こんにちは、Angler Ogiです。
7月4日、大増水中なのを覚悟して、どの程度なら本流で釣りが成立するのかを検証するため、引原川本流の様子を見てきました。
結果、危険なため3時間程度で釣りをストップするに至ったのですが、25cmの良型とも出会うことが出来たため、備忘録として書いていきます。
今回、私的安全対策を万全に行ったうえで釣行しています。
渓流に慣れていない方は大変危険なのでマネしないでくださいね!!
梅雨が本格化し大増水中。
元は3日(驚異の釣行する予定だったのですが、降り続く雨の影響で、1日の時点で杉田橋ライブカメラの水位は驚異の1.8を記録。
およそ2m近い大増水となり、全く持って釣りどころではありません!
引原ダムのライブカメラも確認していたのですが、(定かではありませんが)放流量が一時約4倍になっていたので、もしかすると放流を行っていたのかもしれません。
火曜日に雨は上がって少しずつ水位は下がっていき、水・木共に晴れのち曇りの予報。
3日の時点で0.77まで下がり、釣行当日の早朝は0.74。
「これなら釣りになるかならないか際どいレベル」という事で、
検証しに行くことにしました。
もちろん安全が最優先なので、
- (いつも通り)しっかりとフローティングベストを着用
- (いつも通り)入渓場所を家族に伝える
- 少しでも怖さを感じたら即引き返す
- 絶対に川は切らない(渡らない)
- ずっと岸沿いで、すぐに脱渓しやすい場所で
- 地形を完璧に把握している場所で、いつもより1歩手前で
これらを念頭に置いたうえで、ボーズ覚悟での釣行です。
三方の支流はそうでもなかった
まずは早朝から三方川の支流で、いつも通りエサ採りへ。
今回は雨で水位が高かったこともあり、ハナから狙いをクロカワムシ1本に定めて川に来てみたのですが、こちらは本流とは打って変わって、比較的平和なレベル。
クロカワムシなら比較的浅い場所でサクサク採れるかな・・・と思っていたのですが、いるにはいるものの小粒が多く、中々思うようなサイズが採集できません・・・!
結局1時間近くエサ採りに費やし、大小50匹程度のクロカワムシを確保してポイントに向かいます。
増水ハンパねぇ。
最初のポイントに選んだのは、前回28.3cmが出たエリア。
この場所は春先に増水した際にいつも良い思いが出来るので、この増水ならきっとここ!と、迷わずやってきました。
この日のタックル↓
- ロッド・・・ シマノ・ 弧渓ZM M61
- 天上糸・・・1.2号3本ヨリ(オレンジ)2m
- ライン・・・ナイロン0.4号通し、4.1m
- 目印・・・糸タイプ目印3点(グリーンとピンク)
- オモリ・・・ガン玉2B~4B、2個付け多用
- 針・・・忍ヤマメ6号
- エサ・・・クロカワムシ
そして今回から、暑さ対策としてシャツクール を導入!
試しにインナーやインナータイツに振ってみたのですが、これが超冷たくて気持ちいい!!
この感じなら快適に釣りが出来そうです。
涼しさを実感しながら手早く支度を整えて入渓すみると、パっと見はそこまで強烈な増水ではなく、釣る場所さえ選べば普通に釣りになりそうなレベル。
ただ、普段は陸地である場所が普通に水没しているので、滑らないように注意を払いながら遡行していきます。
まずはいつも良型が出る段々瀬を・・・と思ったのですが、生憎この場所は流れがブっ飛んでおり、とてもアマゴが定位できる状態ではありません。
ならやっぱり水深がある場所だろうという事で、実績のある淵に到着。
実に良い雰囲気なので、じっくり仕掛けを通していきますが・・・まさかのアタリゼロ!
適度に濁りが入っており、かつ水深・流速的にも申し分ないはずなのに、どんな釣り方をしても反応が無いのです。
30分以上頑張ってみたのですが、結局ウンともスンとも言わなかったので、諦めて遡行を再開。
この少し上にあるヒラキを攻めてみたところ、意外と流れが強い場所で目印がストップ!
アワセを入れると、引きはすごく弱いのに水量のせいでやたら重いという状態。
流れから引き抜いたのは、
よく太った13cmほどのチビアマゴでした・・・。(苦笑)
魚がいることは判ったので、再度同じ辺りを何度か流してみたところ、また同じサイズがヒット。
残念ながら良型はいないようなので、また遡行していきます。
途中、対岸側の岸沿いにあちこちヨレが出来ていたので、念のため仕掛けを投入してみたのですが、チビがエサを引っ張るようなアタリばかり。
これでは埒があかないので、思い切って一気に移動し、いつも良いサイズが出るお気に入りの淵までやってきたのですが・・・
足場が無い。(゜Д゜)
そう、増水により地形が変わってしまっており、いつも足場にしている場所(土の地面)がエグレて一部陥没!普通に水中を歩かないといけなくなっていました。
とはいえ、この辺りは地形の関係でほぼ流れが無いので、足元の岩に滑らないように、極力岸沿いを歩いたのですが・・・浅くて太ももくらい、平均して下腹辺りまで水位が来ています。
これ以上進むのは危険な気がしたので、この淵で釣れなきゃ最悪キープ無しで帰ろう・・・記事はボツかな・・・なんて考えながら、仕掛けを通していきます。
が、いつもより2歩程度下がった場所から仕掛けを通していることもあり、中々思うように馴染みません。
軽いオモリ(2B)から重いオモリ(4B2個付け)まで様々な流し方を試しましたが、全く反応が無かったので、思い切って流心に投げ込んで、こちらに流れてくる流れに乗せてみることに。
すると、比較的足場から近い場所で16㎝程のアマゴがヒット。
足場が良くなかったので撮影は諦め、手早く針を外してリリースします。
が、なんとアタリはこれっきり。
流れが強すぎたせいなのか、良型が出る事はありませんでした。
普段ならもうしばらく遡行しますが、手早く竿を畳んで来た道を戻り、先ほどまで粘っていた淵に到着。
そのまま脱渓するか悩んだのですが、なんとなくもう1回流せば釣れそうな気がしたので、先ほどとは立ち位置をずらして再度やってみると、16cm程のアマゴがヒット!
またも立ち位置が良くなかったので撮影は諦めてリリースしましたが、なんとかアマゴの顔を見る、という目的は達することが出来たので、一度車に戻ります。
ちなみにシャツクール の効果は2時間以上持続しており、蒸し暑い中でも実に快適でした。
夏場は手放せなくなりそう・・・!
次のポイントで良型登場!
次はどこに入るか熟考したところ、今シーズンはまだあまり良い釣果が得られていない区画が比較的安全という結論に至ったので、車を走らせます。
幸い人もいなかったので、再度手早く身支度を整えて入渓・・・してみたのですが、やはりここも増水がきつく、普段歩く浅場が結構な深さになっています。
足元に注意しながら歩いていき、まずは実績のある場所を流していくと・・・岩と岩の間のヨレで、モヤっとしたアタリ!
が、これは残念ながら素針。
反転した魚体は結構な良型、悔しい思いをしました・・・!
再度食ってくることは無かったので、ヨレやエグレをメインに探っていくと、あちこちでチビアマゴのアタリが出ます。
少し上流側でも、割と流れが強い場所で15㎝程のアマゴがヒット。
さらにチビアマゴも同じ場所でヒットしました。
やっぱり水深がある場所じゃないと良型はいないのかと思い、すぐ上にある大きな流れ込みへと移動。
オモリを3B+2Bにして、あらゆる場所を通していきますが・・・アタリはありません。
ならばと、さらにオモリを重くして4B+2Bに変更。
あえて流心に放り込み、そのまま流していくと、急に目印が止まりました!
頭上に木を付けて合わせると、ゴンッという感触。
おっそこそこマシなのが来たか、と思ったら、一気に流心に突っ込まれてしまいました!
チビちゃんだと思って油断していたためワンテンポ遅れてしまい、凄まじい流れをラインで受ける羽目に。
とはいえラインは0.4号なので、よっぽどのことが無い限り切れないと考え、立ち位置をやや上流側へ移動。
竿のパワーを利用して浮かせようとしますが、流心を外した後も、魚体の軽さの割に中々浮いてきてくれません。
なんかヘンだなと思ったら、水面に浮上したアマゴの頭付近にスレ掛かりでした!(苦笑)
外れる前に手早くネットイン!
サイズは23㎝と、思ったより良いサイズ!
この1匹が釣れたことで、記事がボツにならずに済みました。(苦笑)
この場所はこれでアタリが出なくなったので、この区画の一番大きな淵へと移動してみると、やはり水量がかなり多いせいで、圧巻の流れになっています。
普段足場にしている場所はガッツリ水没しているので、そのかなり手前の部分から仕掛けを投入し、馴染ませようとするものの、流れが強すぎて4Bのオモリが飛んでしまいます。
ならばと再びオモリを4B+2Bにしてみたのですが、これでも底流れを捉えることが出来なかったので、思い切って4B+3Bというヘビーウェイトに。
さらに目印も天井糸から1mの所まで引き上げ、淵の中央付近にキャスト。
そこから流れに引っ張り込んで、流れ終わりにあるであろうカケアガリへと仕掛けを誘導していくと・・・目印が止まりました!
目いっぱい伸ばしていた右腕、その掌に掴んでいたのは竿尻。
持ち方が悪いと自覚しながらもアワセを入れると、
ゴンッ!!
という鈍い感触!!
そして瞬間でのされてしまう私。(苦笑)
慌てて竿に左手を添え、立て気味にしてから足場が良い場所に移動。
落ち着いて竿を上流側へ倒そうとすると、中々に強烈な締め込みが襲います!
これはかなりの良型と確信したものの、水中に見えた魚体は・・・それほど大きくありません!(という風に見えた)
やっぱり水流の関係でこんなに重く感じるのか・・・と思いながら、なんとかローリングをやりすごします。
が、このアマゴ、急にローリングをやめたかと思ったら、下流の流心へ突進するではありませんか!!
こちらはさらに慌てながらも足場を後方に移動したのですが、相手のアマゴは流心に乗ってしまったので、あえてそのまま1段落ち込みをズドン!と落とします。
この場所は流れが巻き込むように流れているので、その勢いを利用して一気に寄せに掛かると、思ったより良いサイズではありませんか!
水面に出てからもバチャバチャと暴れますが、ここは竿のパワーが勝ったようで、そのまま水面を滑らせてタモでキャッチ!
これだけ体高があればそりゃ引くよね・・・と納得。
手で持ってみると、
中々に良い感じのサイズ!
メジャーを当てると、25cm丁度でした!!
これだけの増水の中でもこのサイズを淵から引きずり出せたので、大きな自信につながります!
なんとなくまだいそうな気がしたので、再度同じように流してみたものの、反応はありません。
ならばいっそ流心を攻めてみるとどうだろう・・・という事で、流心に投入した後に素早く仕掛けを落とし、流れの勢いのまま仕掛けを流してみます。
2~3投して流れの感じをつかんだので、4投目はやや流心脇に投入してからすぐに流心へと引き込み、先ほど良型がヒットした筋から1本手前側の筋を通してみると・・・目印が震えました!
今度はきちんと竿を持っていたので、安心してアワセを入れると、ゴンッ!という良型特有の感触!
強い流れの中を暴れまわって楽しませてくれますが、幸い先ほど取り込み方を学んだので、同じようにして難なくゲット!
こちらのアマゴも23cm、良いサイズです!
やはり増水時はクロカワムシが効くなぁ・・・なんて思いながらもう1投したところで、異変に気付きました。
流心の色が違うのです。
先ほどまではダークグリーン一色だったのに、明らかに白濁りが(急に)混ざり始めたのです。
空を見ると、上流部の方に黒っぽい雨雲が。
もしかするとこの上流部で、ゲリラ豪雨が来ているのかもしれません!
という事で、まだエサは僅かに残っていたものの、10時頃に強制納竿となりました。
急いでタックルを片付けていると、なんと僅かながら水位が上がり始めたではありませんか!!
いくら岸沿い・すぐに脱渓出来る場所と言っても、これは大変危険な状態。
片付けもそこそこに、すこし下流側にあたる脱渓場所目指して慎重かつ急ぎながら歩いていくと、ひざ下程度だった通り道の水深が、ひざ上くらいまで上がってきています!!
少々冷や汗をかきつつも手早く脱渓場所に到着し、無事脱出。
やはり梅雨時の釣行は危険を伴うので、あまり良いものではありませんね・・・!
車に着いたら雨が降り始めたので、急いで片づけ。
無事終了としました。
この日の纏め
この日の釣果は、25cmまでのアマゴが6匹。
チビアマゴは2匹でした。
数こそ6匹と少ないものの、3時間弱の釣行で23cmが2匹に25㎝も釣れたので、こちらは十分に満足でした。
ただ、この水位(杉田橋で0.74)での釣行は少々危険を伴うという事も判ったので、今後は安全の為にも控えた方が良さそうです。
体感的には、1か所目のポイントで+50cm、2か所目のポイントで(入渓時)+40cm、(脱渓時)+50cmといったところでした。
数値上で平水時+35cmくらいのはずなのに・・・!
やはりこんな気を張った状態じゃなく、+15cm~+20cmくらいの良い感じの増水時にのびのびと釣りたいものですね・・・!
また、もう1つの検証であるシャツクール ですが、これが実に快適!!
車での移動後にも使用したのですが、釣りをしている最中ずっとクール感が続き、湿度が高い中でも快適に釣りを楽しむことが出来ました。
ただ帰宅時にカーエアコンを付けると寒く感じたので(笑)、スプレーする量(私は2プッシュ)には気を付けた方が良さそうですね・・・!
さて、まだしばらく梅雨が続きますが、雨は降ったり止んだりを繰り返している状態です。
確かに増水時は活性が上がって良型が釣れますが、この日のように急に水かさが増す、なんてことは日常茶飯事。
釣行される皆様は、くれぐれも安全に気を配りながら無茶をせずに楽しんでくださいね!!
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