先日、数年単位で放置してしまっていたブログのアクセス解析を確認してみると、先月から今月にかけて300人以上の方が訪れてくださっていた事が判りました。
なんだか勿体ないやら、申し訳ないやら・・・複雑な気分になりました。
また、トンボシーズンが開幕したことで、トンボ目当てで当サイトに来てくださる方もじわじわ増えているようです。ありがとうございます!!
そこで本日は、昔やっていたFC2無料ブログのトンボ記事を引っ越してみました。いわゆる、ブログのリライトというやつです。
今回の記事は、2012年5月14日に近場を捜索した内容となっています。日付が近いのでこの投稿を選んだのですが、近場捜索といっても侮るなかれ。17種のトンボを確認していたようです。
24歳の時に書いた記事でまだまだ子供っぽい文章も多かったため(苦笑)、ほんの少しだけ手を加えました。写真からトンボ愛が伝わればいいなと思っております。
それではご覧ください!!↓
2012年5月14日:春トンボ全盛!!~今日はトラフデー~
この日の天気はまさかの晴れ。そう、
僕が県北に行かないと言うと晴れたのです。(゜д゜♯)(苦笑)
しかし。県北に行けずとも、この時期は多くのトンボが飛び交っているはず!!そう思い、トラフトンボやヨツボシトンボを狙って自転車で加西方面へと出かけてみる事にしました。
まず最初に立ち寄ったのは、以前友人が見つけた半ば湿地化した池(廃棄池とでも言うのでしょうか?)。早速池に入ろうとすると、頭上にトンボのシルエットが!!そのまま近くに制止したのは見事なトラフ模様!!
早速今日の目標1種目、トラフトンボの登場です!!
しかもこの個体、羽化直後よりは時間が経っているものの、未成熟のもう一歩手前といった感じです。この齢期を見るのは初めてですが、独特の色合いをした複眼が美しい!!
しばらく撮影したところで、この個体は飛んで行きました。モデルになってくれてありがとう!!(`∀´)ノ
が。肝心の池の方はと言うと、まだ植生がまばらでトンボの姿は無かった為早々に切り上げる事に。
続いて訪れたのは山間にある池。以前立ち寄った際良い雰囲気だったので、この日も覗いて見たところ・・・
トラフトンボ♂数頭が縄張り飛翔していました!!しかもかなり近距離なので撮影し易そうです!!
天気は見事な快晴の為、良い感じで撮影が出来ています!!まだ3~4頭近くを飛んでいた為、1頭を網で捕獲。
やはりいつ見ても素晴らしいトンボです。飛んでいる時は黒っぽく見えるのがまたイイところ。
この複眼に魅せられて、1時間自転車をこぐのが楽しくなるのです!!この時期にしか見られない色合いに、テンションは最高潮!!だったのですが・・・撮影中、突如足元から登場したのは・・・
ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!
O・S・B!!((((゜Д゜;))))
活発に活動を始めたOSBことオオスズメバチが、突如足元から突撃してきたのです!!あまりの恐怖に一目散に退散・・・。情けないけど仕方ないのです。怖いもんは怖いんです。(泣)
仕方なくそのまま今回のメインポイントへ移動。河川あり、ビオ風池ありの定点ポイントです。まずは入口付近の河川を少し覗いてみると・・・
樹上にニホンカワトンボ(淡橙色翅♀(左)、橙色翅♂(右))が制止していました。まだ生殖活動の時間には早いからなのか、じっとしています。
足元の木にもニホンカワたちが集っていました。この狭い空間に30頭以上がひしめいており、個体数が多い事が判ります。
今日の目的はニホンカワではないので、そのまま奥へ。ビオ風池へと入って行きます。すると・・・
近くの生垣に、未成熟なモノサシトンボ♀を発見!!今年初確認で今日確認目標だった1種ですが、ですが、これからどんどんと数を増やしていくことでしょう。
ビオ池の方も、今日確認目標のヨツボシトンボが早くも最盛期を迎えており、あちこちで飛び回っています!!が、よく制止します。(笑)
クロスジギンヤンマも2~3頭来ていましたが、すぐに飛び去ってしまいました。そして、
足元にはお馴染みのフタスジサナエも。この場所にはタベサナエも多く混生しているのですが、どういう訳かタベサナエは河川の方に多いんですね。
フタスジサナエ♂を1頭捕獲し、試しに購入したばかりのNikon P310で接写してみると・・・
見事に複眼が写りました!!新・愛機となったこのNikon P310、中々やってくれます!!(^^)
一化目のクロイトトンボ(年に二化する)も最盛期を迎えており、あちこちで連結しているペアを見つけました。そんな中、産卵中の1ペアにカメラを向けてみます。
写真に順番を打ってみましたが、このペア順番が少しおかしいんです。
実は①の写真の前に♀は産卵していたんですが、①のように♂が無理やり♀を引きはがし、移精を始めたんです(写真②)。そして♀は腹部を伸ばし(写真③)、交尾体となったんですね(写真④)。
産卵中にわざわざもう一度交尾体になるのに、何か意味があるのでしょうか??(゜д゜?)クロイトの産卵はよく見かけますが、こういう行動を取っているペアは初めて見ました。
そうこうしていると、ふとすぐ横の空間で縄張り飛翔をしているトラフトンボを発見。先ほどは少し中途半端だったので、もう一度撮影に挑戦してみました。
すると・・・
晴天という条件に時折吹きつける風という条件がマッチし、良い写真がガンガン撮れます!!
ホバリング中よりも向かい風に向かってゆっくり飛んでいる時の方が撮りやすい、という事も判りました。
かなりの枚数を撮影し、ピントの合った写真を何点か撮影出来たので大満足!!この後しばらく♀が来ないか粘って見たものの、この日♀は一度も姿を現しませんでした。(^^;)
トラフトンボ撮影は満足した為、フタスジサナエとヨツボシトンボの産卵を見たいと思い、観察場所を対岸へと変えてみます。すると早速、
樹上で交尾するフタスジサナエのペアを発見!!この後産卵に訪れるはず、と思って待ってみたものの、意外と長い交尾時間・・・。仕方なく一旦その場を離れて対岸に戻ると、
1頭のフタスジサナエ♀が産卵していました!!が、僕が来た時には既に終わりかけだったようで、ものの30秒ほどで樹上に移動してしまいました・・・残念。
フタスジがダメならヨツボシを!と考え、また少し観察場所を変更。日陰に入ってのんびり待っていると、池の向こうで交尾体になっていたペアが連結を解き、♀がこちらにやってきました!!
読み通り目の前で産卵を始めるヨツボシトンボ♀!!これにはテンションが上がります!!
しばらくホバリングした後、少し腹部を上下に揺らし・・・池に腹部を突っ込みます!その瞬間を激写!!
したはずがザ・ピンぼけ。((((゜∀゜;)
なんせ産卵中の動きが早いんです。しかも1回打水するごとに場所を変えるので、撮り辛い事この上ありません。(´Д`)
それでもめげずに撮影していると、
打水時に産み落としきれなかったのか、腹部の先の方に卵が写りました!!これでピントが合っていれば・・・。(泣)
そのままこの♀は産卵場所を変えつつ、奥の方へと飛んで行きました。少々残念ですが、これにてヨツボシの撮影も終了です。(^^;)
その後コヤマトンボの発生が始まっていないか、河川の方へ羽化殻を探しに行くと、
あちこちにタベサナエがいました。フタスジヤゴとタベヤゴは同じ場所(ビオ風池)で捕れるのに、成虫は別の場所(タベは川、フタスジは池の周り)にいるというのは何故なんでしょう・・・。
そんなタベサナエを観察していると、ふと足元に大きなトンボの影!!ギンヤンマかと思って見上げた僕の頭上を通り過ぎた影は・・・コヤマトンボではありませんか!!
慌てて追いかけたものの、あっという間に山の方へ消えて行きました・・・残念。
しかし発生が始まっている事が判ったので、今月末頃には盛んに飛び回っている事でしょう、その姿に期待したいと思います(羽化殻は見つかりませんでした)。
時刻は昼時。そろそろお腹も空いてきたので、場所移動。コンビニで昼食を買い、帰り道沿いにある通称脱輪池へ。(過去にこの池の畔で脱輪した経験から付いた名前です。苦笑)
が、この辺りから風が本格的に強くなり始め、予報通り雲が出始めます。池の上を飛んでいるのはギンヤンマだけ。しかも強風に巻かれて池の奥へと行ってしまい、写真を撮る事が出来ません。
と、ふと樹上を見上げると・・・なにやら大きな影が。網は移動の為仕舞っており、とりあえず撮影しようとカメラを出しかけたその時。大きな影は飛び上がって地上に降りてきました。
大きな影の正体はサナエ。この時期に見られる大きめのサナエと言えばそう、今年初確認・この池での初確認となるヤマサナエです!!
が、ヤマサナエはこちらに気付いたのか、あっという間に飛んで行ってしまいました・・・残念。
雲が太陽を覆い始めた為、この日はこれにて終了としました。
この日確認したトンボは、ニホンカワトンボ・アジアイトトンボ・クロイトトンボ・アオモンイトトンボ・モノサシトンボ・ホソミイトトンボ・ホソミオツネントンボ・タベサナエ・フタスジサナエ・ヤマサナエ・ギンヤンマ・クロスジギンヤンマ・トラフトンボ・コヤマトンボ・シオカラトンボ・シオヤトンボ・ヨツボシトンボの計17種類。
まさに春トンボ全盛!といった感じで、多くの種類・個体数を確認できました。(^^)おかげで写真の整理が大変でした。(笑)
次回は・・・未定ですが(苦笑)、猪名川捜索か、発生の始まったトンボ達(コヤマトンボ・ヤマサナエ・サラサヤンマ等)を探したいと考えています!!
乞うご期待!!(`∀´)ノ
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いかがでしたでしょうか。
文章はアレな感じですが(苦笑)、この頃には既にデジ一に慣れ(愛機はNikonD5000+55-300ミリズームレンズ)、それなりの写真を撮影できていたように思います。
同時期にトンボ仲間も増え、トンボ界で著名な方とのパイプも出来始め、子供の頃から周囲に超人と呼ばれていた親友・Takaと共に、ノリに乗っていたころです。
今後も「この捜索は良かった!」と思われる内容を随時引っ越してこようと思いますし、勿論今年もトンボ捜索は行いますので、応援よろしくお願いします!!
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