こんにちは、Angler Ogiです。
昨年に比べて梅雨が早め(7月17日)に明けた2021年、中々タイミングが合わずマルタン捜索に行けていませんでしたが、8月5日に行ってきました。
思っていたより涼しくて心配だったものの、見事マルタンヤンマ雄の撮影に成功したので、その様子を書いていきます。
現地には12時前に到着。
連日晴れが続き、気温予想が36℃となったこの日は絶好のマルタン日和。
ということで、ピーク少し前の12時少し前に現地入りすると、想定していたよりもかなり涼しい気がします(体感で32℃くらい)。
徐々に気温も上がってくると信じ、第一ポイントに行ってみると・・・既にマルタンを探しておられるご夫婦が。
お話を伺うとまだ1頭も出ておらず、時折オニヤンマが来る程度とのこと。
実際、日向・日陰関係なくあちこちにオニヤンマがおり、時々道路の上を通過していく個体もいます。
トンボの気配はあるようなので、早速木を見て回ると・・・
すぐにミルンヤンマが休止しているのを見つけました。
このすぐ近くにも1頭静止していたので、相変わらずミルンは多いようです。
しかし、合計5頭のミルンヤンマを見つけるも、第一ポイントにはマルタンの姿は無し。
そこで、第二ポイントの方を見に行ってみたのですが・・・やはりこちらもミルンしかいません。
とその時、カメラを持った別のご夫婦に話しかけられました。
なんでもマルタンを撮影するために、遠方から初めて来られたとのこと。
頑張って探しましょう!と談笑していると、なんとこのブログを見てくださっていたことが発覚!!(笑)
ここから一緒にマルタンヤンマを探すことになります。
第二ポイントを一通り見て回った後、再度第一ポイントへ。
気温が高い時は低い所に止まる、と僕も教わりましたよ~とお話していると・・・目の前を黒っぽい影が横切りました!
そしてご主人が、「あの辺りに静止しましたよ!」と指さす先には・・・!!
いました、待望のマルタンヤンマ雄です!!
昨年は高所に静止していたため捕獲後の撮影でしたが、今回は地上から1mほどの所。
これなら全員で安心して撮影が出来ます!!
昨年は自然光で綺麗に撮影できなかったので、今回こそはと思ったものの、
やはりNikonのD5000という昔の機種に、55-300のズーム&手持ち撮影では無理がありました。(苦笑)
諦めていつも通りのストロボ撮影に移行します。
立ち位置を微妙にずらしながら、ご主人と場所を入れ替わったりしつつ・・・
50枚ほど撮影を堪能しました。
この場におられた3名の方、皆さんからご了承を頂き、網で捕獲!
全員で手もとでの撮影会を楽しみます。
皆さま、本当にトンボへの愛情と優しさにあふれ、お話していて本当に気持ちが良かったです。
撮影後にリリースの確認をした際も、快く送り出してくださいました。(^^)
この場で一つの目標を達成できたので、今度は第四ポイントへ、ご夫婦と共に向かいます。
次の場所にはマルタンの姿は無し
第四ポイントについたものの、残念ながら想定よりもかなり気温が低く、マルタンが静止している気配はありません。
しかし、高所にエゾトンボ系のトンボが静止しているのを、ご主人が発見!
早速撮影してみたものの、
あまりの高さ(5mちょい)と角度の悪さにより、写真はこれが限界。
これでは同定が出来ないので、捕獲して確認してみたところ、こちらはエゾトンボの雄でした。
しばしご夫婦と談笑しつつ、飛んでくるのを待っていると・・・やはり時折エゾトンボ系のトンボがやってきます!
大半が山の中に消えていき、撮影すらままならなかったものの、
エゾトンボの交尾態はなんとか撮影出来ました。
それにしても、静止場所高すぎます・・・。
そして、
雄は見られなかったものの、ヤブヤンマの雌は見ることが出来ました!
こちらも5mほどの高さに静止したので、ジャンプして捕獲。
何度見ても渋くて素敵なトンボです。
その後もしばらく待ってみましたが、残念ながら休止時間のタイムアップである14時を過ぎてしまいました。
ご夫婦は遠方からお越しとの事で、ここで解散することになり、私だけ第一ポイントに戻ることに。
Hさん、先日は楽しい時間をありがとうございました!
昨年の徳島新聞に掲載されてたトンボの記録、拝見しましたよ!!(^^)
14時を過ぎてもチラホラトンボが。
第一ポイントに戻ってみると、まだオニヤンマやミルンヤンマがあちこちに静止していました。
これならまだマルタンも来るんじゃないか?と思っていると、ふと頭上にエゾトンボ系のトンボを発見!
今日見れていないハネビロエゾか?と思って撮影してみると、
なんとタカネトンボの雄!
私にこの場所を教えてくださったトンボ刑事さんやKさんは当時、「この場所はビロエゾ>エゾ>タカネの順で、タカネは数度しか見ていない」と仰っていました。
しかし、この日はほぼエゾトンボで、後はこのタカネトンボだったのです。
珍しいことが起こったものだな・・・と一瞬思いましたが、よくよく考えると昨年も随分環境が変わっていたことに驚いたもの。
ひょっとするとこの周辺一帯の環境が、大きく変わり始めているのかもしれませんね・・・。
このタカネの撮影を一しきり楽しんだのち、何気なくさらに上に目を向けると・・・なんとそこにはマルタンヤンマ雄が!!
うおおお、こんな時間に二頭目を見つけたか!!!と、大興奮でカメラを向け、
・・・・・・妙な違和感(というか既視感)を覚えます。
先ほど撮影していたマルタン雄も、左翅の辺りに白い汚れが付いていなかったか、と。
5mほどの高さだったので、また軽くジャンプして捕獲して確認してみることに。
この個体、写真の反対の面の胸部のブルーにシミのような模様があったのですが、先ほどまで撮影した個体の写真を確認すると、全く同じ模様がありました。
つまりこの子、僅か1時間ちょっとの間に、二度私に捕獲されたことになります。(苦笑)
流石にちょっとなぁと思いつつ、「もう捕まらないようにな・・・」と声をかけて、再度のリリース。
今度は山の奥の方へ飛んで行ったので、もう大丈夫でしょう!(多分)
時刻も14時半となったので、この日はこれにて終了です。
やはり気温が大切&おまけ
最終的にこの日は、オニヤンマ・ミルンヤンマ多数(15頭以上)、エゾトンボ数頭(6~7頭程度)、タカネトンボ1頭、ヤブヤンマ雌1頭、マルタンヤンマ雄が1頭という結果でした。
気温が一気に上がる13時過ぎにマルタンヤンマ雄が登場したものの、どうも思っていたほど気温が上がらなかったせいか、多くの個体に出会うことは出来ませんでした。
しかし、本命が1頭見れただけでも大満足!
今年も無事に撮影出来た事を幸運に思います。
昨年も書きましたが、息子がある程度大きくなってからこの場所にやってきて、一緒にマルタンを観察したいので、それまでこの環境が維持される事、心から願います!!
最後に(全く関係ありませんが)、前日渓流釣りの際に出会ったヒメサナエの写真を。(笑)
これまでは養父市・佐用町の2か所でしか観察できていなかったのですが、宍粟市のアマゴ釣りのポイントにはあちこちに静止しているのが確認できました。
この周辺はクロサナエやヒメクロサナエ、ムカシトンボ、アキアカネも多数棲息しているので、またトンボ目的でも、このアマゴポイントを訪れたいところです。
(果たしてアマゴ釣りをせずにトンボだけを追えるのでしょうか・・・?)
昨年も1頭だけマルタンを観察できました↓
コメント