8月のトンボ捜索/ミルンヤンマ・カトリヤンマなど@姫路&加西

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こんにちは、Angler Ogiです。

今年のお盆はとにかく人との接触を避けたかったので、釣りにはいかず、全てトンボ捜索(短時間)に充てる事にしました。

結果、毎年9月頃に観察しているカトリヤンマ・ミルンヤンマ・コシボソヤンマを全て確認できた他、加西市の定点ではオジロサナエも無事確認。

写真メインで書いていきます。

8月12日、加西市の定点周り

この日は昼頃からの捜索。

まずは昨年Kさんに教えて頂いた場所へ、ナニワトンボの発生状況を確認しに訪れてみました。

昨年はナニワトンボの他、カトリヤンマの撮影も楽しむことが出来た場所ですが、

この日はタイワンウチワヤンマが元気にテリを張っていたり、ショウジョウトンボやチョウトンボがチラホラ飛ぶだけ。

そこで、池の奥にある茂みに隠れていないか、分け入ってみると・・・

まず登場したのは、マユタテアカネの未成熟個体。

続いて、あちこちにナツアカネの若い個体があちこちに静止している事に気づきました。

しかし、どれほど探してもナニワトンボは見当たりません。

時折リスアカネも姿を見せてくれますが、今年は梅雨の長雨が響いているのか、ナニワトンボにはまだ早かったようです。

仕方なくこの場所を切り上げて移動し、加西市の定点へ。

ヤンマがぶら下がる場所を軽く見て回ったり、ハネビロエゾトンボが飛ぶ場所を見て回りましたが、完全に空振り。

至る所でクロイトトンボが元気に活動していた他、

コオニヤンマもあちこちに見られました。

これだけでは帰れないので、今度はオジロサナエとコシボソヤンマが見られる水路に行ってみると・・・

昨年と比べて特に環境は変わっておらず、水が枯れているということもありません。

しばらく見て回ると、やや高めの樹冠部に小さなシルエットを発見!

カメラだと上手く撮影できそうにないので、網で捕獲してみると・・・

ボッケボケのブレブレ(苦笑)

今年も無事確認、オジロサナエの雄でした!

が、姿を見ることが出来たのはこの1頭だけ。

いくら時間が昼過ぎであっても、5年ほど前まではあちこちにペタペタ静止していたので、数が減っているような気がしてなりません。

その他、コシボソヤンマはどこにも休止していなかったので、すぐ近くにある別の池へ。

以前はイトトンボパラダイスだったこの池は環境が随分変わってしまっており、ただの野池になれ果てていました・・・。

確認できたのはこちらのギンヤンマと、

2頭だけ飛んでいたチョウトンボに、

ウチワヤンマが数頭。

この池は7年ほど前までムスジイトトンボやセスジイトトンボ、オオアオイトトンボ、アジアイトトンボといったトンボ達で溢れていたのですが・・・。

この日飛んでいたイトトンボはアオモンイトトンボとクロイトトンボだけという、実に寂しい結果に。

やはり10年観察を続けていると、環境の変化が目に見えてわかって辛い部分がありますね・・・。

この日はこれにて終了です。

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8月13日と8月14日、加西や姫路の定点周り

8月13日は家族みんなが休みの日だったので、涼しくなる17時頃から、近場の山奥へ。

息子にオニヤンマでも見せられたら、と思っていたら・・・なんと昨日撮りそびれたコシボソヤンマが、普通に水路を飛んでいるではありませんか!

デジ一を持参していなかったので、網で捕獲して撮影することに。
この後息子が観察した後、嬉しそうに逃がしていました。(笑)

その他は特筆することも無く、ヒグラシやコオニヤンマを捕獲して家族での休日を満喫。

8月のミルンヤンマとカトリヤンマ

そして翌14日は、16時過ぎから単独で捜索へ。
時間帯を変えて、加西市の定点に再度やってきたのです。

狙いは勿論コシボソヤンマでしたが、雄が1頭通過したのと、雌が1頭産卵場所を探し回った挙句、落ち着かずに飛び去るという体たらく・・・。

そんな中、ふと頭上を見上げると・・・

夕方にもかかわらず、ミルンヤンマが休止しているではありませんか!

これ幸い、と角度を変えて何点か撮影。

すでに成熟しており、複眼も素晴らしい色合いに。

ただ、写真が若干モヤっとしているので、ISO感度を500から320に落として撮影し直すと、

今度は綺麗に撮影出来ました!

コシボソとミルンが休止する場所はこの川の上。

このミルンヤンマを観察した後、クワガタでもいないかな~と少し林の中をうろついてみると・・・

コクワガタの小歯型を1頭だけ発見!

過去にヒラタクワガタやコクワガタを発見した実績のある木は、やはり健在でした。

とはいっても飼育する予定もないので、元居た場所にリリースして、17時半ごろからいつものポイントへ黄昏飛翔を見に行ったのですが・・・結果は惨敗。

実は7月末にも黄昏を見に訪れていたのですが、毎年田植えをしている谷津田の田圃のうち、2/3程が今年は田植えをしておらず、放棄田になっていたのです。

その日もヤブが6頭ほど高所を飛ぶだけで終っており、今回はリベンジも兼ねてやってきたものの・・・結果はさらにひどく、ギンとヤブ雌が合計4頭、高所を飛んだだけ。

半ば諦めモードとなった18時50分頃、昨年9月に多数のカトリヤンマを発見した小湿地を覗いてみると・・・トンボが飛んでいるではありませんか!

慌てて車に戻って長靴を装備し、湿地へと入って目を凝らしますが・・・既にかなり薄暗いため、殆ど見えません。(苦笑)

どうやら湿地の中には3頭いるようなので、そのうちの1頭に狙いを絞ってスイングし、見事一発で捕獲!

網から登場したのはやはりカトリヤンマ。
しかし、まだもう1頭射程距離にいるので、カトリを持ったまま再度スイングし、無事もう1頭捕獲!

すぐに湿地から出て撮影してみたところ、

1頭は予想通り未成熟でしたが(手前・雌)、もう1頭はなんと成熟しているではありませんか!(奥・雄)

カトリヤンマは9月~10月のトンボのイメージが非常に強かったので、まさかこの時期に成熟した個体が見られるとは思っていませんでした。

まだ翅もピカピカ。

この雄をリリースして、もう1頭の方も手元で撮影。

この時期のカトリヤンマといえばやはりこの未成熟な色。

この

色合いで、薄暗い湿地の上をヒュンヒュン飛び回るので、捕獲する際は目で追うのが本当に大変です・・・。

黄昏こそ惨敗でしたが、8月半ばに早くもカトリヤンマに出会えたので、気分良く終了としました。

お盆前半のまとめ

黄昏ポイントが完全に外れに終わったものの、やや季節外れ感のあるカトリヤンマが見られたのは大きな収穫でした。

また、家族で何気なく訪れた定点の一つで、初観察となるコシボソヤンマが見られたのも嬉しいところ。

ただ黄昏が完全不発だったり、ナニワトンボは空振りを食らったりと、全てが順調なわけではありません。

空振りを食らってもめげることなく、また捜索に出かけたいと思います!

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