過去のトンボ写真公開!兵庫県他、近畿の貴重種たち

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こんにちは、Angler Ogiです。

本格的な梅雨に入り、トンボ観察の予定も釣りの予定もすべてキャンセル続き。
そこで写真の整理をしていたところ、過去に撮影したトンボの写真が多数出てきました。

そこで今回は、昔のブログに掲載していたトンボの写真の中から、「これは」と思った物を年度別にご紹介していきます!

まずは2011年・2012年編から。
とにかく大量の写真の中からピックアップしたので、私の好みが多分に出ております。

2011年のトンボ観察より

2011年は、私がトンボ観察を始めて2年目。

購入したばかりのデジ一(Nikon D5000)に装備していたレンズは300mmWズームではなく、200mmのWズーム。

まだコンデジ撮影&産地探しがメインで、大半が捕獲した状態での写真でした。

加西市のグンバイトンボ(兵庫Bランク)

2010年に、親友がグンバイトンボの産地を発見。

似たような環境をベースに二人で捜索していたところ、後の定点観察地となるポイントを発見。

2011年6月11日撮影。

このポイントはグンバイトンボの多産地であるだけでなく、

  • ハネビロエゾトンボやサラサヤンマが棲息していた
  • ヤブヤンマ・コシボソヤンマ・ミルンヤンマの休止場所がある
  • ヨツボシトンボ・トラフトンボ等が多数棲息

これらの種の他、(今のところ)40種類を超えるトンボが棲息している事が判っています。

グンバイトンボの個体数は年によってかなり変動があるものの、2020年まで毎年確認できている数少ないポイントでもあります。

服部緑地のベニイトトンボ(大阪VU)

当時大阪に住んでいた私。

ネットでトンボが観察できる場所をあちこち探していたところ、服部緑地にベニイトトンボが棲息しているという情報をキャッチ。

それまでも普通種の撮影メインでちょこちょこ遊びに行っていましたが、棲息していそうな場所をくまなく探し回り、

2011年6月30日撮影。

僅かながら、ベニイトトンボが棲息している事を確認!

ただ個体数は非常に少なく、本当にチラホラといった程度。

同年8月3日にも数頭確認した。

この年以降継続的に観察に行けていない為、今現在はどうなっているか判りませんが、まだ彼らが棲息できる環境が残っている事を祈ります。

姫路市内の池でオオギンヤンマ

7月29日に捕獲。親友の車の中で撮影。この後リリースした。

この年は全国的にオオギンヤンマの当たり年だったのか、親友も5月末にたつの市でオオギンヤンマを捕獲しています。

私が捕獲した場所は実家のすぐ近くにある、なんの変哲もないため池。

ギンヤンマやヤブヤンマ雌の黄昏飛翔場所になっている以外は特筆すべき事もなく、本当に「住宅地にあるただの池」です。

ただこの年は台風が多く、私がオオギンヤンマを捕獲したのは台風が通り過ぎた数日後でした。

この年以降、兵庫県にオオギンヤンマが多数飛来したという情報はないので、また兵庫にやってきてくれたら嬉しいですね。

お気に入り写真二点

8月14日撮影。

こちらは県北部で撮影した、オニヤンマの産卵写真。

尻尾の方がややブレてしまっていますが、オニヤンマのダイナミックな産卵を観察するのが初めてだったため、興奮しながらシャッターを切ったのを覚えています。

9月6日に撮影、ノートリミング。

こちらは県北部で撮影した、オオアオイトトンボの集団産卵。

この場所はルリボシヤンマやオオルリボシヤンマを始めて観察したポイントだったのですが、それ以上に驚いたのがオオアオイトトンボの個体数。

またそれ以外にも、季節を変えて訪れると、

  • 初夏にはムカシトンボやクロサナエ
  • 夏~秋はクロスジギンヤンマ、ミルンヤンマ
  • 湿地内ではオオルリ・ルリボシヤゴにマルタンヤンマのヤゴまで

高標高地にもかかわらず、このように「何の産地だよ!」と突っ込みたくなるような多様性のあるポイントでした。

しかし、2018年に同じ場所を訪れてみると、湿地の周囲の木はほぼ伐採され、湿地は干からび、植生も大きく変化。

トンボの姿は殆ど見られなくなっていたので、このポイントはもうダメかもしれません・・・。

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2012年のトンボ観察より

この年は活動の範囲をより広げた年で、岡山や滋賀、京都に出向いて県外での撮影も楽しんでいます。

兵庫県北部のヒラサナエ(兵庫A)、オオイトトンボ(兵庫B)

2012年5月28日に撮影。

兵庫県内に数か所しかないというヒラサナエの棲息地。

前年に親友が1か所を発見、そこから4年ほど連続で観察に訪れています。

この場所の頭上ではムカシトンボが盛んに摂食飛翔し、すぐ近くにはヒメクロサナエが定位するポイントもあります。

6月5日に撮影。

こちらは兵庫県北部にある湿地で撮影した、オオイトトンボの産卵。

こちらは交尾中。

この場所は他にもモートンイトトンボ(A)・ムカシヤンマ(B)・キイロサナエ(B)・ハッチョウトンボ(C)等が棲息する貴重種の宝庫。

ここ数年は(遠方である事もあり)観察に行けていませんが、非常に素晴らしい環境なので、また訪れたい場所の一つです。

ただ、このポイント以外でオオイト・ムカシヤンマをまだ確認できていない為、なんとか県南部でもこの二種の棲息地を見つけたいところ・・・。

猪名川のキイロヤマトンボ(兵庫A)

6月14日に撮影。

兵庫県では産地が非常に限られる貴重種、キイロヤマトンボ。

県内有数の産地として有名な猪名川で、親友が捕獲した個体をやらせ写真で撮影したのが上の写真です。

この場所の他、県西部と北部でヤゴを確認しているので、まだまだ産地はあるはず!今後に期待したい種です。

県北部のネアカヨシヤンマ(兵庫B)

8月6日に撮影した雌。
8月27日に撮影した雄。やらせではない。

この年までは全く見ることが出来なかったネアカヨシヤンマですが、この産地では林の中に休止ポイントを発見!

親友が前年に黄昏飛翔で捕獲していたため、「真夏の暑い時間帯に行けば休止してるんじゃね?」というノリで捜索。

気温が37℃を超える猛暑の中、8月6日は6頭の雌を、8月27日は10頭以上のネアカヨシヤンマが休止しているのを観察しました。

この場所はヤブヤンマが雌を待つ場所があったり、コサナエが棲息しているだけでなく、サラサヤンマの多産地でもあります。

雌を待つヤブヤンマ雄。

琵琶湖のメガネサナエ(全国VU)

8月31日に撮影。

大阪から電車を乗り継ぎ、琵琶湖の湖北側へ。
メガネサナエの多産地である場所で、炎天下の中撮影を楽しみました。

この日はとにかく風が強く、静止している写真を撮影するのに一苦労でしたが、なんとか数点撮影出来ました。

また、同年9月24日には雌の捕獲と撮影にも成功しています。

地面に静止する雌。

お気に入り写真5点

8月6日に撮影。

こちらは県北部で撮影したミヤマアカネ(兵庫C)。

未成熟な個体や真っ赤な成熟個体はよく見かけますが、このような成熟途中の赤マダラ模様の個体はあまり見かけません。

8月25日に撮影。

こちらは加西市のグンバイトンボポイントの少し上流で撮影した、コシボソヤンマ雌の産卵写真。

2年ほど前、この場所周辺の木が多数伐採されてから、コシボソヤンマの数は激減。
一昨年・昨年とコシボソヤンマを殆ど確認できていません・・・・。

9月25日に撮影。

こちらは県中部のポイントで撮影したナニワトンボ(兵庫C)の雄。

5年ほど前まではあちこちに産地がありましたが、多くの場所でナニワトンボの数が減少傾向にあるのが気になります。

タイミングが合わず、未だに産卵の様子を撮影できていない種なので、今年は産卵撮影に挑戦したいところ。

10月8日に撮影。

こちらは神戸の六甲で撮影した、ミルンヤンマの交尾中の写真。

ミルンはあちこちで見かける割に、交尾を目撃したのは後にも先にもこの一度だけ。
産卵撮影もまだなので、今年撮影できるでしょうか・・・。

Ogi
Ogi

この写真、前ブログにコメントをくださって知り合った、たまきちさんという方との合同捜査で撮影しました。
たまきちさん、元気にしておられますかー??(^^)

10月22日に撮影。

こちらは親友に連れて行ってもらった、京都の「迷入種がよく見られるポイント」で撮影したオナガアカネの雄。

二週続けて訪れ、多くのオナガアカネに出会うことが出来た他、タイリクアキアカネの捕獲にも成功!

オナガアカネに比べると個体数は圧倒的に少なく、数えるほどでした。

かなりの遠方なので今年は行けそうにありませんが、またいつか訪れたいポイントです。

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まとめ

当時は仕事の都合で大阪と兵庫を往復する生活をしており、独身だったためにあちこち頻繁に遠征していました。

そこで得た産地の情報から、近場でも産地を探すことが出来るようになり、目的の種を発見する確率がぐっと上がりました。

また、ポイントによっては10年に渡って観察を続けている場所がいくつかあるので、年による変動等も把握できてきたように思います。

中には環境が激変してダメになった場所もあれば、数年前まで棲息していなかった種が突然確認出来たりするのが、トンボ観察の面白いところ。

今年ももうすぐヤンマのシーズンがやってくるので、精力的に活動出来たらと思います!

Ogi
Ogi

次の記事では、2013年に北海道で撮影したトンボを中心に書いていきます!

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