こんにちは、揖保川での渓流釣りをこよなく愛するAngler Ogiです。
突然ですが、
渓流釣りは道具が高くて敷居も高い。
とお思いではありませんか?
それもそのはず、多くの釣りサイトやアングラーのブログで紹介される渓流釣具は高級なものがほとんど。
渓流釣りを始めたくても、そんな高級品を揃えるなんてやっぱり無理・・・私も、始めるまではそう思っていました。
ですが、私が実際に使用している渓流用釣り具は、特別高級なものはありません。
今回の記事では、これだけあれば十分!という必要最低限の道具と、私が愛用する渓流釣りの道具を詳しくご紹介していきます!
↓今回の記事はこんな内容です!↓
- 渓流釣り(アマゴ釣り)を始めたい方に、最低限必要な道具をご紹介!
- 渓流釣りの道具一式は高い?安いもので大丈夫な道具もあります。
- 渓流釣りの道具は、どこにこだわればいいのかを解説!
- 海釣りのもの、実はある程度流用できます!
参考までに、私がアマゴ釣りを楽しんでいるのは兵庫県にある揖保川・引原川と、その支流です。
渓流釣りに必要な道具一式
始めに、私が渓流釣りに行く際、持参しているものを一覧にして見てみましょう!
まずは外装から。
- 幅30cmほどの渓流用ビク
- エサ箱(クールベイト/ダイワ製)
- 取り込み用ハンドタモ(シマノ製とダイワ製)
- ライフジャケット(ポケット多数タイプ/海釣り用の物を流用)
- ウェーダー(チェストハイタイプ)
- 川虫捕獲用の長めの網
- ベルト
- フィッシンググローブ
- 年券(揖保川漁協指定、7200円)
川に着いてからの基本的な立ち回りは、
- 年券を着けウェーダーを履き、長めの網を持って川に入り川虫を採集、エサ箱にストック。
- ポイントに入渓する前にライフジャケット(ポケットには釣具)を着用。
- 4月下旬以降は首元にタオルを巻き、虫よけスプレーをふる。
- 腰にベルトを巻き、ハンドタモをセット。
- ビクをたすき掛け、エサ箱を首にかけてフィッシンググローブを装着。
このようになります。
川虫を採集する際にウェーダーを着用するのですが、ウェーダーを着たまま運転するには比較的慣れが必要ですので、ご注意くださいね!(足首回りが動きにくい)
慣れないうちは、運転時のウェーダーは避けた方が無難です。
エサ採集は、入渓地点よりやや下流で行いましょう!
ポイント周辺で行うと、場が荒れてしまって釣りにくくなります。
続いて、ポイントに持参する釣り具一式がこちら。↓
- 渓流竿① 4.5~4.9~5.3mの3wayズームタイプ延べ竿
- 渓流竿② 3.4~4.0~4.5mの3wayズームタイプ延べ竿
- 針ケース(針はシーズンやエサによって使い分け)
- オモリケース(ジンタン5~1号、ガン玉B~2B)
- 糸目印3色(グリーン・ピンク・マーブル)
- ペンチ(2022年からフォーセップタイプ)
- ハサミ・ラインカッター(ピンオンリールでベストに固定)
- メジャー
- 水中糸(0.2号、0.25号、0.3号、0.4号)
- 天上糸
一見多いように見えますが、竿以外は海釣り用ライフジャケットのポケット内に全て収まります。
ではここから、一つずつの道具にフォーカス!!
渓流竿について
私が愛用している竿は2本。
上の竿が竿①シマノ社の天平 (当時約13000円)で、下の竿が竿②ダイワ社の清瀬43M (同9000円)。
狭い支流では②の清瀬の方がメインロッドとなっています。
→2021年から、清瀬に代わって3way渓蘭が私のメインロッドとなりました!↓
川幅の狭い支流では、頭上に木が生い茂っているため、長くても4.5mまで。
源流部では、4mを切る長さが使いやすく重宝しています。
また、開けた場所に出てきた時もウェーダーを履いてある程度川の中に立ちこむため、ズーム状態の4.3mや4.5mである程度対処が可能です。
そして本流(2021年より)では竿①の5.3mを使用していますが、正直短く感じること多数・・・。
ですので、
- 狭い支流で釣りたいなら、4m以下になるズームをタイプを
- 広めの場所で釣るなら、6~7m程度のズームタイプを
こんなイメージで、竿を探してみてください。
身長+腕の長さを加味した際、竿の先端は、4mの竿で5~6m程度の高さに到達。
支流の木々に大事な竿をぶつけない為にも、支流での短竿は重宝するはず!
狙う価格帯ですが、最初の頃は10000円前後の竿でも十分!
ですが、長い竿は高級なものほど軽いので、単竿は安めのもの、長い竿は良いものを買う、という形がオススメ!
ネットについて
私は取り込み用のハンドタモと、川虫採集用の網を持参しています。
上が川虫捕獲用の物。
釣具屋に限らずホームセンター等でも入手でき、丈夫な上に価格は1000円~1500円程度。
個人的な趣味で、池でエビを取ったりヤゴを採集することもあるのでズームタイプにしていますが、ズームタイプでなくても問題ありません(←1000円切る店もあります)。
網の形が台形になっているため、川虫採集の際の効率はハンドタモと比べて雲泥の差ですので、あると便利ですね。
取り込み用ハンドタモ/ランディングネットは必須!!
大事なのは取り込み用のランディングネット 。
渓流釣りを始めた際は安物(500円)を使用していましたが、さすがに色々と使い勝手が悪かったので、上写真のシマノ社の物を入手しました(当時の価格で3000円弱)。
渓流釣りではとにかく場荒れを避けるため、掛けた魚(小物)は一気に引き抜き、ネットインというのが主流。
また、20cmを超えるものは、(糸が細いため)川べりに降りてネットインすることも可能。
その為、ランディングネット は必須になるので、ここはきちんと(そこそこ)良いものを選びましょう!
〇2021年、シマノ社のエンドロープ を購入しました!これで紛失の心配も無くなります!↓
→長年愛用していた上記のシマノのネットは劣化が激しいため、2021年の終盤からダイワ社のランディングネット を導入しました!
実売価格は通販で6000円を切っている為、オススメです!↓
ウェーダーについて
ウェーダー、これが一番悩んだところでした。
なんせ、良いものは高いのです。
最初の頃は長靴(釣具屋で3000円くらいのやつ)でやっていたのですが、狭い支流でも水深はそれなり、尚且つ渓流は流れもかなり強いため、浸水は日常茶飯事。
水深20cmほどの所を歩いていると、流れの強いところでは膝近く(50cmくらい)まで水が来るのです。
上写真のチェストハイタイプのウェーダー (フエルト底タイプ、ノーブランド)を導入してから、随分快適な釣りが出来るようになりました。
価格は5000円程と比較的安価なタイプで、太ももくらいの高さまでは普通に対応できます。
ただ、安いウェーダーは完全防水ではなく、数時間でジワーっと水が染みてくるので、ウェーダーの下は速乾性のジャージ+パッチを履くなどして対応しましょう。
そして、かなり分厚く重ためなので、春は暖かくて快適であっても、5月以降になるとかなりの暑さになります。
渓流釣りは動き回る釣りですから、その辺りは予算と相談ですね。
→2020年春に経年劣化(8年使用)で穴が開いてしまったため、DAIWA社のパワーウェーダーPW-4206R を購入しました!
実売価格が13000円程度ですが、こちらは動きやすく丈夫で、大変快適です!↓
ベストについて
渓流釣りは基本的に、沢を登ったり川に立ちこんで釣ったりと、水の中に入ることが多い釣り。
そのため、とにかく身軽かつ動きやすいスタイルで釣りたいので、渓流用フィッシングベスト はとても便利です。
ですが渓流用のベストは高級なものが多いため、私は海釣り用のフローティングベストを流用しました。↓
やや分厚いため5月以降は暑いですが、春は割と快適です。
そしてうっかり深場で足を滑らせた際、このベストのおかげでプカプカ浮いて無傷だったという事もちょくちょくあるので、信頼度は抜群!
暑い時期はウエストポーチに小物を全て入れて年券をセットするスタイルもアリなので、必須ではないかもしれません(ベストの方が色々と快適ではあります)。
ですが、安全性・釣りの快適性などを考えると、私はフローティングベストをオススメします!
★2023年2月追記
長年の酷使の結果、上写真のベストはボロボロになってしまったので、浜田商会のフローティングベスト、ルキアWFA550 を購入しました!
通販で6000円~8000円程度で購入できるのでオススメです。↓
遊漁券について
上写真でベストの下部に取り付けている、ピンクのカードが遊漁券。
基本的に、アマゴやヤマメが釣れる河川は漁協が広域管理している河川が殆どなので、必ず遊漁券が必要となります。
釣りがしたい河川の漁協のHPを訪れると、取り扱っている釣具屋が表示されるので、釣具屋で購入しましょう。
私は毎年2月末に購入しています。
私が使っているような年券タイプは、漁期(揖保川は3月1日から8月31日まで)の期間中は何度でも釣りが出来るというもの。
揖保川の年券は2021年現在7200円です。
1日だけ釣りたい場合は日券タイプもありますので、釣具屋で確認してみてくださいね。
また、年券は顔写真が必要となるケースが多いため(3~4cm角くらい)、自宅で印刷して持参することをオススメします(画質荒め+普通のコピー用紙でも大丈夫)。
姫路市内で揖保川の年券を購入する場合は、姫路南インターを降りてすぐの場所にあるフィッシングカンパイさんがオススメ。
日券を当日河川周辺で買うのであれば、山崎インター近くにある高井釣具店さん。
(生イクラやブドウムシ、キンパク(シーズン初期)等も購入できます)
釣りをする際は、巡回しておられる漁協の方から見える位置にセットしておきましょう。
ビクについて
先ほども書いた通り、渓流釣りは動き回る釣り。
釣った魚を持ち帰るのに、クーラーを持ち歩くことは現実的に不可能です。
そこで、
私はこのようなビク を長年愛用使用しています(今は4000円前後で入手可能)。
こちらは20年ほど前に、親父が海で穴釣りをする為に購入した物を譲ってもらい、流用。
ここにペットボトル氷(250サイズや500サイズ)、ジップ付の袋1枚、予備の餌(イクラや川虫、ブドウムシなど)を入れて釣っていますが、非常に快適。
軽量で嵩張らない為、渓流釣りといえばビク !というほど、ポピュラーな逸品ではないでしょうか。
車には小型クーラーを載せていて、帰るときに移して帰りますが、今のところ(管理釣り場含め)キープが20匹を超えても全く問題ありません。
☆2023年1月追記
長年の酷使に耐えかねて、上写真のビクは2022年シーズンに大きな穴が開いてしまった為、新しくダイワ社のウエストクリール を購入しました!↓
フィッシンググローブについて
続いてフィッシンググローブ 。
解禁日は強烈な寒さの日も多く、かじかむ手を助けてくれる必需品です。
揖保川の流れる宍粟市では氷点下3~5度が普通にあるため、素手だとほぼ釣りになりません。
また、渓流釣りでは足場の悪いところを通るため、あちこち岩や太い木を掴んで移動する機会も多数。
その際に、手を痛めず移動できるという意味でも、(暖かい時期であっても)着用することをオススメします。
暑い時期は川の水にフィッシンググローブ ごと浸してしまえば、気化熱で涼しいというメリットもありますね。
こちらも釣具屋のワゴンセールなどで売っている、指抜きタイプがあれば大丈夫です。
特に写真左の物は500円くらいで入手しましたが意外と丈夫!
手の保護という観点から、是非フィッシンググローブ を用意しましょう!
服装は、暑い時期でも半袖は厳禁。
ケガ防止や草木でのかぶれを防ぐためにも、必ず長袖を着用しましょう!
〇2020年の釣行で、ついに写真右のグローブに大きな穴が開いてしまったため、新たにサンライン社のフィッシンググローブ を購入しました!
エサ箱について
私が長年愛用しているエサ箱は、ダイワ社のクールベイト 。(写真は二代目)
こちらを選んだ理由は、以下の3点。
- 首掛けに出来る
- 2部屋に分かれているのでエサの使い分けに便利
- 蓋に小物入れ兼保冷剤を入れられる
私はメインのスペースに、濡れた落ち葉を敷き詰めてから採集した川虫(時折キジ)を入れ、受け皿にはイクラやブドウ虫を入れる事が多いです。
正直、エサ箱がないと快適な釣りが出来ないと言っても過言ではないほど、あると便利なエサ箱。
複数のエサを使い分ける渓流釣りで、このクールベイト は非常に便利なため、今後も私のメインウエポンとして活躍してくれそうです。
実際の使用感ですが、大きさもそれほど気にならず、開閉もワンタッチでバッチリ。
超オススメです!
その他小物について
渓流釣りの道具は、移動の為にもとにかくコンパクトにしたいもの。
それでも、それなりに持ち歩く道具がある為、これらをベストのポケットやポーチ等に入れて持ち運ぶと便利です。
上写真が、私が普段ベストのポケットに入れて持ち歩いている道具一式。
水中糸は0.25号をメインに、0.3号、0.4号。(→2020年より支流では0.2号がメイン)
目印は2~3点付けるのが好きなので、グリーン とピンク を。
糸を切るハサミ、オモリを留めたり針外しに使うペンチ、移動の際に使う仕掛け巻き、オモリ&針入れ、天井糸の予備(絡み止めの為にやや太めを使用)、100均のノギス。
小物ケースに入れているオモリですが、メインで使うジンタン4~2号を多めに入れています。
また、針の消費がそこそこ激しいため、予備の針はいつも多めに用意するのもポイント。
ノギスですが、針~オモリの位置を計測するのに使ったり(水深の浅い支流では15cm、通常の場所では20~25cm程)、釣った魚を活〆にするのにも使います。
小物については日々アップグレードしているため、2021年版の小物は新しく記事にしました!↓
後は釣り場でお湯を沸かしてカップ麺を食べるのが好きなので、アウトドアショップにて入手できるガスストーブ のセットとミニヤカンをよく持参します。
そして最後にベルト。
渓流用ベルトも販売されていますが、私は普段使いで使用しなくなった普通のベルトをウェーダーの上から巻き、そこにハンドタモを突き刺して使用しています。
この装備でも特に不便はなく、実に快適に渓流釣りができています!
渓流釣りの道具についての纏め
渓流釣りを始めるまでは、予算の関係で難しいと思っていた釣り具一式ですが、試しに海釣り用の道具を流用してみると、意外と不自由がないことに気づきます。
やってみるまでは渓流釣り=敷居が高いというイメージもありましたが、案外そうではなく、
「名手のように良い道具でカッコよく釣りたい」というイメージがそうさせていた
ことにも気づけました。
そして一度に揃えようとすると高価な道具たちも、今回の記事の私のように、「古くなれば徐々にアップグレードする」という形でやっていけば、意外と負担になりません!
確かに渓流釣りは、25年以上様々な釣りをやってきた私の中でも特に難易度が高く、1匹を釣るまでが遠い釣りです。
その分、狙い通りにアマゴやイワナを仕留めたときは感無量!
そして、海釣り以上に大自然と一体化している気分を味わえますし、広い釣り場にただ一人でポイントを独占できるというのも大きな魅力!
仮に他の釣り人の方と出会っても、皆様とても穏やかかつ気の良い方が多く(マナーがきっちりしていて素敵です)、自然と仲良くなれるのも、この釣りの良いところかもしれません。
もしこの記事を読んで、「渓流釣りを始めてみよう!」と思っていただければ幸いです。
さぁ、大自然の中に出かけましょう!! (^^)
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予算に余裕があるなら、是が非でも偏光グラスを。↓
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