ハネビロエゾトンボ&ナニワトンボの産卵観察@兵庫

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こんにちは、Angler Ogiです。

今回は、未だ撮影できていないハネビロエゾトンボの産卵を狙って、以前親友Takaに教えてもらった、ハネビロエゾトンボのヤゴの記録がある場所を訪れてみました。

粘りに粘ったおかげで撮影に成功し、後半はリスアカネやナニワトンボの産卵にも遭遇!

仕事前の短時間捜索とはいえ、充実の内容となりました。

ハネビロエゾトンボの産卵

現地に到着したのは11時半頃。

以前親友Takaから、過去に訪れた場所(当時は実績無し)の奥を流れる細流にて、ハネビロエゾトンボのヤゴが確認されているという情報を聞いていました。

中々機会が無かったのですが、今回空振りを覚悟で訪れてみる事に。

とりあえず、8年ほど前に訪れた時よりも奥を目指し、ひたすら歩いていくと・・・細流の水が完全に枯れています。

これは空振りか・・・と思っていると、さらに奥の方に、

僅かながら、水が残っている場所を発見!!

ハネビロエゾトンボは流水を好むトンボではありますが、このように一時的に止水環境になるような場所でも棲息できる種

礫底になっていて、周囲は樹林に囲まれているこの細流なら、確かにハネビロエゾトンボがやってきそうです。

とりあえず、パトロールしている雄がいないか探してみたものの、

リスアカネがあちこちで縄張り争いをする程度で、その他のトンボが一切見当たりません。

それでも、「この場所なら絶対見れる!」という確信を持ち、気温33度+高湿度で汗だくになりながらも、ひたすら細流周辺をウロウロ。

しかし、車から持ってきた飲み物が底をつき、どこにもハネビロエゾが見当たらないこの状況は流石に辛いもの。

時刻も既に12時半となったため、「時間帯や時期を変えて再訪しよう」と、諦めて帰ろうとした・・・その時、開けた空間から1頭のトンボが入ってきました!!

薄暗い中、よく目を凝らしてみると・・・それは間違いなくハネビロエゾトンボではありませんか!!

慌ててシャッターを切ったところ、

正に入ってきたところ。

随分ピントが甘々な写真になってしまいました。(苦笑)

この雌、最初にやってきた場所は気に入らなかったのか、クルクル飛び回った後、細流の奥の方へと移動。

私も追いかけるように移動すると、少し水量が多めの水溜まりの縁で、ようやく産卵を始めました。

腹部の辺りにピントが。

今まで図鑑などで見ていた姿そのもの。
腹部先端の産卵弁の辺りを、思いっきり広げているように見えます。

そして腹部を下げたかと思うと、その勢いのまま、斜面の砂に打ち付けるように産卵を始めました!

が、

案の定、ピントは甘々。(苦笑)

動きまわる範囲は半径1m程で狭いものの、動きそのものが非常に細かくて素早く、上手くピントがあいません・・・。

たまに産卵場所を見極めるかのように2秒ほどホバリングするのですが、運悪く背面ばかり。(苦笑)

しかし、たまーに向きを変えるため、そのタイミングを狙ってみたところ・・・

ようやくピントが複眼に合いました!

しかし、前回コシボソヤンマを撮影した時もそうだったのですが、私が使用しているNikonD5000のストロボは、度使用した後5秒程使用できなくなるため、全く連写出来ないのです。

連写が出来たら違うんだろうなぁ・・・などと考えつつ、とりあえず撮影を楽しみます。

ちょっと甘い・・・惜しい!

ちょっとずつ動きのサイクルが判ってきたので、狙いを定めて・・・

腹部を叩きつける瞬間。

なんとか「撮りたかった瞬間」を切り取ることが出来ました。

ピントが甘いので少し引きで。(苦笑)

この雌は4分ほど産卵活動を続けた後、満足したのかゆっくりと浮上し、そのまま山奥の方へと飛び去って行きました。

この水溜まりの左隅で産卵していた。

とりあえずフラついた体に飲み物を補充するため、この場はこれにて終了です。

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リスアカネとナニワトンボの産卵撮影

休憩を挟んだ後、遊歩道を散策していたところ、ガチな雰囲気の網を持った2人の少年のお母様が声をかけてくれました。

色々と話したところ、息子さんは私が驚くほどのトンボ博士ぶり
さらに、すぐ近くにナニワトンボがいた、と教えてくれたのです。

驚きつつも、案内される場所についていくと・・・お兄ちゃんが「ナニワ!あそこ!」と教えてくれるではありませんか!

カメラを向けてみると・・・

いました、ナニワトンボです!

幼いのに種判別が出来ている点もそうですが、この小さなナニワトンボを一瞬で見つけるのにも驚きました。

こちらが、ナニワトンボがいた場所。
すぐ近くに松林があるわけでもないのに、こんな所にも棲息しているんですね。

ナニワトンボよりも目立っていたのが、

少し見切れてしまった・・・。

産卵するリスアカネの多さ。
割と狭い区画で、20ペアほどが産卵していたのです。

そんな状況の中、よくよく見てみると・・・

あちこちにナニワトンボが静止しているではありませんか!

お兄ちゃん曰く、「さっき(おそらく30分~1時間ほど前)はもっと沢山いた」とか。

しかし、ナニワトンボの撮影を邪魔するかの如く、リスアカネが頻繁にファインダーに飛び込んできます。(苦笑)

雌の腹部先端の卵を撮影出来た。

リスアカネの個体数の多さに驚きつつ、ナニワトンボを探していると・・・足元に、ナニワトンボのペアを発見!!

証拠写真。(苦笑)

このペア、テリを張るリスアカネにすぐ追い払われてしまいましたが、連結を解いた雌が足元の草むらに飛び込んできました。

非常に角度が悪いものの、とりあえず撮ってみると・・・

案の定、ピントは合っているのに草が被るという失態・・・。

この個体、リスアカネ対策なのか、この草むらから出てくる様子が無かったので、何枚か撮ってみたところ・・・

また被ってしまった。(苦笑)

やっぱりダメダメな写真に。

そこで、あまり驚かせないように草むらを軽く網でゆすってみると、

すぐ傍の草に静止しました。

しかし、またしてもリスアカネにちょっかいを出され、すぐに場所を変えるナニワトンボ雌。

これはこれで良い写真が撮れたのですが、なんとか産卵写真を撮りたいなぁと思っていると、産卵を再開してくれました!

ここでようやく、

上からのアングルではあるものの、ピントの合った写真を撮影することに成功。

見切れてしまったアップ写真。

そして気が付くと、はや13時30分!終了の時刻です。

この様子であれば今シーズンはこの場所で撮影が楽しめそうなので、ちょっと心残りではあるものの、この日はこれにて終了としました。

ナニワポイントを教えてくれたお兄ちゃん、ありがとう!(^^)

この日のまとめ

2時間ほどの短時間捜索ではありましたが、目的のハネビロエゾトンボの産卵を見ることが出来ただけでなく、ナニワトンボの撮影も楽しむことが出来ました。

今年は、過去に訪れた場所で新たな種に出会うことが多い年のようなので、定点リストから除外していた場所も、再度回ってみる必要がありそうです。

これからは気温も下がり、秋のトンボ達も顔を出し始めているので、まだまだ頑張って撮影していきます!

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