こんにちは、Angler Ogiです。
本日は、シーズンインしたであろうカトリヤンマを探しに行き、見事目標を達成してきました!
8月はトンボ捜索記事を1つしかアップしなかったのですが、捜索に出かけていなかったわけではなく、コシボソヤンマの捜索が不完全燃焼だったのです。
先にその模様からご紹介する、コシボソ&カトリの2本立てという形で書いていきます!
コシボソヤンマ捜索@姫路市
8月末と言えばコシボソヤンマ!という事で、去る8月21日。
姫路市内にあるコシボソヤンマを観察しやすいポイントを訪れてみました。
丁度探雌飛翔が始まるであろう17時前からポイントをうろうろしてみると・・・いました、コシボソヤンマ!
しかし、私はコシボソヤンマの飛翔写真を撮るのが元々苦手な上に、姿を見るのも久しぶり。その結果・・・
ピンボケ写真を量産してしまいました・・・。(泣)
このところずっと眼鏡で過ごしていたため、久しぶりにコンタクトを付けて撮影しようとしたのがいけなかったのか、とにかく1枚もピントが合いませんでした。
仕方なく、近くにある池にオオルリボシヤンマが来ていないかなーと見に行ってみると、
川と池の間で、まさかのミヤマアカネ(兵庫県Cランク)を発見!!
この場所では初確認だったため、嬉しい収穫でした。
日を改めた8月30日、今度こそコシボソヤンマを攻略しようとしたものの、
発見できたのはハグロトンボのみ。なぜかコシボソは1頭もおらず、不完全燃焼で終わってしまいました・・・。
カトリヤンマ捜索@姫路
ここからが本日の捜索です。
夕方から時間が出来たため、何を観察しに行くか非常に迷ったのですが、狙いをカトリヤンマに定めました。
カトリヤンマは小野市と加東市では確認していたものの、姫路市では未確認。昨年もタイミングが合わず、観察できていません。
そして、いつもの黄昏ポイントの雰囲気が、いかにも「カトリヤンマがいそうな環境」だったのに、これまで一度も秋に訪れていません。
ということで、外れ覚悟でじっくり探してみようと思ったのです。
17時過ぎに現地到着。
姫路市の気温は35度近くまであがったこの日、現地に着いた時刻は17:10頃。
にも関わらず、気温は明らかに30度を超えており、非常に蒸し暑い状況です。
まずは池の近くや林道付近に何か飛んでいないか確認してみたのですが、ハネビロエゾトンボ数頭が摂食飛翔を行っていただけ。
捕獲にも失敗し、その後はなにも飛ばないという時間がだらだらと過ぎていきました。
ちなみに、ハネビロエゾトンボはこんなトンボです。↓
兵庫県Bランク、全国でも絶滅危惧Ⅱ類に分類される貴重種ですが、どういうわけか、私が訪れるポイントはどこでもよく見かけます。
まだ産卵の様子が撮影できていないので、近いうちに捜索したいなーなどと考えつつ、あちこち歩きまわってカトリヤンマを探しますが・・・中々見つかりません。
日没直前に本命登場!
それでも根気強く歩き回り・・・気が付くと時刻は18時15分、かなり薄暗くなっていました。
そこで、数年前までは小さな湿地だった場所へ行ってみることに。
今は干上がってしまい、先日訪れたときはシオカラトンボしかいなかったこの場所。
到着してすぐの17時過ぎには生物の気配はなかったのですが・・・黒っぽい影が多数、地面から70cmくらいのところを活発に飛び回っているではありませんか!!
しかもその数、10頭以上・・・!!
ハネビロエゾとは明らかに飛び方が異なる為、急いで湿地内に入って網を一閃!!あっさり捕獲に成功したのは・・・
本命のカトリヤンマでした!!(^^)
姫路市内で捕獲したのは初、この場所での確認も勿論初。いるかもしれないとは思っていたものの、実際に確認できて喜びもひとしおです。
カトリヤンマは、ヤンマ科の中ではかなりほっそりしており、尾毛が長めでスマートな印象を受けるトンボです。
こんなカラーリングなのに、薄暗い時間帯に飛んでいると本当に見辛いのが面白いところです。
この個体以外にも多数飛び回っていたので、比較の為にもう1頭捕獲!
どちらも若くてピカピカでしたが、先に捕獲した個体の方が複眼の色が濃く(少しだけ濁り気味)、個体差が見られました。成熟度合いによるもののようです。
この子たちにやらせ写真のモデルになってもらうべく、少し離れた場所にある木にそーっと静止させてみたところ・・・あっという間に逃げられました。(苦笑)
まだ若い個体だったので、少し翅を持っただけでは意味がなかったようですね・・。
3頭目の雄を捕獲し、今度こそやらせ写真が撮れるかチャレンジしてみたのですが、3頭目もあっさり飛び去ってしまいました。(笑)
実は多産地だった。
これでは帰れん!!と、再度ポイントに戻ってみると・・・まだまだ飛んでいる上に、捕獲したはずなのに全く数が減っていません。
どうやら次から次へと湿地に入ってきているようで、多産地だったのかもしれません。
とりあえず近くを飛んでいた個体を捕獲してみると・・・
今度は雌でした!腹部がかなりしっかりしていたので、抱卵しているのかもしれません。
カトリヤンマの複眼は実に独特の色合いをしており、見る角度を変えると・・・
色の具合が変化するのです。
しばし観察してリリースした後、再度湿地へ。まだまだ飛んでいるので、また捕獲!
先ほどの雌よりもさらに腹部がしっかりしていました。この場所で産卵観察ができる日も近いかもしれません!
時刻は18時半をすぎ、周囲はかなり暗くて見辛くなってきましたが、カトリヤンマはず~~っと湿地の上を飛んでいるのです。
最後に網を二閃し、
雄と雌を捕獲。観察を楽しみ、雌を先にリリースしました。
最後に、今度こそやらせ写真を!!と、上写真の雄を(祈るような気持ちで)木に止めてみましたが・・・カメラを取り出すまでの僅か5秒で、元気に飛び去って行きました。(笑)
やらせを撮らなくても、これだけ多産しているなら、いつか飛翔写真も撮影できるかもしれません!
しばらくは空き時間を見つけては通う事になりそうです。
あとがき
今までは小野市まで観察に行っていたカトリヤンマが姫路市内で発見できたので、今年の秋は近場で産卵観察を行えそうです。
カトリヤンマのシーズンは9月下旬頃~10月頭にかけて最盛期を迎えますし、産卵は午後~夕方にかけて活発に行われるので、これからが楽しみです!
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