こんにちは、Angler Ogiです。
5月30日、大雨後の引き水で釣れる良型アマゴを求めて引原川本流へ。
正直、尺アマゴを釣るなら今シーズンは今日しかない!と思っていたのですが・・・やってしまいました。
26cmの良型を含め二桁釣果となったのですが、それらすべてを吹き飛ばすほどのショックがありました・・・!
5月なのに10度!エサが採れん!
月曜日からパラパラと雨が降っていたのですが、深夜から猛烈な雨へと変わり、火曜日は大雨・洪水警報が出るレベルの豪雨。
元々水曜なら丸一日釣行が可能だったのですが、火曜の15時時点で、杉田橋ライブカメラの水位は1.55mを記録。
これは平水から約1.2m程度の増水を示しており、実際川の写真を見ると恐ろしいほどの水量となっていました。
流石にこれでは釣りどころではないので、釣行を見送って様子を見ることにしたのですが、幸い水曜のお昼ごろには水位が0.72mまで低下。
これなら釣行可能だろうという事で、(昼までではありますが)木曜日に釣行することにしました。
早朝に家を出発したのですが、5月末にも関わらず、道中の気温計は11度・・・さらに山崎の気温計は10度を示しています。
えらく寒いなと思ったのですが、実は昨年の同時期を確認してみたら11度だったので、宍粟市は毎年これくらいなんですね・・・。
いつもより大分早い時間にエサ採り場に到着したところ、既にエサ採りをしている方の姿が。
こんにちは~と声をかけてしばしお話したのですが、やはり水位が高く川虫が採れない・・・との事。
実際に網を入れてみると、水流が強くてかなり苦戦する上、採れるヒラタもかなり小さめです。
これでは大変厳しい為、先にポイントに向かう・・・との事なので、「どの辺りに行かれますか?」という話になったのですが、どうやら本命ポイントは被っていたよう。
私はポイントよりもエサ優先だったこともあり、別れた後もしばしエサ採りを頑張ってみたところ、6時前までになんとか100匹程のヒラタを確保。
さらに、この時期に増水した場合はクロカワムシも有効なため、なんとか6匹確保することが出来たのですが・・・・これでは足りないと思い、急遽二か所目のエサ採り場(引原本流)へ。
が、こちらでも数匹のヒラタが網に入っただけで、思うように川虫が採れません。
釣り時間が短くなるのも嫌なので、仕方なく切り上げて本命ポイントへと向かってみたのですが、やはり先ほどの方の車を発見。
下流へと移動し、前回釣行時と同じ場所から入渓してみることにしました。
今回のタックルと尺サイズ対策
まずはこちらが今回のタックル①です。↓
- ロッド・・・シマノ・天平(3Way)4.5~5.3m
- 天上糸・・・1.2号3本ヨリ(オレンジ)1.6m
- ライン・・・0.3号通し、3.6m
- 目印・・・糸タイプ目印3点(グリーンとピンク)
- オモリ・・・ガン玉1号~3B
- 針・・・忍ヤマメ5号
- エサ・・・川虫(ヒラタ・クロカワムシ)
前回釣行時に尺サイズを掛けて切られたこともあり、今回は色々対策を考えてきました。
今回のラインはTORAY社
私はこれまでずっとヤマトヨテグスの渓匠シリーズ を愛用していたのですが、このところアマゾンで注文した物に不良品が多く、新品なのにプチプチ切れるといった事態に遭遇。
これがアマゾンだからなのか、渓匠シリーズ の問題なのかを確認すべく、楽天で別のショップから取り寄せる事に決定。
さらに、渓匠シリーズ が楽天から届く前に、TORAY社の別のラインがアマゾンから届きました。↓
通常用に将鱗プレミアム (ナイロン)0.3号と、大物用に釣聖GS (フロロ)0.4号です。
届くタイミングが渓匠より先だったので、今回のメイン仕掛けは将鱗プレミアム で作成し、使用感を試してみようと思います。
そして今後は大物の実績場のみ、釣聖GS 0.4号フロロを試すことにしました。
今までずっとナイロンの通し(MAX0.3号)で釣ってきたので、ちょっとワクワク!
問題の渓匠シリーズ は釣行前日に届いたのですが、なんだかちょっと強度が怪しいような・・・元々こんなもんだったような・・・??
一先ずはバッグに収納しておくことにしました。
天上糸の長さ
今まで1.5mだったのですが、木に絡んだ時に「あともう少し長い方が良い」と感じたので、10cm長くしてみました。
昨年までは1.7mや1.8mを試したりもしていたのですが、風の抵抗や目印の位置をかなり上げて釣ったりする為に、1.5mに落ち着いていたのです。
この10cmというのが意外と大きいので、今後しばらくは天上糸をやや長くしてやってみようと思います。
仕掛けチェック頻度アップと交換のタイミング
これまではハリスにアマゴの口が触れるような掛かり方をした時や、良型を釣った時にチェックをし、ライントラブルや目立つ劣化が無い限り、極力交換は避けてきました。
しかし、今シーズンは不意にドカン!と良型が掛かるので、ハリスと針のチェックは出来るだけ細かく(1~2投毎くらい)、さらに交換はトラブル以外でも特級の実績場の前で行う事にしました。
これが後にフラグ回収になるとは・・・この時思ってもみませんでしたが。(苦笑)
開始早々チビ入れ食い。
6時40分頃に入渓し、早速水量多めのポイントへとヒラタを打ち込んでいくと・・・着水直後から反応が出ます!
が、ポーンと飛び出してきたのは・・・
前回のようなベビーとまではいわないまでも、10cm程度のチビアマゴ!
これでは釣ったことになりません・・・。
きっと流れが強い場所には良型がいるはずだと信じて何度も打ち返すのですが、
チビ6連発。(゜∀゜;)
良型が定位してそうな場所ですらチビが掛かってしまい、正直釣りになりません。
仕方なくある程度避けながら釣っていると、前回良型が掛かった、木がオーバーハングしたポイントに到着。
ただ、先日の豪雨で地形が少し変わったばかりか、投げ込むスペースにツタがブラ~~ンとぶら下がっています。
これではまともに釣れないと思いつつ、何とか仕掛けを投入すると・・・
チビアマゴから数える事10匹目、ようやくアマゴと呼べるサイズ(15㎝くらい)が釣れました。
さらに、もう少し奥の方まで仕掛けが入ったと思ったら、綺麗に目印がストップ!
ちょっと良い感じの引きで、
18cmほどのアマゴがヒット!
ようやくそれらしい釣りを楽しめた感じになりましたが、勿論リリースします。
しかし、ここからは時折チビアマゴのアタリが出るだけで、実績がある場所でも全く良型が釣れてくれません。
前日はまだ水位が高かったはずなのに、岸沿いの水中(砂地)に割と新しいウェーダーの足跡を発見して「!???」となりつつ釣り上がっていきますが、反応が無いまま時間が過ぎていきます。
チビアマゴを数匹追加し、1時間ほど経ってようやく・・・
17cm程のアマゴがヒット。
さらに続けて、前回釣れた場所や増水によって良い感じになった場所で、一回り小さい16cmを3匹追加。
どうも良型がいないなと悩みながら、気が付くと脱渓場所(いつもの入渓場所)に到着していました。
先客の方の車はまだあった為に釣り上がりは断念したものの、目の前の流れだけ流してみたところ、すぐにヒット!
18cm程のアマゴですが、体に傷があるこの子はよく引いてくれました。
結局この区画は7匹、キープゼロで終了。
一度車に戻る事にしました。
昨年良型が釣れた場所へ
ここまでは良型が1本も連れていないので、クーラーは空っぽ。
何処に行くか少々悩みましたが、車を走らせていると昨年良型を釣った場所が開いています!
これ幸いと車を停め、再度入渓!
良い感じの流れ込みでは反応がありませんでしたが、割と流れが強いエリアでオモリを2Bに交換。
白泡の場所から流していき、流れのウケとなる岩の前で、目印がストップ!
アワセを入れると、ゴン!というようやくの良型の感触!
流れに巻き込まれないよう浅瀬に誘導してから引き抜きました。
この写真だと随分小さく見えますが、こちらのアマゴは21㎝ありました。
この直後、良型らしき反応が出たものの、残念ながら掛けバラシ。
さらに少し釣り下がってみたのですが、良い雰囲気なのにチビアマゴだけでした。
それならばと、昨年6月に25.3㎝を釣った場所へ向かってみると、相変わらず良い感じのエグレが広がっています!
ここは釣れるだろうと、仕掛けを入念にチェックした上でクロカワムシ+Bのオモリをセット。
まずは流れ込みの辺りに投入し、徐々にエグレに向かって誘導していくと・・・目印が走りました!
アワセもしっかり決まり、取り込んだのは・・・
22cmのアマゴ!
この時期にしてはややほっそりしているかと思いましたが、お腹の中は内臓脂肪たっぷりでした。
これならまだいるかもしれないと、ワンサイズ大きいクロカワムシをセット。
ハリスをチェックした上で、今度は岸沿いのエグレに向かって流れ込む流れへと投入し、馴染ませた瞬間、なんと足元から良型のアマゴがギラっと反転して出てきて、エサの方向へ!
そしてそのままエサを咥えたのが肉眼で確認できたと思った瞬間、目印を強烈に引き込みました!
ここぞのタイミングでアワセを入れると、ゴンッ!という強烈な感触!
グイグイ引き込みながら下流へと走っていきますが、幸いこの場所は開けているので、やりとりにも余裕があります。
十分に引き味を堪能してアマゴが疲れたタイミングを見計らい、岸沿いへ寄せてから、水面を滑らせてネットイン!
やはり実績場には良型が着いていました!見た目だけで25㎝アップであることが判ります。
手で持ってみると・・・
体高があって、実に素晴らしい本流アマゴ!
これを釣りたかったんです!
サイズを計測してみると、25.7cm。
これで今回の釣行も満足いくものとなりそうだ・・・この時はそう思っていました。(苦笑)
この後もしばし釣り上がりましたが、特にアタリは無し。
それどころか、まだ10時前なのにエサ切れとなりそうな状態です。
また車に戻り、いつもの実績場へと移動することにしました。
良型、のち尺が登場・・・したのに・・・!
移動した先で再度エサ採りを30分近く頑張り、なんとかこの後の分(ヒラタ約30匹)を確保。
また車に戻って再度支度し、竿も持ち替えます。
この日のタックル②↓
- ロッド・・・ シマノ・弧渓ZM M61
- 天上糸・・・1.2号3本ヨリ(オレンジ)2m
- ライン・・・0.3号通し、4m
- 目印・・・糸タイプ目印3点(グリーンとピンク)
- オモリ・・・ガン玉B~3B
- 針・・・忍ヤマメ5号
- エサ・・・ヒラタ
この日はいつもより起きる時間が早かった事もあり、この時点で既に結構な疲労感。
それでも、まだこの区画で良型が釣れるはずと信じて、仕掛けをその場で作成。
これなら良型が掛かっても大丈夫だろうと安心しつつ(実際は慢心)、一先ず段々瀬になっている場所へとヒラタを打ち込んでみると、結構な流れにも関わらず目印がストップ!
13cmくらい、釣果に入れるのは少々ためらわれるサイズでした。(苦笑)
とはいえ、この上流にある淵ならきっと良型が溜まっているだろうと考え、納竿時刻も迫っているので素早く移動。
早速、オモリを2Bに変更して流していきますが・・・反応がありません。
さらに、オモリの重さを変えたり、打ち込み方・流し方を変えたりとネチネチ攻めてみたのですが、何故かアタリゼロ!
ここはデカイのを期待してたのに・・・と思っていたら、流れ終わりの瀬尻で16㎝ほどのアマゴがヒット・・・。
この場所は厳しいと判断し、さらに移動。
何度か良型を釣っている、大きな淵へと到着しました。
今回から使用している将鱗プレミアム が非常に丈夫でいい感じなので、ラインチェックを行った後大きめのヒラタをセット。
オモリをB→2Bと変更しつつ、様々な場所から流してみますが・・・反応がありません。
それならばと、オモリサイズを思い切って3Bまでアップ。
さらに、目印を水深より+10cm程度まで上に上げて大きめのクロカワムシをセットしてから、対岸の流れの緩い場所へ投入します。
そしてゆっくりと流れへ引き込んでいき、底流れを捉えてフワフワとゆっくり流していくと・・・流れ終わりにあるウケとなる二つの岩辺りで、仕掛けの流れ方がゆっくりになりました。
一見すると流れが緩くなっただけに見えますが、なんだか違和感を感じて軽く手首を返して聞き合わせをしてみると・・・グッグッギュギュ!!!と引き込みに変わりました!
これは良型だと確信して竿を立てると、反転した魚影は中々のサイズ!
水深がある事もあり、底の方へグイグイ潜って楽しませてくれます!
手前にある岩盤を避けつつ(!)、浮かせて空気を吸わせてからも大暴れ!
やや体勢を崩してしまいましたが、なんとか踏ん張ってネットイン!
体高もあり、長さも先ほどの物より少し大きく見えたこちらの良型アマゴ、採寸すると26cmジャストでした!
やはりこの時期の良型は、雨後にクロカワムシに反応するというのは本当の様です。
流れの尻の方で掛けたので、まだメインの流れには良型が居るかもしれないと思い、迫る納竿時間に焦りながらハリスをチェックし、クロカワムシをセット。
今思えばこの段階でハリス周辺しかチェックしていませんでした。(苦笑)
底流れを捉えるように流すと、目印に反応が!
しかし残念ながら、
こちらは17cm程のリリースサイズ。
納竿時刻まであと15分、なんとかもう1匹・・・と思って餌箱を見ると、クロカワムシは2cm程の小さなものしか残っていません。
仕方なくセットして対岸からの流れに乗せて流していきますが、反応は無く、時間だけが過ぎていきます。
それならばと、3Bのガン玉の下に2号のガン玉をセットし、2個付けに。
さらに、投点を上流側の流れの中に定めて投入し、素早く仕掛けが馴染むように竿を操作します。
すると、良い感じで仕掛けが底流れに入っていき、2mくらいの高さにしておいた目印がス~っと流れに馴染んでいき、
突如10cmほど前にスライドしました。
これは良型のアタリ!!!と確信を持って合わせたら、
ズゴンッ!!!
と手元に伝わる強烈な衝撃!そして、水中で大きく頭を振る感触!!
これはデカイのが来たと直感で気づいたのですが、先日掛けた尺と思しきアマゴよりも重量感があります!
幸いこの場所は開けているので、余裕を持ってやり取りできるか・・・と思った瞬間、獲物が下流に向かって突っ走ります!
足場が悪い為、腰を落として対応しようとしたら、右手1本ではキツイ!
慌てて左手を添えて対応した瞬間、水面に出たアマゴは・・・デカイ!!!!
が、瞬く間に水中に潜ったかと思ったら、なんと今度は思いっきり水面に向かってジャンプ!!
糸を弛ませないよう、竿を持ち上げた瞬間、なんとアマゴがスズキのエラ洗いのように、大きく首を振ったのです!!
その瞬間、
プチンッ!!
という甲高い音が響いて、
アマゴは水中へと消えていきました。
あまりの出来事に呆然自失。
水面に浮いた魚影は、尺(30.3cm)を超えるかどうかではなく、確実に超えていました。
その大きさは目測で33~34㎝くらいあり、見たことも無いような体高。
もしかすると、居着きではなく遡上アマゴだったのかもしれません。
半泣きになりながら仕掛けを確認すると、目印の下辺りから真っ二つにされていました。
先ほど26cmを仕留めた際、岩盤の際辺りを泳いでいた姿が思い出され、「うぁーーーー!!!!」と叫び声をあげる私・・・。
さらに、0.4号フロロを持っていたにもかかわらず、「この区画は0.3号で十分だろう」という慢心もあったのかもしれません。
思い返すと2年前の5月にも、この場所で尺クラスが掛かり、0.3号を切られているのです。
いくらメーカーが変わったからとはいえ、そして根ズレがあったと仮定しても、0.4号フロロを使用していればこの悲劇は避けられたのかもしれません。
というか、せめて新品の仕掛けに取り換えていたなら・・・。
完全に意気消沈のまま、タイムアップ。
12時15分に予定通り納竿としました。
今回の纏め
この日の釣果は、26cmまでのアマゴが13匹。
今回も無事ツ抜け出来ましたし、25.7cmと26cmが登場しました。
チビアマゴは途中から数えていませんが、20匹行くか行かないか・・・くらいだったと思われます。
ただ正直、最後に掛けたアマゴをバラしてしまったショックで、結構良い内容だった釣行が全て水の泡に・・・。
対策をバッチリ立てておいたはずでしたが、本当に予想外のタイミングで突然その時はやってくるので、「いかにして常に神経を張っておくか」の勝負のような気がしてきました。(苦笑)
ただ、今シーズンの引原川は明らかに魚のサイズがデカいですし、梅雨時の増水のタイミングで、尺クラスを釣ることが出来るかもしれません。
そして今回から導入した将鱗プレミアム は大変使用感が良いので、渓匠シリーズ の在庫が無くなり次第、今後はこのラインをメインとしようかと考えています。
次回釣行の時こそ、なんとか尺を・・・!!
まだまだ挑戦は続きます。
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