こんにちは、Angler Ogiです。
11月5日、昼頃に少しだけアキアカネの観察に行ってきました。
大元はヒメアカネとキトンボを観察する予定だったのですが、今年に入って定点池で何度かアキアカネを目撃していたことを思い出したのです。
そこで、産卵しそうな場所で張ってみたところ、予想通り産卵にやってきてくれました。
現地には11時頃着。あちこちにアカネ属が。
少し遅めの出発となってしまい、姫路市の山中にある池に到着したのは11時過ぎ。
まずは湿地上になっている場所でヒメアカネから探してみるものの、どこにも姿が見当たりません。
時期的にはちょうど最盛期にあたるので、目を凝らして探していると・・・すぐ近くにトンボが静止。
登場したのはアキアカネの雌。
本当はヒメアカネの多産地であり、アキアカネはちらっと見かける程度だったのですが、昨年あたりからアキアカネの数が増えたように思います。
他にもいないかとうろうろし始めてすぐ、視界に飛び込んできた小さな赤い影!
かなり距離がありますが、白っぽい額に、 腹部の黒い模様が目立っています。 間違いなくヒメアカネです!
底なし沼のようになっている足元に気を付けつつ接近してみると、近くに降り立ちました。
成熟したヒメアカネのきちんとした写真はあまり無かったので、何点かしっかりと撮影しておきました。
この後雌も探してみたものの、どこにも姿が見当たりません。湿地内の草むらの陰でひっそりと産卵することが多い為、中々探すのが大変です。
また、アキアカネやキトンボの状況も気になったので、周辺をうろうろしてみると・・・
壁にキトンボが静止していました!
まだ気温は17度ほどあり、そこまで寒くないようにも思えますが(キトンボは寒さに強い)、やはり輻射熱がある方が活動しやすいんでしょうね。
よくよく探してみると、
キトンボはあちこちに静止していました。
この場所のキトンボは11月末頃でも産卵を観察できるため、一旦後回し。時刻も11:30を過ぎたので、アキアカネの産卵を待ってみることにしました。
アキアカネ、産卵開始!
今回張り込んでみたのはこちらの場所。
池の一部が干上がっているように見えますが、ここはずっと湿地化しており、時折イノシシの泥遊び場となっているような場所です。
水田と雰囲気がよく似ているので、周辺をウロウロしているアキアカネはここで産卵しているのではないかと、目を凝らしながらしばらく待っていると・・・。
すぐ近くに成熟したアキアカネの雄を発見!やはりこの場所で合っているようです。
中には乾いた草むらに直接静止する個体も。
すぐ脇にはヒメアカネも静止しているので、なんだか若干変な感じがします・・・。
そうこうしているうちに、時刻は12時前。
まさか産卵を撮影できずに終わるのでは・・・と思ったその時!
来ました、アキアカネのペアです!
ようやく姫路市でアキアカネの産卵を確認することが出来ました。
先日の捜索時もそうでしたが、飛翔しているアカネたちの写真撮影は中々上手くいきません。ピンボケを量産してしまいました。
それでも、なんとか様子が判る写真は撮れたかな?という感じです。(苦笑)
この辺りで大分ピントが合ってきたのですが、私のことを警戒しているのか、このペアはどんどん草むらの陰に隠れて行ってしまいます。
終いには・・・
全然見えません。(笑)
せっかくピントが合っても全く見えないというトンボ撮影あるあるをやらかしてしまいつつ、
それなりに撮影を楽しむことができました。
このペアの産卵が終わる直前には、
同色雌とのペアも発見!
残念ながらこのペアはすぐに飛び去ってしまいましたが、同じ時間帯に3ペアが産卵していたので、来年もこの場所は期待できるかもしれません。
この後このペアは、連結を解いて飛び去って行きました。
産卵タイムはわずか数分だった。
時刻を確認したところ、先ほどの産卵はわずか6分ほどで終わり。 同時刻に産卵していた他のペアもいなくなり、残されたのは数頭のヒメアカネ雄だけ。
この後しばらく待ってみたのですが、アキアカネたちは全く産卵に来ませんでした。
キトンボが産卵していたりしないかな、と、再度池の方を訪れてみたものの、
先ほどと同じ場所に、同じ個体と思われるキトンボの雄が静止していただけ。特に変化はありませんでした。
やはりアキアカネの撮影だろう!ということで、再度湿地の周りを探してみたものの、
残念ながら産卵するペアは見当たらず、アキアカネも上写真の1頭だけでした。
時刻は12時半、終了時間が来てしまったため、この日はこれにて終了です。
まとめ
ヒメアカネの産卵を撮影できなかったのは心残りですが、ようやく念願かなって、姫路市でアキアカネの産卵撮影に成功しました。
近年数を減らしているアキアカネですが、この場所の様に個体数が増えている場所があることもまた事実。
増えすぎは生態系のバランスが崩れるのでアレですが、いろんな場所で多くの種類のトンボが見られると嬉しいもの。
またフィールドに捜索に出て、その模様を発信していけたらと思います!
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