アオサナエの産地探し@兵庫県姫路市&たつの市

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こんにちは、Angler Ogiです。

6月3日と6月4日の昼前後、短時間ですがアオサナエの産地を探しに行ってきました。

3日はアオサナエの他、ダビドサナエが見れたらと姫路市の夢前川周辺を。
4日はオジロ・ヒメサナエの羽化確認とアオハダトンボの新産地探しも兼ねています。

結果、3日はイマイチな結果でしたが、4日は目的のアオサナエをはじめ、素晴らしい成果を得ることが出来ました!

まずは前編、3日の捜索と4日の前半を書いていきます。

6月3日、11時頃から捜索へ

6月3日、息子と嫁さんを送り出し、11時頃に夢前川周辺へ。

元々は県中部に探索に行く予定だったのですが、晴天予報が大外れで曇りとなったため、近場に切り替えました。

とはいえ、40年ほど前にホンサナエやキイロサナエ、アオサナエ等の記録があった場所。

河川の大規模改修が行われる前の記録ですが、はたして今はどうなっているのか、気になって見に行ってみる事にしたのです。

雰囲気がよさそうな感じの場所にとりあえず入ってみたのですが、

なんだか思ってた雰囲気と全く違います。(苦笑)

水深はかなり浅く水の勢いは弱め。
かなり水質は悪く、完全な礫底で、水生植物もなくヘドロがあちこちに・・・。

これはダメだと思いつつ、しばらくうろうろしていると・・・足元にサナエの羽化殻が付いているではありませんか!

一瞬アオサナエかと色めき立ったのですが、

手に取ってみたら、オナガサナエの羽化殻でした。

真夏のイメージが強いオナガサナエ。
6月の初めにも関わらず、既に羽化が始まっていたことに驚きつつ周囲を見渡してみると、これ以外に2つの羽化殻を発見。

しかし、その他に目ぼしい成果も無いので、さらに上流域へ移動します。

次の場所は、川幅が狭くなり、周囲に草むらが隣接する場所。

河原に降りてみると・・・

対岸のかなり遠い場所に、あちこちヤマサナエを発見!

残念ながら長靴に穴が開いて処分してしまったため、この日はスニーカーでの捜索。
近づいて撮影できない事にガックリしつつ、ふと目の前を横切るサナエを発見!

網で捕獲してみると・・・

シーズン終わり掛けになんとか確認できました、ダビドサナエの雌です!

普通種と言われる割には、兵庫県内にはあまり多産地がないように感じるダビドサナエ。

この場所もこの1頭だけだったので、さらに上流に行ってみたものの・・・

左:雌、右:雄。

ミヤマカワトンボがあちこちにいた以外は、特に成果なし。

そこで、過去にダビドサナエが確認できた別の支流の様子を見に行ってみましたが、こちらは完全に空振り。

トンボの姿は一切ありませんでした。

吸密中のクロアゲハ。

混生していたグンバイトンボの姿も一切見られなかったので、この支流全体がダメになっているのかもしれません。

この日はこれで終了としました。

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6月4日、アオサナエ&オジロ・ヒメサナエ観察へ

6月4日。

また息子と嫁さんを送り出した後、ワークマンで鉄板入りの長靴を購入し、たつの方面へ。

2014年にヒメサナエの羽化を確認できた実績ポイントへと車を走らせます。

6年前に訪れた時はちょうど河川改修を行っており、それ以来となる探索のため、下手をすれば完全なる空振りとなる可能性すらあります。

6年前はヒメサナエ・オジロサナエの他、アオサナエやヤマサナエも確認できた場所のため、やや心配しつつも11時前に現地に到着。

どうやらこの辺り一帯は改修工事の対象になっていなかったようで、6年前とほぼ同じ状況です!

羽化観察には少し遅い時間ですが、天気は抜群。
期待しつつ、河原を歩いてみると・・・

ありました、羽化殻です!

おそらくヒメサナエとオジロサナエなのですが、この時は「早く羽化個体を」と考えていて、羽化殻での同定を忘れていました。(苦笑)

と、このすぐ横から処女飛翔に飛び立つサナエを発見!
対岸の木に静止した個体を追いかけていき・・・

なんとか撮影出来たのがこちらの一枚。(苦笑)

おそらくオジロサナエだと思うのですが、高過ぎて胸部の模様が見えず、ハッキリとしたことが言えません。

これならまだ羽化中の個体もいるはず!と、あちこち探してみたところ・・・堰の上の辺りの足元で、ようやく1頭発見!

胸部にうっすらとY型の黒条が見える。

おそらくオジロサナエと思われるこちらの個体。

4~5枚撮影した後にアングルを変えようと動き、再度カメラを構えると・・・なんともういなくなっていました。

しっかりとした撮影が久しぶりすぎて、小型流水サナエの羽化はかなり短時間(1時間半くらい)である事を忘れていたのです・・・残念。

この後、この周辺で羽化殻を7つ発見し(ヒメ5つ、オジロ2つ)、少しだけ上流(改修されていた場所)へ移動することにしました。

移動先でも羽化&アオサナエ発見!!

移動した先で入川するため、長靴で斜面を駆け下りたところ・・・両足に凄まじい痛みが!!

どうやら足元にかなりドギツイトゲをした野バラがあったようで、その枝(1.5mくらい)が長靴とジーパンにガッツリ食い込んでいたのです。

右足からは流血してしまいましたが、左足は長靴に凄まじい数のトゲが刺さっただけで済みました。

野バラはどこにいっても気を付けなければなりませんね・・・。

気を取り直し、川の横を歩いてみると・・・岩が積んである岸壁沿いで羽化している個体を発見!!

川に落ちないように(長靴の高さよりも深い)、体を斜めにねじって撮影したのは・・・

こちらは胸部の黒条(長い方)が1本のみ。

やっと見つけました、ヒメサナエです!

時刻は既に11時半頃になっていたため、おそらく羽化終了時刻ギリギリ。

この個体のすぐ傍では、静止期に入ったオジロサナエも見つけたのですが・・・

手前に羽化殻が2つ見える。

カメラの設定をミスってしまい、白飛びした写真に・・・。(苦笑)
気づいたのはかなり後になってからだったので、ちゃんとした写真が無かったのが悔やまれます。

とりあえず目的の二種の羽化を確認できた事に安心し、場所を変えようとしたところ、岸壁に静止している緑色の影を発見!!

興奮を抑え、そっと近づいてみると・・・!

見事なオベリスク!!

いました、アオサナエの雄です!!

この数年は子育てが忙しく、中々じっくり観察する時間も取れなかったために、実に6年ぶりとなるアオサナエとの遭遇。

首をクイッと動かす。
ノートリミング。

300mmズームレンズの焦点距離ギリギリまで近づいて、ここぞとばかりに30枚ほど撮影を楽しみました。

しかし、うかうかしていると先ほど発見した羽化中のサナエ2種があっという間に飛び去ってしまうため、再度先ほどの場所に戻って・・・

オジロサナエと、

ヒメサナエを数点撮影。
この後20分ほどの間に、この2頭は姿を消していました。

Ogi
Ogi

この二種は羽化中、すごく似ていますが、羽化中のオジロサナエは全体的に青(緑)っぽく、ヒメサナエは黄色っぽく見えるように感じます。

このタイミングで写真を確認して、先ほどの白飛びに気づいてショックを受けつつも、

対岸近くの石の上にはテリを張るアオサナエ雄が。

先ほどの個体はまだ静止したままだったので、2頭目のアオサナエを発見したことになります。

しかし、アオサナエはこの2頭だけで、他には見当たりませんでした。
元々6年前に訪れた時も多産地という雰囲気ではなかったので、他に多産地を探しておいた方が良さそうです。

Ogi
Ogi

ヒメサナエは兵庫Bランク、アオサナエはCランクの貴重種。
両種とも県北部に多産地がありますが、やはり県南西部~西部で発見しておきたいところです。

ミヤマカワトンボは多産地と呼べるレベルだった。

ヤマサナエ&ミヤマカワトンボがあちこちに

目的の種を確認できたので、そろそろアオハダトンボの産地探しに行こうか・・・と思っていると、

あちこちにヤマサナエが静止しています!

ノートリミング。
足元まで普通にやってくる。

ザ・サナエといった雰囲気のフォルムがカッコイイので、お気に入りのトンボではあるのですが・・・アオサナエを追い払ってしまうので、この日はちょっと複雑。

ノートリミング。

また、とにかくミヤマカワトンボが多いので、何気なくカメラを向けてみると・・・

普通種ですが、実に美しいトンボですね。
腹部の色合いの美しさに驚きます。

ニホンカワトンボの雄も1頭だけ発見したので、撮影。

この個体、この後水辺に降りてきてテリトリーを張ろうとするのですが、

ミヤマカワトンボが2頭、激しく縄張り争いをするため、とばっちりを受ける格好になっていました。(笑)

ニホンカワが飛び去った後も、

3枚とも同じ個体同士の戦い。

この2頭は力が拮抗していたのか、かなり長い間戦闘。

しかし、結局勝敗はつかなかったのか、何故か割と近い場所(60㎝くらいの距離)に静止して終了。
トンボって本当に面白いですね。

時刻は12時前。
この場所での撮影に満足し、次はアオハダトンボを求めて移動することにしました。

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前編まとめ

どこへ行ってもミヤマカワトンボとヤマサナエが多く、最盛期に入ったことがわかります。

とりあえず目的のトンボであったダビドサナエ・ヒメサナエ&オジロサナエの羽化・アオサナエは確認できたので、前編でも収穫はあったと言えそうです。

後半の記事では、兵庫Aランクであるアオハダトンボの多産地(私にとっての新産地)を発見!!

近日中にアップしますので、ご期待ください!

前回はサラサヤンマを撮影↓

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