こんにちは、Angler Ogiです。
3月27日、嫁さんの実家帰省の合間を利用して、アマゴの聖地・天川村へと釣行。
頭ハネ・川虫が採れない・雨に遭うといったイマイチな状況ながらも、昼過ぎまでで22.5cmの良型含む26匹の釣果を得ることが出来ましたので、その様子を書いていきます!
3月半ばに寒の戻り。
本当は3月19日に揖保川流域へと釣行する予定だったのですが、なんとこのタイミングで寒の戻りがあり、宍粟市はまさかの大雪!!
さすがに釣りは不可能だろうと思って見送りましたが、幸いその週末辺りから急激に気温が上昇。
釣行前日には全国的に25度を記録するほど暖かくなりました。
幸いこの調子なら雪も大丈夫だろうという事で、早朝6時頃に天川村・川合交差点に到着。
私自身三度目となる天川釣行ですが、いつも通り福西豆腐店さんで日券とブドウムシを購入しました。

水曜日が定休日ですが、それ以外は早朝から日券を購入できるので、大変ありがたいところです。
最初に入渓する場所は、3月23日に追加放流があった中央エリア・西部エリアに入るべきか悩んだのですが、やはり渓流師たるもの、天然物を釣ってこそ!
という事で、昨年までと同じく洞川方面へと車を走らせます。
幸い自身が走っている道中、車は見受けられなかったので、前回の天川釣行時と同じ場所から入渓することにしました。
この日のタックル↓
- ロッド・・・シマノ・渓峰 尖 硬調57、弧渓ZM M61
- 天上糸・・・1.2号3本ヨリ(オレンジ)2m
- ライン・・・0.2号通し、3m~4m
- 目印・・・糸タイプ目印3点(グリーンとピンク)
- オモリ・・・ガン玉G5~3B(時に2個付け)
- 針・・・忍ヤマメ4号
- エサ・・・ブドウムシ、残りイクラ、川虫
入渓直後、早速水温を計測してみると・・・7度と8度の間を示しました。
これなら普通に釣りが成立しそうですが、足元は流石に足跡だらけ。
多少厳しい釣りになるかもしれませんが、一先ず入渓場所を攻めてから川虫を採る事にしました。
支度を整え、早速目ぼしい場所にイクラを流していきますが・・・特に反応がありません。
天川で魚がいないという事は絶対にないので、ブドウムシ&Bオモリに付け替え、再度深みをじっくり流していくと・・・目印にモゾモゾという反応が!
アワセを入れて素早く抜き上げたのは、

記念すべき1匹目のアマゴ!サイズは大変小ぶりですが(笑)、美しい天然魚です!
この調子ならバンバン掛かるだろう・・・という予想に反し、周囲を流してもアタリが出てくれません。
入渓場所のすぐ下に良い瀞があったのでこちらを攻めてみたところ、

なんとか1匹を追加したものの・・・こんなものではないはずです。
ならやはり川虫の方が良いのかと考え、川虫採集をしてみますが・・・網に入るのは、7mm程度のキンパクの子供が少しと、クロカワムシだけ!
どれだけ網を入れても結果は同じなので、小ぶりなクロカワムシ数匹と、辛うじて採れたキンパク2匹、ヒラタ2匹を餌箱に入れておきます・・・一体どうなっているんでしょうか。
ともかく釣り上がらない事にはどうしようもないので、次にやってきたのは実績がある流れ込み。
しかし、本命の筋では一切アタリが無かったので、他のアングラーが見落としそうな筋を流してみると・・・目印が震えました!
アワセを入れると小気味いい引きで、

16cm程のアマゴが登場!
さらに、あからさまに竿抜けになりそうな木の下を通してみると、目印がぶっ飛んで・・・

小型のニジマスがヒット!
サイズの割によく引いてくれました。
が、この次の場所でも全く辺りが無かったので、変だなぁと思っていたら・・・80m程前方に釣り人がおられるではありませんか!
どうやら私が入渓した場所は、既に釣り歩いた後のよう。
下流側には車が無かったので、もしかしたら上流に止めて釣り歩いているのかもしれません。
仕方なく下流側から脱渓し、車に戻って仕切り直しです。
再入渓場所が大当たり!
先のアングラーはこのまま上流に釣り上がりそうな雰囲気だったので、一気に下流へと車を走らせてみると、なんだか河原に降りられそうな場所を発見!
幸い周囲に車・アングラーもいないようなので、再度支度を整えてから川に降りてみます。

すると、目前に現れた大きな瀞場では、底の方を数匹のアマゴが泳いでいるではありませんか!
早速オモリを3Bにしてイクラやブドウムシを流してみると、ブドウムシを見に来るものの、見切られて食ってきません!
さすがにこれほどの好ポイントであれば多くのアングラーが入ったことが予想されるので、かなりスレている様子。
オモリを軽くして漂わせたり、誘いを入れたりしても食ってくれません。
それならばと、貴重なキンパクをセットし、オモリを2号まで落としてフワフワと流してみると・・・目印がクイっと引き込まれました!
鋭くアワセを入れて、そのままブッコ抜きます!

小ぶりではありますが、稚魚放流物でしょうか。
なんとか1匹仕留めることが出来ました。
この後も何度か流してみましたが、残念ながら完全スルーを決め込まれるので、下流側へと移動。
流れが非常に緩やかな、大きな瀞になっています。
魚影は見えませんが、これなら釣れるだろうとあちこち流してみるものの、やはりアタリ無し。
ここも足跡だらけなので、かなり叩かれた後なのかもしれません。
であればやる事は一つ!
3B+G2の2個付けにブドウムシをセットし、目印は限界まで上へ。
流れ込みのヨレに投入して仕掛けが馴染むのを待ってからゆっくりと引っ張り、緩やかな流れの中を底の方まで落とし込みます。
そしてカケアガリに来た辺りで軽く仕掛けを引っ張って、餌を吹き上がらせると・・・竿先にダイレクトにアタリが!
アワセを入れると、キュキュキュ!と心地よく竿を絞り込む引きで、

20cmのアマゴが登場!
このパターンで連発するかと思われたのですが、

残念ながらこの場所はもう1匹を追加しただけ。
遡行を再開します。
先ほどの瀞を通り過ぎると、次に現れたのは複数の流れが複雑にぶつかる場所。
しかしここも、目ぼしい場所ではアタリが出ません。
なら人が釣りにくい所を釣ればいい!という事で、流れと流れがぶつかって僅かに底がエグレている場所へ、G1オモリでピンポイントに流し込んでみると、目印がストップ!

小ぶりですが、美しい天然魚が姿を見せてくれました!
この後も退屈しない程度にアタリが出て、リリースサイズ~18cm程度を追加していきますが、釣りたいのはやはり良型と呼べる20cmを超すサイズ。
ある程度流れが強い場所に出ていることも予想される中、次にやってきたのは頭上に木があるエリア。
しかも強い流れ込みが2つあり、岩の辺りでぶつかって、その下流には大きなエグレが出来ています!
ここなら良いサイズがいるはずだと確信し、ブドウムシ+B号で流れの底を漂わせてみると、

一発で放流アマゴと思しき個体がヒット!
このエリアも解禁直前に放流されているので、その居残りだと思われます。
放流量がハンパないので、まだ普通に残っているんですね・・・!
次に、本命の筋でもアタリが出るはずだと睨んで仕掛けを通しますが、何故か反応がありません。
そこで、立ち位置をやや上流側へと(身を屈めながら静かに)移動し、オモリを2B+G2に変更。
ブドウムシをセットして流れの強い場所に(あえて)放り込みます。
そして流れに巻き込まれながら流れていく餌を演出しつつ、エグレの一番深い場所で底付近に到達するようにドラグドリフトをかけてみると・・・ココ!という場所で目印がスっと前方へ!
アワセを入れると、ゴンッ!という良型特有の感触!!
そして川の中を縦横無尽に走り回ります!
頭上には木があるため、下流側へと素早く移動しつつ、手早く渓峰 尖 を5m→5.4mに長さチェンジ!
竿の反発を利用すると一気に魚が寄ってきたので、そのままタモで掬い取ってフィニッシュ!

実にコンディションの良い、22.5cmの良型でした!
この時期にサイズが釣れるとテンションが上がります!
さらに、餌を貴重なキンパクに変更して同じように流してみると、今度はウケになっている岩の手前で目印がストップ!

18cm程のアマゴが姿を見せてくれました。
この次に見えている場所も流れ込みの勢いが強く、一部水深が2m程の深さになっており、非常に良い雰囲気!
これならまた良型が居るだろうと思って仕掛けを流したのですが、全く反応がありません。
様々な手を駆使してみたものの、結果は同じ。
これは変だなと思っていたら、足元に真新しい足跡が多数ありました。
前日にガッツリ釣られたのかなと思いつつ遡行し、次、またその次の場所も探ってみますが、抜群の雰囲気なのにアタリはゼロ。
これは流石におかしいと思いつつ、川のカーブにそって遡行していたら・・・なんと前方50mも無い場所に釣り人が!
しかもこちらをチラっと一瞥したと思ったら、一目散に上流へ遡行していくではありませんか!
先ほどの入渓時にこの周囲には車が無かった上、先ほどの先行者の動きに多少の不信感をもちつつも、これでは釣れないと感じ、再度脱渓。
車に戻ってみたら・・・・なんと私の車のすぐ後ろに車を停めているではありませんか!!
完全なルール違反、いわゆる頭ハネです。
流石にこれには大変腹が立ちましたが、今怒ってもどうしようもありません。
ゲンナリしながらさらに下流へと移動する事にしました。
渓流釣りを楽しむ皆様。
ルールとマナーは絶対に守りましょう。
TSURINEWSのこちらの記事でも詳しく紹介していますが、先行者がいた場合は絶対にすぐ上流に入渓せず、700m~1キロ程度感覚を空けるか、下流側・もしくは別の河川に移動するのが暗黙のルールです。
下流部ではイワナ&ニジマスも!
もう少しこの流域を攻めてみたいと思ったので、さらに下流部へ移動して再入渓。
まずは川虫を探してみますが、やっぱり全くと言っていいほど採れません・・・。
仕方なくまたブドウムシメインで釣っていく事を決め、足跡が多数残る瀞場を先ほどと同じ方法で攻めてみたところ、18cm程のアマゴを1匹追加。
さらに、過去に実績のある大岩横の流れ込みを攻めてみると、目印が飛びました!
アワセを入れると、ゴウンッ!と竿先が跳ね返るような感触!
流れの中で掛かった事もあり強烈な引き味です!
が、どこかグネグネした感触というか、アマゴとは違うような気がしたので、もしやと思っていたら・・・浮上したのはイワナ!!
竿を伸ばして手早くネットイン!

私的には久しぶりに釣ったこちらのイワナ、サイズは23cmの良型!
先ほどの場所でハヤとウグイも釣っていたので、渓流釣りでまさかの五目釣り達成です!(笑)
さらに、同じ場所を流してみたら、またしても強烈な感触!
次に姿を現したのは、

幅広な20cmのニジマスでした!
さらに、この下流部にある大きな淵では、

上層~底近くまでを流し、誘いなどあらゆる手段を駆使して3匹のアマゴを追加。
一度はラインブレイクするようなサイズ(おそらく23~24cmくらい)も掛かりました。
さらに戻り際、先ほど一度流した瀞場にて、すぐ近くで採集したクロカワムシを利用して、


2匹のアマゴを追加!
これにて20匹に到達したので、この場所は終了としました。

九尾ダム周辺を見に行くと!?
この時点で時刻は11時半。
頭ハネがあった中、釣り開始から5時間弱で20匹(アマゴのキープ/18cm以上は11匹)というのは上々の釣果です。
一度昼休憩をはさんでから、今度は川合より下流部にあたる九尾ダム周辺(天の川の本流)が気になっていたので、一度見に行ってみることにしました。
所々に車が停まっていたり、中央付近の追加放流部(3/23に放流)に釣り人が入っていたりと、平日にもかかわらず結構な数のアングラーが入っている様子。
C&Rリリース区間にも、ルアーマンやフライマンの姿がチラホラと見受けられました。
そこから九尾ダムを通り過ぎてしばし走っていくと、実に良い雰囲気の瀞場が続く場所を発見!
河原までかなりの高さがありましたが、幸いなんとか降りられる場所を発見して入渓します。
すると、上から見ていたよりも瀞の流れが弱く、最早ダム湖のような様相。
これはちょっと想定外だと思っていたら、目の前には50cm程の鯉が・・・。(苦笑)
入る場所を間違えたかなと思ったら、足元には無数の足跡。
さらには、流れの中央付近にアマゴが泳いでいるのが見えます!
さらに水温を測ると、10度近くあるではありませんか!!
これなら釣れそうだという事で、まずは手近な場所で川虫を探してみますが・・・数匹網に入っただけで、やはりほぼ採れません。
どうも採集するならそれ用の場所を探した方が良いのかもしれませんね・・・。
仕方なく残りわずかとなっているブドウムシメインで釣っていく事とし、

まずは瀞場の上流にある流れ込みのエグレへと仕掛けを投入すると、いきなりアタリが出ました!

18cm程と大きくはありませんが、やや黄色みが強い天然魚!
成魚放流場所からはかなり離れていますが、魚影の濃さは変わらないようです!
次にやってきたのは、川幅が非常に広い瀞。
水深も6m近くあるように見えます。
オモリを3B+2号に替え、ブドウムシを丁寧にセットしてから、沈んでいる大岩の前へと仕掛けを投入。
流れはほぼ無いので、そのまま仕掛けを限界ぎりぎりまで沈めていきます。
すると、仕掛け全長(4m)まで沈み込ませたタイミングで、完全に水没した目印がクイッと小さく引っ張られました!
アワセを入れると、ゴンッ!という感触!
そして水中で大きく反転するアマゴ!
周囲には何もないので、弧渓 ZM で魚の引き味を堪能しつつ浮かせていき、最後はタモでフィニッシュ!

こちらのアマゴは22cm、幅がすでに広くなり始めているパワフルな個体でした。
が、このアマゴを釣った辺りから雨が降り始め、次第に強くなっていきます。
土地勘があまりないので、すぐにでも退渓出来る場所を改めて確認。
幸い右岸側から出れそうな場所を幾つか発見したので、深追いしないことを念頭に置いて瀞場の上にある流れ込みへと向かいました。
丁度流れ込み同士がぶつかる辺りに大きな岩があり、その向こう側が深くエグレているのを確認。
オモリを2B1個に変更して流していくと、早速わかりやすく目印が揺れました!
アワセを入れると、またしてもゴンッ!という力強い感触!
場所を荒らしたくないので素早く抜き上げようとしますが、抵抗が強く抜けません!
仕方なく竿を上流側に倒してから流れを突っ切るようにし、素早くネットイン!
そしてサイズを見て納得しました。

思っていたより大きい22.5cm、しかも結構な幅広個体!
これは流石に0.2号では抜けません。(苦笑)
さらに同じ場所~やや下流を流すと、16~18cm程のアマゴが3連続でヒット!
が、雨がどんどん強まってきた上に、残るエサはブドウムシ1匹とクロカワムシ1匹。
素晴らしいポイントがまだ幾つか視界に入りますが、これ以上は危険な上に餌が切れる為、次の瀞場で最後にしようと、気合を入れて向かいます。
既に水面がかなり見づらくなっていますが、仕掛けを投入して馴染ませていたら・・・目印がふっと浮き上がりました!
アワセを入れると、ゴンッ!という今日一の感触!!
そしてすぐに、
プチンッ
という無情な感触・・・。
気落ちしつつも急いで針を結び直し、最後の餌であるクロカワムシをセットして流していきます。
3投目、ようやく目的の場所に入ったと思ったら、目印が僅かに震えました!
今度こそ!とアワセを入れると、
ゴンップチンッ!!!
という無情な感触その②・・・!!
呆然としながらラインを確認してみると、あちこちに擦り後があり、強めに引っ張ったら切れる状態になっていました。
雨に気を取られて仕掛けチェックを怠っていたツケが回ってきたようです・・・無念。
後ろ髪を引かれる思いですが、仕方なく納竿としました。
3月の天川釣行まとめ
最終釣果は、22.5cmまでのアマゴが26匹、23cmのイワナが1匹、ニジマス2匹。

家族で食べる分という事で、アマゴ15匹&イワナ、ニジマスをキープしました。
(これで家族の1食分、僅かに足りませんでした。苦笑)

渓流解禁中は、洞川の保護区・C&R区間以外で釣れたニジマスがキープOKである事を、天川漁協さんに直接確認済みです。
成魚放流と関係ない場所ばかりで釣り、かつ頭ハネを喰らいながらもこの釣果。
改めて天川村の魚影の濃さに驚かされました。
なんせ普通に泳いでいるアマゴがそこかしこにおり、ここぞという場所では確実にアタリが出てくれるので、釣りかたさえ間違えなければ確実にボーズは無い・・・
どころか、二桁釣れて普通かも?といった感想です。
正直ちゃんと餌を用意して1日釣れば、50匹はかたい様に感じたので、次に釣行する際は、餌を潤沢にしつつ晴天時に訪れたいなと思います。(苦笑)
さて、来週からはホームリバーである揖保川流域に戻り、また頑張っていこうと思います!
釣れると良いなぁ・・・!
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