。

昔はここでお弁当食べたなぁ、なんて思いながら嫁さんに「そろそろ帰る」と連絡を入れつつ、何気なく川を除くと・・・

黄色丸の所に魚影!

アマゴおるやないかい!!!(゜Д゜)

成魚放流の場所よりわりと下流に当たる場所ですが、目視する限り結構な数のアマゴが!!

さすがにこれでは帰れません!!慌てて残りのイクラとベスト・竿・ビクを持って河原に降り、偏光サングラス を装着してみると、10匹以上のアマゴが泳いでいるのが見えました。

そ~~っとイクラを落としてみると・・・寄っては来るのですが、かなり警戒しているのかソッポを向いて泳ぎ去っていくアマゴたち。

俄然やる気に火が付いたので、嫁さんに再度連絡を入れたのち再開!

あえて底の方では釣らず、30㎝~50㎝程度の深さでとどめるようにしながら、時折チョンチョンと誘いをかけてみます。

すると奥の方からす~~っと寄ってきたアマゴが、エサをパク!!
すぐにアワセを入れてみますが、一瞬掛かってすぐにバラシてしまいました。

そうだ、天然アマゴではないんだ・・・そう言い聞かせながら同じようにして探っていき、今度は食った後、ちょっと長めに送り込んでから強めにアワセると、バッチリフッキング!

解禁日の時より水に慣れているようで、かなりの引き味で楽しませてくれます!

20㎝を超える、幅広な放流アマゴです。

もともと今回は天然ものだけを釣るつもりでしたが、やはり放流ものはサイズが良いので楽しいですね。(苦笑)

同じ釣り方で、

すぐに2匹目をゲットしました。
やはりイクラが良いと釣りやすすぎます。(苦笑)

この後少し見切られる瞬間が増えましたが、それでも少し深めに沈めて、

3匹目の放流アマゴをゲットしました。

が、さすがに短時間でこれだけ釣られると警戒心を煽ってしまったのか、この後はエサに見向きもしなくなりました。

夕飯分は(天然ものと併せて)確保できたので、これにて終了です。

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この日の纏め

最終釣果は、18.5㎝までの天然アマゴが21匹、23㎝までの放流アマゴが3匹の、合計24匹

解禁日は26匹のうち13匹が放流ものだったので、この日の方が良く釣れたことになります。

そもそも2回の釣行で50匹ものアマゴに出会うことが出来ただけでも出来すぎなくらいですが、この土日で多くの釣り人が入渓することが予想されるため、今後は一気にスレて釣るのが難しくなるはず。

それはそれで釣るのが楽しくなるので、今後は良型ゲットを目標に、さらに腕を磨いていこうと思います!

2021年解禁日の様子はこちら↓

この日使用した竿はこちら↓

この日使用した偏光サングラスはこちら↓

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