こんにちは、ギター/ボーカル/話し方講師をしているAngler Ogiです。
2021年も夏がやってきましたが、夏と言えばやっぱりカブトムシやクワガタ目当ての昆虫採集ですよね!
という事で、6月頃から何度か姫路周辺地を捜索し、カブトムシ、ミヤマクワガタ、コクワガタ、無事捕まえました!!
6月10日、高砂市の雑木林へ
2021年のカブクワ初日は6月10日。
カブトやクワガタに興味を持ち始めた息子が「カブトムシの雄を見たい!」というので、軽く捜索がてら高砂市の雑木林へと向かいました。
昨年トンボ探しをしている際、あちこちにクワガタが来る木があったため、カブトムシもいるかもしれない・・・と思っての捜索です。
現地に到着したのは20時頃。
当然ですがほぼ真っ暗で、少し離れた道に街灯が数本並んでいるだけという環境。
梅雨の合間という事もあってかなりの湿度を感じつつ、ヘッドライト をセット。
まずはお目当ての木へと真っすぐ向かっていくと・・・いきなり樹上にカブトムシの雌を発見!!
トンボ用の捕虫網 を伸ばして捕獲!
アベマキの木にいたこちらのカブトムシ雌、かなり立派な体格でした。
雄を捕獲出来たらペアで連れて帰りたいので、一旦プラケース に入ってもらい、隣の木もヘッドライト で照らしながら探してみると・・・コクワガタのペアが仲良く樹液に来ているではありませんか!!
ちょっと失礼して捕獲。
雄はそれほど大きくはありませんが、久しぶりに見るコクワガタにテンションアップ!!
この感じならまだいるだろうと思い、反対側に回ってみると・・・
幹の割れ目に、コクワガタの雄と雌がいるではありませんか!!
雄がかなり大きかったので、雌は逃げられることを覚悟しつつ、そ~っと雄を捕獲します。
やはりかなり大型の個体!50ミリに迫るサイズの、立派なコクワガタでした。
しかし、この日の目的はカブトムシの雄。
少し奥の木を見に行ってみると、高い所に背中だけ見えている(おそらく)ノコギリクワガタ雄がいただけで(しかもウロに逃げられた)、カブトムシ雄は見つかりませんでした。
嫁さん経由で息子に報告したところ「カブトムシ雄以外は逃がしても良い」との事だったので、今回は全て元居た場所にリリースし、終了です。
7月16日、たつの市の雑木林へ
7月の半ば、息子が保育園でカブトムシのペアを貰ってきました。
しかし、実物を見れたことに満足してしまったのか、ちゃんと自分で飼育できるかと尋ねても「わからん・・・」と自信なさげ。
それならと、譲ってくれた先生に返却を促すと、アッサリ「わかった!」の返事。(苦笑)
これでは張り合いがないなぁと思い、私が捕まえてきたカブト・クワガタを飼うか、自分で捕まえた個体を飼うか?と確認すると、「それなら頑張る!」と大喜び。
という事で7月15日、再度高砂市の雑木林へ息子を連れて行ってみるものの、あまりの暗さに息子は意気消沈・・・。
怖くて先に進めないとの事で、この日は捜索を諦めました。(苦笑)
それならと、息子と捜索しやすい場所を求めて、翌日仕事前に朝からたつの市の雑木林へ。
グーグルマップで広葉樹が集まっている事を確認し、訪れてみました。
虫よけスプレー を足元まで入念に振り、しばらく山道を登ってみると、見事なクヌギ林に到着。
しかし、ここまでの道のりが子供には辛そうで、かつ結構な斜面。
流石に子供とくるのは無理かなぁと思いつつ、汗だくになって1時間ほど歩き回ったのですが、やはり時間帯が悪くカナブンとハチばかり。
ようやく甲虫らしいシルエットを見つけ、網で捕獲してみると・・・
まさかのコカブト!
地味に初めて見るので、一瞬何か判りませんでした。
後は、
なんとかコクワガタの雌を1頭見つけただけ。
山頂に近い所でミヤマサナエに遭遇するも、網が届かず逃げられるという事態も起こりましたが、この日はこれにて終了です。
が。やはり子供の意見はすぐに変わるもの。
この日の晩、コクワガタの雌しか見つからずリリースしてきた話をすると、「コクワガタの雌だけでも飼いたかった・・・」とのこと・・・。
どうやら昆虫図鑑を眺めるうちに、クワガタでもカブトムシでも、私(もしくは自分)が捕まえたカブ・クワならとにかく飼いたい!という意見に変わったよう。
なんだか若干の空回り感が否めませんが(笑)、そこはやはり父として、息子の期待に応えなければなりません!!
7月17日、某所へ
安全に、かつほぼ確実にクワガタが見れる場所ならここしかない!と、仕事終わりに息子を連れて、2019年7月にミヤマクワガタを観察した某所へ。
やや遠方になるものの、翌日が日曜という事もあり、嫁さんもついてきてくれました。
2019年と同じトラブルがあったものの、20時40分頃に現地に到着。
カブトムシは来ないだろうから、クワガタ狙いだぞ!と息子に伝えると、息子は眠い目をこすりつつも気合十分。
すると幸運なことに、到着してすぐに道路を歩くミヤマクワガタの雌を発見!!
さらには車を挟んだ反対側に、雄のコクワガタらしきシルエットも!!
急いで車を降り、まずはミヤマクワガタ雌を捕獲。
そして息子を連れ、先ほど見つけたシルエットに向かってみると・・・やはり正体はコクワガタの雄でした!
その後、壁に貼り付いているミヤマクワガタ雄、通路の街灯から地面に落ちてきたミヤマクワガタ雌(特大)を捕獲し、
20分ほどでこんな感じに。
初めて自ら捕まえたクワガタに、息子は大興奮!
なんとかミヤマクワガタの雄も見られたので、良い捜索となりました。
「大きなクワガタ(ミヤマ)を飼いたい!」と息子は言うものの、ミヤマクワガタは短命な上に飼育が難しい種。
そのことを伝えた上で、コクワガタなら飼育が簡単という事に納得してくれたので、コクワガタの雄を1頭だけ連れて帰ることにしました。
ミヤマクワガタは越冬せずにほぼその年で命を終えます。
また、30度を超すと弱ってしまう上に神経質なので、飼育は難しい種です。
→2022年追記、10月末まで飼育に成功しました!
帰宅後すぐに息子は寝支度、私はコクワガタ雄の寝床作り。
事前にホームセンターでカブクワ飼育セット を購入してあったのですが、ケージにマット・エサ入れなどがセットになって1600円ほど。
私が子供の頃よりも手軽に、かつ安価に入手できるようになっていて助かりました。
7月22日、宍粟市&姫路市の森林公園へ
この日は家族全員の休日。
息子に「どこに行きたい?」と尋ねると、当然のごとく「カブトムシかクワガタ捕りに行きたい!!」との返事が。
順調に昆虫家の道を歩んでいる息子に苦笑いしつつ、家族で夕方から宍粟市の森林公園へ。
しかし、入り口付近には良い木が見当たらず、マップを確認するとかなり山の奥深くまで入らなければ、カブト・クワガタがいるエリアにたどり着けないよう。
しばし林道を散策した後、場所を変更。
今度はトンボ観察で時折訪れる、姫路市の森林公園にも来てみましたが、こちらも空振りでした。
さらに、家族で夕飯を食べた後にまた件のパーキングエリアへも行ってみましたが、この日は日が悪かったのか、完全なる空振り。
ここにきてようやく、息子が「カブトムシやクワガタを捕るのは簡単ではないんだ」という事に自ら気付いてくれました。(苦笑)
7月26日、加西市の定点へ
7月26日は、15時頃から小学生の生徒さんの家族と昆虫観察ツアーを慣行。
保育園に行く息子には、「もしコクワガタが捕れたら連れて帰る」という約束をしていたので、少し早い14時頃に現地へ。
大人でないと入りにくいエリアをウロウロしていると、木の幹の隙間に、クワガタの雌がいるではありませんか!!
木の枝で軽く突っつくと、モソモソと出てきたのは・・・
ノコギリクワガタの雌です!
このところコクワガタやミヤマクワガタをよく見ており、ノコギリクワガタには出会えていなかったので、これは嬉しいところ。
しかしこの個体、中肢が欠損してしまっていたので、すぐに逃がしておきました。
その後生徒のK君&ご家族と合流し、職場に飛んできた(主賓が捕まえてくれた)カブトムシ雌をプレゼントした後、共にトンボポイントをあちこちウロウロ。
ヤマトタマムシやモノサシトンボ、ニイニイゼミといった種に遊んでもらうことが出来、K君も喜んでくれました。
カブトムシやクワガタをK君にも見せてあげるため、お父さんと一緒にノコクワがいたエリアもくまなく探してみたのですが、残念ながら18時過ぎにタイムアップ。
K君&ご家族と別れた後も諦めきれない私は、再度先ほどのノコクワポイントへ。
オオスズメバチがブンブン飛び回る幹の上部に・・・小さなクワガタらしきシルエットを発見!!
ハチを脅かさないよう、そ~っと捕虫網 を駆使して・・・
見事にコクワガタ雄を捕獲!
K君に見せてあげられなかったのが悔やまれます。
この子は息子との約束もあったため、連れて帰ることにしました。
7月29日(夜)、また加西市の定点へ。大漁!!!
この日は朝から釣りに行く予定だったのですが、27日に一回目のコロナワクチン接種をした影響で倦怠感が抜けず、仕方なく夕方から出かけることに。
先日加西市のポイントを訪れた際に、樹液が出てカナブンが多数集まっている木を数本見つけていたため、
「ピンポイントでそこだけ調べれば効率良いんじゃね?」
と考え、20時半頃に現地へ。
予想はしていましたが、
ビックリするほど真っ暗。((((゜∀゜;)
林道を入っていくと、街灯1本すらない上に周囲は山。
当然民家や建物もないため、油断すると闇に溶けてしまいそうなレベルです。
シカやウサギくらいならともかく、最近頻繁に目撃されているクマや、大きなイノシシなんかに鉢合わせするとシャレになりません。
暗闇でマムシを踏んづける、なんていう悲劇も避けたいものです。
背筋が冷たくなりつつも、昼間に目星をつけておいた木(カシ?)に車を近づけ、車のヘッドライトで照らしてみると・・・います、コクワガタらしき3つのシルエット!!!
急いで長靴に履き替えて虫よけスプレー を全身に振り、ヘッドライト を装着して木に近づいてみると・・・残念ながら2頭は逃げた後。
しかし、一番大きな雄のコクワガタが残ってくれていたので、手早く捕虫網 で捕獲!
この周囲の木も良い雰囲気ではありましたが、流石に闇の中に飛び込む勇気はなかったので、次のエリアへ。
先日コクワを捕まえた木を、また車のヘッドライトで照らしてみると・・・大量の蛾やキリギリス、ミヤマカミキリ、カナブンといった昆虫たちの中に、ミヤマクワガタの姿が見えます!!
手早く網を伸ばし、この木ではミヤマクワガタ雄×2、雌×1、コクワガタ雄×1頭を捕獲!!
どんどんプラケース がにぎやかになっていきます。
この時点で結構満足だったのですが、先日ノコクワを見つけた木で、待望のコクワガタ雌も発見!!
これで息子にも良い報告が出来ます。
そして最後に、昼間はスズメバチだらけだった巨大な木へと近づいてみると・・・蛾とミヤマカミキリに混ざって、大きな甲虫を木の根元に発見!!
急いで近づいてみると・・・なんとカブトムシの雄ではありませんか!!
サイズこそ小ぶりですが、数年ぶりにフィールドで出会うカブトムシに大興奮してしまった私。
やはりいくつになっても、カブト・クワガタっていいもんですね!!
さらには、この木の裏側にてカブトムシの雄をもう1頭捕獲することが出来ました。
現地にいたのは僅か20分程でしたが、目的は達成できたので、一度撮影するために森を抜けて休憩しつつ、捕まえてきた子たちを選別していきます。
自宅で新たに飼育するのはコクワのペア&カブトムシ雄。
さらに、先日行動を共にしたK君にもう1頭のカブトムシ雄をプレゼントするため、こちらも連れて帰ることにしました。(他は全て森の中にリリース)
自宅に連れて帰ったカブト・コクワに息子は大興奮。
大喜びで迎えてくれたので、翌日の朝、仕事前にカブトムシ用のケージを購入してきてセッティングします。
この子は我が家で買う事にし、
こちらをK君にプレゼントしました。
そして我が家のコクワハウスは、
雄×3、雌×1というメンバーに。
経験上、Mサイズのプラケースであれば5頭程度のコクワガタが多頭飼育できるため、トラブルが起きなければこのまま飼育していこうと思います。
カブトムシ・クワガタを捕獲するポイント
今回カブトムシやクワガタを捕獲した場所は、採集圧が心配なため市以外の情報は非公開とさせていただきました。
なんせ、どのホームセンター・ペットショップ・100円ショップに行っても、カブ・クワの飼育容器や止まり木などが軒並み売り切れになっているようなんです。
やはり昆虫のポイントは自分で探して、苦労して捕獲してこそだと思うので(私もかなり時間をかけて捜索しました)、頑張ってみてくださいね。
私が今回カブ・クワ採集にあたって重視したのは、こちらの項目。
- カブト・クワガタが好む木があるか
- 周囲に広葉樹林帯があるか
- 樹液の出ている木が見つかるか
- 日当たりの良い場所か
- 昼間にハチやカナブンといった昆虫が見られるか
まずカブト・クワガタがいる木と言えばクヌギ・コナラが思い浮かびますが、実はカブトやクワガタが来る木って、意外と種類が多いんです。
クヌギ・コナラ以外に代表的なのは、アベマキやカシ、ミズナラ、ハルニレ、スダジイ、カシワ、ヤナギなど。
これらの木を含む広葉樹林帯があれば十分にチャンスがありますが、樹木の見分けは結構難しいので、ネットで検索したりして確認してみてくださいね。
私の場合は樹木の大まかな見分けしかついていませんが(笑)、慣れてくると幹や葉の形を見て「これは来る木だな」というのがすぐに判るようになります。
そして、これらの木が日当たりの良い南向きにあれば、そこに太陽光が当たって樹液が発酵し、カブト・クワガタのポイントとなるのです。
こういった場所を昼間に訪れると、カブクワが見つからなくてもスズメバチやカナブン等が多数集まっているので、夜にその場所を訪れるだけでOK!!
また、周囲が山に囲まれている建物周辺も、実はクワガタがやってきやすいポイント。
過去には淡路島のSAでもノコクワやミヤマクワガタを見つけているので、夜に立ち寄った際は散策してみると面白いかもしれません。
夏休みはまだまだ始まったばかりですし、是非、ご家族でカブトムシ・クワガタを探してみてくださいね!
2022年もコクワガタとミヤマクワガタを捕獲!↓
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