こんにちは、Angler Ogiです。
堤防から狙える魚種の中で、9月~11月が絶好のシーズンとなるカワハギ。
エサ盗り名人とも呼ばれ、釣るのが非常に難しい魚として認知されていることが多いですが、実はコツさえ掴めば比較的簡単にゲット出来る魚です。
今回は、堤防(防波堤)でのカワハギの釣り方とコツを、私なりに徹底解説していきます!!
↓この記事はこんな内容です↓
- 堤防(防波堤)からカワハギを釣る際の釣り方とコツを徹底解説!
- アタリの取り方や、人より釣果を上げるポイントも徹底紹介!
- カワハギに適したタックルも一挙ご紹介!
そもそもカワハギってどんな魚?どんな生態?
カワハギは、最大で30cm程になるフグ目カワハギ科の魚。
表面が丈夫な(ザラザラとした)皮で覆われている、特徴的な見た目をしています。
北海道以南の本州(水深100mより浅場)をメインに分布しており、どちらかというと暖かい海域に多く棲息。
ゴカイ等の多毛類、エビや小さなカニ等の甲殻類、二枚貝の仲間等を好んで捕食します。
また、クラゲを食べる姿や、トゲや殻に覆われたウニまでも食べてしまうという姿も目撃されているので、食性は(肉食でありながらも)多様性に富んでいます。
岩場が点在した砂地を好み、周辺に身を隠せる海藻などが生えていれば、カワハギが棲息している可能性大!釣りではこういった場所が狙い目となります。
エサの食べ方が独特な魚
カワハギは口に水を含んで砂に吹きかけ、舞い上がった砂の中から餌を見つけて食べるという捕食行動が観察されており、非常に賢い魚であることが分かります。
釣り餌を食べる時は、ヘリコプターのホバリングの様に、上下左右・前後を自由に動き回って餌をついばむ為、針に掛けるのが非常に難しい魚。
おちょぼ口のような見た目に丈夫で硬い歯を持っているので、かなり強くアワセを入れないと針掛かりし辛いのも大きな特徴ですね。
捕食の様子は、こちらの動画の04:10~と05:10~が非常にわかりやすいです。↓
また、エサの種類によって食べ方が異なる為に、使っているエサによって食わせ方(アワセ方)も一工夫すると、釣果が伸びやすくなるように思います。
各餌ごとの食べ方は以下の通り。
一般的によく使う餌であるエビ、ゴカイ、アサリを例に挙げてみると・・・。
- エビ類
頭に噛り付いた後、身の部分を(お腹の辺りから)ついばんで食べる。
高活性時以外は尻尾を残すことが多い。 - ゴカイ類
端の方に噛り付いてガジガジした後に一度吐き出し、その後身が柔らかくなった辺りを吸い込むようにして捕食。
高活性時はいきなり吸い込みにかかる。 - アサリ等の貝類
内臓の部分を吸い込むようにして咥え、そのままガジガジと噛みきる。
活性が低い時はこれで終了だが、高活性時はその後身をついばみに来る。
こうしてみてみると、それぞれの餌の食べ方に合わせて餌の付け方やアワセのタイミングを変えた方が良いということが判りますね!
また、カワハギは雄が大型化する上にアグレッシブなので、雄の方がアタリが大きいという特徴があります。
カワハギと言えば肝パン
フグの仲間というだけあってカワハギの身には弾力があり、非常に美味な魚。
本来の身の旬は産卵期である夏場ですが、秋から冬場はエサを豊富に食べる為に肝がパンパンに張っており、この時期が第二の旬。
肝は「海のフォアグラ」とも呼ばれるほど濃厚且つ甘みがあり、非常に美味!
堤防からの釣りシーズンとなるのはこの第二の旬の時期である10月~12月となります。
秋口頃から堤防の際にカワハギが接岸してくるので、非常に釣りやすくなります。
船で釣る場合は春~夏に出船している船宿さんもあるので、調べてみてくださいね!
狙うべき場所はどのようなところ?
カワハギを堤防から狙う際は、幾つかの条件があります。
すべての条件が整っていれば最高ですが、どれか一つ(もしくは二つ程度)条件を満たしていればチャンスがありますので、狙ってみる価値がありますよ!
潮通しが良いところ
潮の流れがある所では、餌が良く流れてくるためカワハギが居ついていることが多いです。
長距離を泳ぐのが苦手な魚である割に、「こんな激流の場所で!?」というような潮流の速い場所でよく釣れますから(主に潮がヨレるところ)、潮通しは重要なポイントと言えます。
漁港内
潮通しが良い場所にある漁港は、カワハギが寄り付きやすい絶好のポイント。
特に、夏~秋にかけてサビキ釣り客でにぎわう波止は常時エサが撒かれている状態なので、カワハギの魚影が濃くなるのです。
また、岸壁にイガイやカメノテ、カキ等が付着していれば、エサとなるカニやエビが多く棲息するために、カワハギが寄り付きやすくなります。
ある程度水深がある場所
小さなカワハギであれば水深2~3mの所でも釣れますが、ある程度大きなカワハギは少し深い場所を好みます。
大型船が出入りする港やフェリーの発着場の他、チョイ投げで狙う際は港内のミオ筋も絶好のポイント。
水深が5m~8m程度あれば、大型の期待大です!!
砂地と岩礁帯(藻場)が入り混じった場所
そもそもカワハギは砂地を好む魚ですが、その中でもシモリ(岩や藻場)が点在した場所は、さらにいいポイントとなります。
餌の確保が簡単になる上、自身の身を隠すことが出来るというのが大きなポイントとなります。こういった場所では、根掛かりを恐れることなくきっちり底を攻めたいところ。
カワハギ以外にアイナメやガシラ、コブダイ(幼魚が多い)といったゲストが登場することも多いので、根に潜られないように注意しておきましょう。
タックルをご紹介!
ここでは、カワハギ釣りに適したタックル(ロッド・リール・ライン(道糸))をご紹介!
特に、繊細なアタリを取る為にも竿選びが重要となります。
ロッド
2022年現在、堤防用のカワハギ専用竿という物は発売されていないので、適したものを流用することになります。
カワハギ釣りに適している竿に共通して言えるのは、そこそこコシが強く(丈夫)、先調子の竿であるということ。
繊細で微妙なアタリをしっかりと捉える為にも、柔らかい竿は適していません。
また、20cmを超えるものとなると引き味は強烈。
その上、コブダイや良型アイナメといった引きの強い魚がかかることもあるので、コシの強さはある程度重視しましょう。
船カワハギ用のオモリ負荷が小さめの物を流用する方法もありますが(激流ポイントではその方が良い)、使用するオモリは大抵3号~6号程度と軽め。
そこで、以下の竿が候補となります。
- テトラ穴釣り竿
私Ogiが一番お勧めするのがテトラ竿。詳しく後述。 - イカダ竿
所持していれば、一番使いやすいかもしれない。高額なのがネック。 - エギングロッド
先調子且つコシの強さがあり、近年のブームにより所持している方も多いはず。
足元以外にも、チョイ投げスタイルでも使用できる。 オモリ負荷も丁度いい。 - アジングロッド
こちらも先調子とコシの強さを兼ね備えている。
オモリ負荷が軽めであることが少々ネック。 - 先調子のボート竿
少々アタリは取り辛くなるものの、様々なシーンで使えるので便利。
先調子であればカワハギ釣りでも使用可能。
この中で、私がオススメしたいのがテトラ竿 とエギングロッド 。
どちらも先調子である上に、大物が掛かっても対処できるだけの強さがあります。
テトラ竿
元々は穴釣りでガシラやメバルを釣る為に開発されたロッドのため、長さが110cm~150cm程度と、短いのが特徴。
基本的に、掛けた魚をすぐに根から引き剥がせるようコシが強い竿が多い上、アタリを取りそびれると根に潜られてしまうという根魚の特性から、先調子になったタイプが多いのです。
カワハギは波止際に居ついていることが多く、短い竿の方が波止の際スレスレを狙うことが出来ますし、ポイントを移動しながら釣ることも多い為、扱いやすいのもグッド!
何より、繊細な穂先はカワハギ釣りの為にあるのでは?
と言えるほど、ハッキリとアタリをとらえることが出来ます。
オモリ負荷も最適なバランスですし、値段も比較的安価(1000円~高くても5000円程度)。
どこでも入手しやすい、というのも良いですね!
・・・折れたときにダメージが小さくて済むのも良いかも・・・。
カワハギ釣りの最初の1本で迷われたなら、私は迷わずテトラ竿 をオススメします!
☆2022年10月追記
遂に見つけました、カワハギ釣りに最適なロッド!!
その名を極光テトラ と言います。
こちらの記事に詳しく書きましたので、カワハギ竿をお探しの方は是非ご一読くださいね!!↓
エギングロッド
意外かもしれませんが、エギングロッド はコシが強く先調子が多い為にカワハギ釣りにも適しています。
昨今のエギングブームにより、「エギングロッド なら持っている!」という方も多いのではないでしょうか。
竿以外にもエギングリールも流用可能なため、朝夕のマヅメ時はエギングをやっておき、アタリが止まる時間帯だけカワハギ釣りをやってお土産を確保しておく、なんて事も可能なんです!
オモリ負荷も、2.5号(約10g)~3.5号(約20g)のエギをキャストできるエギングロッド なら、ナスオモリの3号(約12g)~5号(約19g)がピッタリ。
足元でアタリが無い場合に、そのままチョイ投げスタイルに流用できるのも見逃せないポイント!!
私が愛用しているのはシマノ・セフィアSS803M ですが、もしこういったエギングロッド をお持ちでない場合も、メジャークラフト社のソルパラエギング なら、比較的安価で入手できるためオススメです。
ライン
ライン(道糸)に関してですが、こちらはPEライン 一択。
ただでさえアタリが小さいカワハギ、ナイロンやフロロカーボンラインだとアタリが判りにくくなるからです。
その点、伸びの少ないPEライン であれば、カワハギのアタリがダイレクトに手元まで伝わる為、格段に釣りやすくなります。
太さは2号以下であれば特にこだわらなくて大丈夫ですが、やはり0.6号や0.8号といった細いラインの方が潮の影響を受けにくい為、より釣りやすくなります。
デュエルのPEライン 等は、1m・5m・10m毎に色分けマーキングが入っており、おおよその水深が把握できるのでオススメ!!
エギングでは大抵0.6号や0・8号といった細いPEラインを使用するため、エギングリールをそのままカワハギ釣りに流用できます!
リール
先述したように、エギングロッドを流用するなら、エギングリールをそのまま流用するというスタイルで構いません(小型のスピニングなら何でも可)。
テトラ竿の場合は、スピニングリールではなくクラブデミ やベイトリールに対応しているものがほとんどの為、専用のクラブデミ を用意するのが無難です。
カワハギ釣りは着底後すぐに糸フケを取らないとその瞬間にエサが無くなってしまう、なんて言う事もある釣りなので、一度クラブデミ を使用したら、便利さに手放せなくなること間違いなし!
オススメリールであるクラブデミもこちらで詳しく紹介しています↓
カワハギ釣りの仕掛け
足元を狙う場合は基本的に胴付き仕掛けで狙うことになりますが、投げ用テンビンに取り付ける投げ用カワハギ仕掛け もよく用いられます。
その他、穴釣りのような1本針スタイルや、 ハゲ掛け(別名:ギャング仕掛け)を使用する方もおられますが、今回は割愛。
私が得意とし、且つ釣果を得やすい胴突き釣りについて詳しく見ていきます。
胴突き釣り仕掛け
堤防からのカワハギ釣りと言えば胴突き仕掛け、と言われるほどポピュラーな仕掛けです。
何故胴付き仕掛けなのかと言いますと・・・!
特に大事なのが餌数の多さ。
着底の瞬間に3つのうち1つの餌が盗られたとしても、残り2つの餌のどちらかで掛ければいい、という考え方が持てますし、アピール力が挙がるのは至極当然のこと。
また、臭いの強い青虫やオキアミをセットすることでカワハギを寄せておき、フッキングしやすいアサリ餌で掛けていく、といった事も可能となります。
この胴突き仕掛けに、ナス型オモリや釣り鐘型オモリの3号~6号程度をセットして使用しますが、人によってはカラー付きオモリ やカワハギの集魚器(集寄) を付けるという方もおられます。
裏ワザとして、胴付き仕掛けの上に1号程度の軽いオモリを付けて、底にペッタリくっつけて狙う釣り方(ハワセ釣り)も、釣れないときの攻略法。
とりあえずカワハギを釣りたい!という場合は、胴突き仕掛けから始めましょう!
底が根掛かりし辛い砂底であれば、胴突き仕掛けを足元から軽く10m程度投げて探る方法もあります。
色々と試してみましょう!
針選びも重要!
カワハギ釣りでよく使用される針は、カワハギ専用針とキツネ針の2種類。
それぞれ以下のような形で使い分けます。
カワハギ専用針
カワハギ専用針はフトコロが大きく、針先が内側に曲がった形状をしています。
その形状から、餌を突っつきにきたカワハギの口先に針先を引っかけ、アワセと同時に針のフトコロまで針掛かりさせる、という構造になっています。
大きめの餌を取り付けやすく、アサリ1個や生き海老1匹を丸ごとセットする事も容易なので、大型が良く釣れるポイントで重宝されます。
堤防では、3号~6号までのサイズが使いやすく、私は専ら4号・5号を使用しています。
キツネ針
フトコロが非常に狭く出来ており、針先は短くまっすぐという形状。
これは、カワハギが餌を(周囲の水ごと)吸い込むという特性を利用して、針を餌ごと吸い込ませてから口先に引っかけることを目的としているから。
虫餌を多く使用する場合は、キツネ針を使用して一気に吸い込ませた方が簡単にフッキングさせることが出来るのです。
その反面、アサリや生きエビといった大きな餌を使うには少々不向き。
餌によって使い分けましょう!
キツネ針を使用する場合は、2号~5号くらいが堤防カワハギに適したサイズ。
私は3号を愛用しています。
カワハギ釣りのエサについて
カワハギ釣りで使用される餌は実に様々。
同じ種類の餌だけを使い続けているとアタリがどんどん小さくなっていく上、警戒されやすくなるので、2種類以上の餌をローテーションすると釣りやすくなります。
ここでは、良く使われる餌であるアサリ・虫エサ・エビ類の3種をご紹介!
アサリの剥き身
カワハギ釣りが盛んな関東地方では、カワハギの餌=アサリの剥き身と言われるほどポピュラーな餌です。
ヒロキュー社やマルキュー社から、写真のようなパックタイプの生アサリが発売されており、1パック500円程度で入手可能。
大体1パックで2~3時間程度釣りができますが(活性による)、余った場合はジップロックに入れて冷凍しておけばまた使えるので、釣り時間に合わせて1~3パック用意しておきましょう。
また、食用の冷凍されている生アサリを小分けして使うのも良いですし、こだわり派の方はスーパーなどで殻付きのアサリを買ってきて、自分で殻を剥くという方もおられます。
ヒロキュー社のものはかなり柔らかく、やや小粒。
マルキュー社の物は少々固めで大粒なので、好みにより使い分けてくださいね。
私の体感では、マルキュー社の食わせ生アサリが最高です。
塩〆アサリは自分で作れる!
コストを抑えるのであれば、業務スーパーに売られているむきアサリとバクバクソルト を利用して、自分で塩〆アサリを作るというのもオススメです!
簡単に作れてエサもちは抜群、ある程度長期保存も出来るので、私は今後こちらが主流になりそうな予感・・・!!
→2022年より、塩〆アサリ一択となりました!!
その効果、是非お試しください・・・!↓
虫エサ類
虫エサと呼ばれる多毛類も、カワハギが好む餌。
基本的に虫エサならどれでもよく釣れますが、釣れ具合的には本虫(マムシ)>青虫>イシゴカイ/その他虫エサ、といった感じになります。
本虫は身が硬めで臭いも強い為、カワハギ釣りによく使用されますが、高価なのがネック。
その点青虫なら、安価な上に良く動くのでアピール力も高くてオススメ!!
エビ/オキアミ
生きたシラサエビや海エビの剥き身・オキアミも、カワハギが好む餌。
ただ、エビ類は頭だけかじられて身が残る、といった事が多かったり、キツネ針のような形状だと針に刺しにくいといったデメリットもあるので、注意が必要です。
エビ撒き釣りが盛んな場所や、すぐ近くにグレ・チヌ師の方がおられたりする場合はエビやオキアミでアタリが連発することもあるので、試してみてくださいね。
私はいつもアサリを1~2パックと青虫500円分を用意していきます。
釣れ具合としては半々程度ですが、アサリの時の方がアタリが大きく出るように思います。
実際の釣り方
カワハギの釣り方は非常にシンプル。
胴付き仕掛けを底まで一気に落とし、着底した瞬間に急いで糸フケを取り去ります。
早ければこの瞬間にもう1つ目の餌が無くなっていたり、糸フケを取るのがアワセになってフッキングしていたり、なんて事もしばしば。
フッキングしていなければ、一先ずは糸フケを取り去った後に、ス~~~ッっと仕掛けを誘いあげて聞いてみましょう。
その後、またス~~~ッと仕掛けを着底、数秒だけ待ちます。
この動きを繰り返すのが、カワハギ釣りの基本動作。
アタリが出る瞬間が一番多いのは着底後の瞬間ですが、基本的にどのタイミングでもアタるので、一瞬たりとも気を抜いてはいけません!
数度繰り返してアタリが無ければ、すぐに仕掛けを回収。
もしエサが無くなっていたら、高確率でカワハギの仕業(妙技?)です。
エサが残っているならその場にカワハギがいない可能性もあるので、3~5投程度して反応が得られなければ、(可能なら)釣り座を1mほど横にずらしてみましょう。
そしてまた同じ動作を繰り返し、反応があった場所で粘ります。
経験上、1か所で3~5匹程度はカワハギが釣れるはずです。
反応がないorアタリが小さい時
あまりにカワハギの反応が無い場合やアタリが小さい時は、たたき釣りという船釣りのテクニック(縮小版)を使用するのも効果的です。
たたき釣りとは・・・
- テトラ竿+両軸リールの場合は、手首でくるっとひっくり返す(スピニングならそのまま)。
- そのまま糸をピンと張った状態で、小刻みに素早くシャクって竿先を震わせる。
- 底をコツコツコツ!っと小刻みに叩いた後、急にピタっと止めたり、誘いあげる。
このような釣り方。
ポイントは、②の時に竿を動かし続ける事でカワハギにアピールしつつ、エサを食うタイミングを与えないこと。
こうすることで焦れてきたカワハギが、③のタイミングで慌ててエサに飛びついてくるため、アタリが大きく出るのです。
胴突き仕掛けの上に1号程度のオモリ(中オモリ)を取り付けておくとさらに効果的。
仕掛けを張ったり緩めたりといった動きを短いスパンで繰り返すことが出来る為、大きなアピールとなります。
たたき釣りの様子は、こちらの動画が非常にわかりやすいです。↓
船竿を使用しておられるので、①の「リールを下向きにひっくり返す」という動きはしないという違いはあるものの、その他は理想の動きとなっています。
集魚剤も要検討
様々な方法を試してもダメな時は、ポイントを移動するか、イカダでよく使用されるカワハギ用集魚剤 や、アミエビを撒くというのも一つの手です。
正直なところ、本来実績の高いポイントでは撒き餌の必要は無いほどアタリが多い為、最終手段として捉えてくださいね。
過去に垂水漁港内で釣りをしてボーズを覚悟していた際に、こちらの撒き餌を使って18cm~20cmのカワハギを4枚仕留めたという実績があります。
アタリが多いポイントで使用するとエサ盗りまみれになるため、魚が少ない場所で使用しましょう。
目先を変えてチョイ投げスタイルも
足元で反応が薄い時は、エギングロッド等を用いて5m程先を狙ってみたり、チョイ投げスタイルで狙ってみると、良型が釣れる事があります。
足元だけではなく、状況に応じて広く探ってみてくださいね。
ここがキモ!あわせ方
カワハギは、15cmを超えるサイズになると比較的大きなアタリが出ます(特に雄は大型化する上アタリが大きい)。
様々な出方がありますが、一番多いのは、コツッ・・・コツコツッ!!というカタい感触が数度伝わるアタリ。
その他、コツコツッのあとにクィ~ッと竿先を引っ張ていくものもありますし(ここでアワセれば高確率でフッキング)、スコンッ!!という大きなアタリで即ヒットすることもあります。
基本的に向こうアワセでヒットしない魚なので、小さなアタリから大きなアタリになった瞬間に鋭くアワセを入れます。
もしくは、コツコツとした感触が出始めたときに、そ~~~っと竿を持ち上げていくと、僅かながら重量感を感じることがあります。
この感触があった時に即アワセを入れればフッキングすることが多いので、定期的に聞き合わせを入れるようにしてみてくださいね。
2~3匹釣ると極端にアタリが小さくなるので、そんな時は以下のように対処しましょう。
- 感度の良い短竿に持ち替える
→小さなアタリが判りやすくなる。 - 針サイズをダウン、もしくはキツネ針に変える
→針ごとエサを吸い込ませる作戦。 - エサを小さくする
→アタリは減るが、かじる場所が少ないので針を食いやすくなる。 - 虫エサの頭部を使用する
→硬いためアタリが大きく出やすい上にエサもちが良いので、アワセのチャンスが複数回訪れる。
(低活性時は食いが落ちる)
青虫の頭部は非常に身持ちが良く、噛みちぎる為にはかなりしっかりと咥え込まないといけないようなので、単竿+キツネ針+青虫の頭部を小さくつけるのが最強だと思われます。
様々な方法を試してみてくださいね。
やり取り時の注意点
多くのカワハギはフッキング後、急にフワっと軽くなります。
これはエサを咥えたまま猛スピードで水面に向かって泳ぐためで、この瞬間に糸を緩めてしまうと針が外れる危険性があります。
構わずリールをゴリゴリ巻いていってください!
その後、水面が近づくと一気に横走りを始める為、この瞬間に「カワハギだ!」と確信できることも多くなるはず。
そのまま一気に抜き上げてフィニッシュですが、25cmを超える良型ならタモを使って取り込みましょう(大型は意外と重量感があります)。
血抜きの仕方(シメ方)
カワハギも一般的な魚と同じように、血抜きをして〆てから持ち帰った方が圧倒的に美味しくいただけます。
特に〆ずに持ち帰ってしまったカワハギのキモは、血でかなり汚れてしまう上に独特の臭いが出てしまうため、キモを食べるなら血抜きは必須。
私は普段、以下のようにして〆ます。
- 頭のてっぺんにあるツノを切り落とす(ナイフを当てて折る)。
- 脳天近く(目とツノの間、やや目寄り)を刺して〆る。上手くいくと目がグリンとなる。
- エラ蓋にナイフを入れて切り、普段は隠れているエラを露出させる。
- エラの付け根を切って海水(できれば氷入り)でしっかりと血を抜く。
こうして〆たカワハギは驚くほど臭みやクセがなく、キモも非常に綺麗な状態で取り出せるので、是非試してみてくださいね!
まとめ
今回は私の大好きなカワハギ釣りについて、徹底的に解説してみました。
釣って楽しい、食べておいしいのがカワハギの最大の魅力。
イライラしたら負けともいわれるエサ盗り名人との駆け引きを楽しんでみてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
↓カワハギ釣りのポイントはこちらでご紹介!↓
↓2022年9月4日、的形にて大爆釣!↓
コメント
お世話に成ります。
カワハギの釣り方の解説を拝読させて戴きました。
友人からカワハギを頂き試食して以来、私の想いは
カワハギ釣りに!!!
カワハギに対して知識が満載と成り、私にも自信が
出来ました。
有難うございました。
茨城県神栖市 大木 明
>大木様
当サイトへのご訪問とコメント、ありがとうございます!
カワハギはアタリの出方から、掛かった直後の独特の重み、水面近くで大暴れするあの引き味は、
きっとヤミツキになってしまうこと請け合いです。
中々針掛かりさせるのが難しいというゲーム性がある為に、掛けた時の喜びはひとしおですし、
且つとっても美味しい魚ですので、是非大木様ご自身で釣って、食してみてくださいね!
大漁となることを祈っております!!
Angler Ogi