トンボについての大切なこと。

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こんにちは、Angler Ogiです。

昨日親友であるTakaから連絡があったのですが、その内容を、当ブログにお越しくださるトンボ家の皆さまと共有させてください。

勿論Takaからも許可を取っていますが、 私個人としてどうしても納得がいかない内容の為、私の判断でこの記事を書きます。

トンボ家の皆さまには、是非最後まで目を通していただきたい内容となっております。

特に、岡山でトンボ捜索をされている皆様には、この事実を是非知って頂きたいです。

ひどい勘違いで、匿名で糾弾してくる方がいます。

親友Takaとの付き合いは既に25年ほどになりますが、一緒にトンボ活動を始めたのはおよそ10年前。

その間に様々なポイントを自分たちの手で発見し、多種多様なトンボ達の生態を研究しつつ、今まであちこち遠征も行いました。

その中で素晴らしいトンボ家さん達と出会い、合同捜索も何度も行ってきました。

「ひょっとして、Angler’s SoundのOgiさん、黄昏あきつ日記のTakaさんですか!?」と声をかけられることも多数あり、ファンを公言してくださる方が多くおられたこと。

今でも嬉しさと誇らしい気持ちでいっぱいです。

しかし。昨日Takaのもとに届いたブログ経由のメールは、到底許せる内容ではありませんでした。

曰く、

  • 岡山のアオヤンマの産地が、昨年に引き続き今年も踏み荒らされている。
  • 貴重なアオヤンマのヤゴを根こそぎ持って帰っている。
  • 地元の方達は当然そんな事をするはずはなく、外部の仕業である。
  • その犯人は、わが親友Takaである。←ありえません。
  • 私Ogi含め、二度とその場所に近づくな。

と、勘違いも甚だしい決めつけのもと、Takaに「トンボ家の看板をおろしなさい」と命令してきたのです。

前提として先にお伝えしておきますが、私もTakaも、3年以上岡山の某ポイントを訪れておりません。

確認してみたところ、我々二人が最後に訪れたのは5年前。私は今の嫁さんと共に、3年前の夏に訪れたのが最後でした。

6~7年前に一度だけヤゴを探して池の縁をガサガサをしたことはありますが、その時はアオヤンマがこの場所に生息しているかを確認するだけの目的だったため、3頭確認して全てリリースしています。

そもそもTakaは今現在(多忙な)仕事の関係で遠方にいますし、私にはまだ小さい子供がいる為、遠征等は行える状況ではありません。

これこそが、我々の合同捜索が減った理由です。

それに、アオヤンマは地元兵庫でも幾つか産地がある為、岡山まで撮影しに行く事もほぼ無くなりました(他の捜索の合間に捕獲&撮影&リリースする程度)。

このような事実がはっきりとある中で、何故犯人が我々である、というような断定が出来るのでしょうか

全く理解できません。

さらに、「今度あの場所で関西ナンバー車を見たら」といった旨もありましたが、我々を含めた無関係の愛好家の方々を(私有地ではない)岡山のポイントから締め出すことに、どのような意味があるのでしょうか。

非常に悲しい気持ちになりました。

こちらは2012年に岡山で撮影したアオヤンマ。

今回の問題点はどこに?

1000歩譲ったとして、この方の言っている事自体は理解できます。

貴重なトンボの産地が踏み荒らされ、根こそぎヤゴを盗られてしまい、地元の方が悲しんでいる。

これはトンボ家としては許せる内容ではなく、もしこのような事を行っている方がいるなら、即刻辞めて頂きたいと思います。

トンボは生きている時にこそ真に輝くいきものです。

あの複眼の輝き、摂食時の勇猛果敢なアタック、飛翔している時の雄大さ。

そして子孫を残すための交尾行動と、命を懸けて産卵をしている雌の姿。

その全てが、見ているものの心を打つはずです。

今回の一件のように、昆虫を狙う人の中には、時折理解できない行動をとる方がおられます。

前のブログには、「捕獲出来たらお金を払うので郵送で送ってくれ」「標本が欲しいから産地を教えてくれ」といった、不快な内容のコメントが届くことがよくありました。

この記事がきっかけでした↓

そこで、改めて言わせてください。

私もTakaも心から昆虫を愛しており、物のように扱う事は一切ありません。

そして、

私Ogiは、トンボ含む生物を物のように扱う人には、一切協力しません。

トンボを生き物としてではなく、物として扱う人がいる限り、こういった案件は消えることが無いのかもしれません。

せめてもの問題提起という形で、今回この記事を書いております。

私は標本否定派ではありません。
必要性や多様性を理解していますので、知り合いには標本をされる方が普通にいます。
ただ私は捕獲と撮影(写真)が好きなので、その後一声かけてリリース、というのが染みついているだけです。

メッセージを送ってきた方へ

もしこのブログをご覧になられていましたら。
我々が犯人ではないという事をご理解いただけたでしょうか。

ただ、トンボ家として、このような事実があることは同じように許せませんし、このような事が起こっている事にこそ問題があると思います。

実は同じように、我々の地元兵庫でも似たような被害がちょくちょくあり、壊滅的な被害を受ける事があります。(ハッチョウトンボやマルタンヤンマ、グンバイトンボの産地など)

こういった事に立ち向かっていく為の方法を見つけることが出来ればいいのですが、私一人の力は非力です。

なによりもまずは、多くの方にトンボという素晴らしい生き物がいる世界を、皆様に知って頂くことだと思います。

そうすることにより、兵庫の網引湿原のように野生生物の保護地区に指定してもらえることも増えるかもしれません。

最後に

トンボ家の活動を続けておよそ10年。

今回の事も含め、長い間活動していると様々な事がありますが、私は今後もこのブログを書き、トンボ家として活動を続けていきます。

トンボという素晴らしい生き物を皆様に知って頂くために。

応援、よろしくお願いいたします!!

2020年8月、およそ4年ぶりにソロで岡山へ行きました!↓

コメント

  1. 川田尚孝 より:

    こんにちは、Angler Ogi様。
    昨年、メールフォームからコメントさせて頂いた者です。トンボ一辺倒のコメントであったのに、後からこのフォームは「ギターレッスン教室を、、、」に気づきました。恥じ入ります。
    ところで、今回の「トンボについての大切なこと」は、痛ましい思いで拝見しました。
    ご友人への批判は、その真意を明確には測りかねます。ただ、もし、批判しているのが集団もしくは複数である場合、貴方の誠意を理解して頂くのは、難しいかもしれません。
    私は、トンボ歴はわずか3年で、いまだにマルタンヤンマを我が子の手に取らせてあげられないど素人です。時間を見つけては、ぶら下がりや黄昏に出かけ、今年もこれまで5回、昨年は8回ほど、ある都市公園に出かけました。そして、同所のぶら下がりマルタンヤンマについて、ある方のブログに次のように内容が綴られているのを知りました。
    「ある親子連れに一網打尽にされたらしい。カメラマンが撮影しているところをチェックし、いなくなったところで捕獲していたという」
    このブログの方はその現場を見ていないけれども、カメラマンからその様子を聞かされ、内容を述べただけです。しかし、これを読んだ者は、眉をしかめるかもしれません。実は私がそうでした。一網打尽は、やりすぎたと。しかし、事実は違いました。私は同所で多少、網を持つ人やカメラを構える人達について見聞きし、現場を散策しました。批判された親子のお父上のご意見もブログ通じて知りました。また、採集禁止ではない同所でキャッチアンドリリースする私も、集団行動のカメラマン達から批判されました。そして、次のような思いに至りました。
    まず、一網打尽は不可能です。カメラマンはぶら下がりのマルタンヤンマを撮影した後、三脚などで止まり枝をガサガサ動かし、ヤンマが捕獲されないように飛び立たせます。この記事は2015年のものですが、この頃からすでに、こうしたカメラマン達はいたとカメラマンから聞きました。
    また、親子は、マルタンヤンマ欲しさに撮影後までポイントで待つようなことはしません。さらに、カメラマンの撮影したポイントは、ここをいちいちチェックせずとも、網を持つ親子のポイントと重複します。ヤンマがいない場所は探しませんから、熟練すれば当然そうなります。
    つまり、個人または集団の利益や理念・理想を守るために、これを損なう、または損なう可能性のある対象は排除される事があります。この目的ためには、誇張や歪曲された「事実」をテコにして批判することもあります。人から人に口伝えに、ブログからブログへネット伝えに、一度伝えられた「事実」はあたかも「真実」であるかのような印象を与えます。
    また、集団行動は時に、次のような現象を生みます。同所で私に「ここは昆虫採集は禁止ですよ」と注意したカメラマン達は、「禁止されてはいません、一緒に管理課に行きましょう」と言うと、「一匹でも減ったら悲しいじゃないですか」とおっしゃいました。「私はキャッチアンドリリースです」と答えると、黙って過ぎ去った後、仲間たちで何やらブツブツ不満そうです。しかし、彼等はカメラの三脚を並べて道を半分塞ぎますし、池の禁止域で釣りをしている人たちを注意したりは絶対しません。こうした集団の自然愛護は、フレームの中だけです。池の中は、対象外なのでしょう。もちろん、網を持つ者にも、非難されるべき人間はいます。
    ただ、「正義」の概念は、個人でも甘美に成立しますが、複数人で共有すれば可燃度が高くなると感じます。
    ヤゴを一網打尽は、それこそ池の水を抜かないと不可能です。アオヤンマの産地が荒らされたのは、ある程度、事実かもしれません。しかし、これに怒った人が、何故ご友人を批判したのでしょう。あまつさえ、「今度あの場所で関西ナンバーを見たら」は、度を越しています。この批判者もしくは集団は、網を持つ人間が憎くてたまらない背景があり、おそらく「トンボのブログ」で有名な貴方達に目をつけたのだと思います。実際は、そのポイントで、ヤゴの大量乱獲などしていない貴方達をターゲットにして、彼もしくは彼等の正義ために批判を展開したのではないでしょうか。批判者にとっては、貴方達ではないかもしれないけど、詳細に確かめる必要などないのでしょう。こうした場合、私なら挑発に乗らず、無用には争わず、超然としたいと考えます。ただ、こうした態度でいるのは、言うは易しで難しいとは思います。
    とにかく、日頃から貴方のトンボのブログを楽しく拝見しておます。
    以下は冗談ですが、マルタンヤンマについては羨ましく嫉妬を覚えます。もうすぐ、夏が暮れますが、私も我が子の手にとらせてあげたい、というか、私が手にしたいと思い続けています。
    ちなみに、今年は、サラサラヤンマ、オオヤマトンボ、クロスジギンヤンマ、チョウトンボ、ヤブヤンマをキャッチしました。クロスジギンヤンマの産卵個体を除いて、後は我が子の手に取らせた後、リリースしています。そのため、一度、持ち帰ったものもあります。黄昏には、環境の安全性と個体密度の低さから勘案して、小学一年の我が子を連れて行けません。それにしても、横の中学生、高校生の網のスピードには敵わないなあ。それと、今年は、昨年、採集したギンヤンマの産卵個体からヤゴを育て、羽化させて我が子と放ちました。大変だったけど楽しかったです。いま、クロスジギンヤンマのヤゴを飼育しています。

    今回は、ご友人とともにお辛い思いをされたと思います。しかし、私はこれからも貴方のブログを楽しみしています。長文のメールで失礼しました。

    HN:見張り塔からずっと

    • Angler Ogi Angler Ogi より:

      川田様

      当ブログへのご訪問とコメント、そして大きなお心遣い、ありがとうございますm(_ _)m

      また、昨年旧ブログにコメントをくださっていたとのことで・・・。
      仰る通り、当時はギターレッスン関係以外のメールは振り分けを行っていまして(苦笑)、
      お返事できませんでした、申し訳ありません(^^;)

      今回の一件、共感してくださり、とても嬉しく思います。
      どう考えてもただの当てつけであることは私も親友も理解しておりますので、
      今後の活動に支障をきたす事はありません!

      2014年ごろまでは本当にあちこち探索に訪れ、新産地を発見。
      近畿地方で確認されているトンボは(捕獲出来ない種を除くと)ヤゴも含めてほぼ制覇、
      といった成果を(親友主導のもと)成し遂げましたので、
      こういった反応が来るのはある程度仕方がないかとも思っております。

      東京の有名な産地では、愛好家同士のイザコザが絶えないようで、こちらもとても残念ですね。

      岡山のポイントもそうですが、観光地化してしまうと、
      それぞれのエゴがぶつかってしまって大変なことになりますよね。

      写真のみ派、写真&キャッチ&リリース派、標本作成派はそれぞれ
      ポリシーが違うでしょうし、共存は難しく感じております。

      やはり当ブログでは、今後も産地情報を秘匿する形で運営していこうと思っております。

      まだまだマルタンのシーズンは続きますし、岡山の友人は9月半ばに水路上でマルタン雄を捕獲されています!
      川田様が無事マルタンを捕獲できますよう、祈っておりますね!!

      Angler Ogi

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