こんにちは、Angler Ogiです。
水温が低い冬から春にかけて、ボーズが少ない釣りの代表格と言えるのがメバルのエビ撒き釣り。
お手軽なタックルでスタートでき、餌を撒いて魚を集めて釣るという性質上、高確率で本命をゲットできるのが最大の魅力!
初心者の方にもオススメなエビ撒き釣り、早速見ていきましょう!
↓今回の記事はこんな内容です↓
- メバルの生態や釣り方を徹底考察!
- エビ撒き釣りで釣果を伸ばすコツとは!?
- 兵庫県南西部周辺で、メバルのエビ撒き釣りにオススメのポイントをご紹介!
そもそもメバルってどんな魚?生態は?
メバルは漢字で書くと眼張という字が示す通り、非常に大きな目を持ち、小魚やエビ・小さなカニ・ゴカイなどを好んで食べる肉食性の魚。
見た目の通り非常に目が良い為に警戒心が強く、メバル釣りでは一般的にかなり細い仕掛けが用いられます。
日中でも普通に釣れますが、基本的には夜行性なので、夜に狙う方が警戒心も薄れて釣りやすいため、夜釣りがオススメ。
春告げ魚と呼ばれる通り旬は春ですが、冬場の産卵期に備えて荒食いするため、厳冬期に入る冬~春のターゲットの代表と言えるのではないでしょうか。
また、食味がとても良いため、20㎝を超える良型は1匹500円~1000円程度で取引されるプチ高級魚でもあります。
体長は最大で30cm程になり(日本記録は36㎝)、陸から釣れるサイズは15cm~20cmが殆どですが、引きがかなり強くゲーム性も高い対象魚として非常に人気のある魚です。
魚では珍しく卵胎生で、冬が深まる頃に数千匹の稚魚を産むのですが、抱卵中の個体を釣り上げた時にショックで産み始めてしまう事もあるので、その場合はすぐに優しくリリースしてあげてくださいね。
釣りの対象となるのは3種のメバル
釣りの対象とされるメバルは長年1種類とされてきましたが、2008年に行われたDNA解析の結果、メバルは3種類であると正式に発表され、釣り人の間で話題になりました。
どのメバルも基本的に根や海藻がある場所を好むものの、適応できる水深がかなり幅広い為(水面付近でライズするメバルも)、狙うポイントによって釣り方を変える必要があります。
- シロメバル
沖合の瀬に着くものが多く、やや白っぽく見える。
回遊性が強い個体もいるため、潮通しの良いポイントで狙う。 - アカメバル
赤みが強く沖メバルとも呼ばれ、水深があるポイントでよく釣れる。
見た目が金色の通称「金メバル」もアカメバルの一種。 - クロメバル
沿岸地域の堤防や磯で最もよく見かける。
全体的に暗い(黒っぽい)色をしており、陸からよく釣れる。
時折青メバル(ブルーバック)と呼ばれる名前も耳にしますが、青メバルというのは俗称。
一般的にはクロメバルの背中が青みがかった個体を青メバルと呼びますが、西日本では回遊性の強いシロメバルの事を青メバルと呼んでいます。
青メバルは潮通しの良い浅い場所を回遊するために背中が青っぽくなっており、非常に獰猛な性格で、引きも強いのが特徴。
ただ食味は他のメバルと比べるとやや劣るという方が多いので、目的に応じて狙うメバルを決めましょう。
本記事では、堤防からよく釣れるクロメバル・シロメバルを中心に書いていきます。
メバル狙いのポイント選び
瀬戸内海の沿岸地域にある防波堤であれば、殆どの場所がメバルのポイントとなります。
とはいえ、効率よく数を稼ぎたいのであれば、ある程度条件が整っている方が良く釣れるのも事実。
メバルが好む条件を一つずつ見ていきましょう。
底に沈み根や海藻があるところ
一番の条件とも言えるのが、メバルが姿を隠せる障害物があるかどうか、という点。
底がボコボコの岩礁帯になっているような場所の他、テトラポッドや捨石の際などは海藻が豊富に生えているため、絶好のポイントとなります。
こういった場所にはメバルの餌となる小魚やエビ、小さなカニ等も豊富に生息しているため、エビ撒き釣りをするなら外せない条件の一つですね。
常夜灯のある漁港内
夜行性であるメバルがよく釣れるのが、常夜灯の下。
こういった場所はプランクトンが豊富に集まるために小魚やエビが寄りやすく、それを餌とするメバルも集まりやすいのです。
時にはウキ下半ヒロ(80㎝くらい)で入れ食いになったり、餌を捕食するメバルが水面付近でライズすることも。
水深のある漁港の常夜灯の下では、明暗の境目辺りを攻めていると思いがけない大型がヒットする事もあるので、積極的に狙ってみましょう。
潮通しの良い沖波止や磯
潮通しの良い場所にある沖波止には、必ずと言っていいほどテトラポッドが入っています。
こういった場所にあるテトラポッドは、障害物が少ない沖合では貴重な隠れ家となるため、大型のメバルが多数居ついている可能性大!
事実、↑写真の垂水一文字では、毎年3月~5月頃に30cm近いメバルが釣れているので、潮の流れに対する対策をして挑みましょう!
波止際がスリット状になっているところ
底の状態だけでなく、波止そのものの形状にも注目してみると、足元がスリット状になったポイントも意外と多くあります。
こういったポイントでは、スリットの隙間にメバルが入り込んでいる事が多いので、エビを撒いてスリットの奥からメバルをおびき寄せるイメージで釣ると、好釣果に恵まれます。
エビ撒きメバルのタックルと餌をご紹介!
ここでは、エビ撒き釣りで使用するタックルをご紹介!
基本的には長めの延べ竿を使用し、仕掛けが届く距離・水深で釣りをするのが基本となります。
↓こちらが仕掛け全体図↓
ロッド
基本的に、足元付近に餌となるエビを撒いてメバルを寄せてから釣る為、延べ竿が最も効率よく釣れます。
私が普段使用しているのは、アマゴ釣りにも使用しているシマノの天平5.3m (トリプルズームで4.9m&4.5mにも)。
渓流竿の多くはズーム機能が搭載されており、少し短い長さで使用することも出来るので、近いポイントを狙う時に便利なのです。
メバル専用延べ竿 も各メーカーから市販されており、7m以上の物も。
この長さがあれば大抵のポイントでエビ撒き釣りを楽しむことが出来ます。
ただ、7m越えの竿はかなり重いので、ポイントに応じて5mクラスと7mクラスを使い分けられるのが理想です。
親友と洲本漁港でエビ撒きをした際、私は5.3mの竿で21㎝までを12匹、親友は7mの竿で27㎝2匹を含む7匹(全て20㎝オーバー)と、サイズで圧倒されました。
やはり良型は少しだけ岸から離れています。
ライン
延べ竿のエビ撒き釣りで使用するラインは、以下の3つ。
仕掛け全長が竿の長さと同じくらいに調整すると使いやすいです。
- 天上糸・・・竿の先端にカラミ止め目的で結ぶ、少し太目の糸。1mくらい。
- 道糸・・・メインとなるライン。竿の長さに応じて、1号~1.5号程度を使用。
- ハリス・・・目の良いメバルへの対策として、0.6号~1号がメイン。太くても1.5号まで。
天上糸 は、細い道糸を使用する際に使用するライン。
道糸が1.5号以上の場合は無くても構いませんが、絡みにくくなるため私はいつも使用しています。
道糸は基本的に1号か1.2号。
スズキが掛かるようなポイントだったり、尺メバルが連発するようなポイントはまれなので、このくらいで十分です。
ハリスは0.8号(日中は0.6号)をメインとし、25㎝クラスが来るポイントなら1号を使用する方が無難です。
ただ、糸が細ければ細いほどアタリは増える傾向にあるので、可能な限り細くしていきましょう!
私のタックルでは、
- ロッド=延べ竿5.3m
- 天上糸=1m~1.5m
- 道糸1号を3~3.6m+ハリス=0.8号を40~60㎝(極小サルカンで連結)
この辺りを基本ラインで考えておき、淡路島の夜釣りなら道糸=1.2号、ハリス=1号。
地元姫路周辺ならハリス=0.6号~0.8号を使用しています。
仕掛け全体図をもう一度!↓
ウキ(電気ウキ)とオモリ
メバルのエビ撒き釣りで欠かせないのがウキ。
朝マヅメや夕マヅメ、夜間によく釣れる事もあり、基本的には細身の電気ウキ を使用しています。
延べ竿の反発を利用して仕掛けを振り込むため、ウキの浮力は2B~6B 程度が扱いやすくてオススメ。
オモリは、ウキの負荷にあったガン玉をセットしましょう。
針
針は各メーカーから発売されているメバル専用針 であれば特にこだわりはありませんが、やはりある程度軸が細めの物を使用した方が、エビが長生きします。
大型のガシラやアコウ、チヌがヒットするようなポイントではチヌ針の2号程度を使用していた方が安心ですが、出来るだけ細軸の物を選びましょう。
その他の必要な小物
ハリスと道糸を連結するために、極小サルカン は欠かせません。
このサルカンのすぐ上(下でも可)に、ガン玉をセットします。
電気ウキは固定式の物を使用するため、道糸にウキゴムを通しておくのも忘れないようにしましょう。
その他、エビを撒く際に使う撒き餌杓 、エビ掬い網、手を拭くタオルは必須。
釣れた魚を活かしておくスカリ やバッカン なんかもあると便利です。
さらに、電気ウキの電池は意外とよく切れてしまうため、予備のリチウム電池 も忘れず持っておきましょう。
餌
刺し餌、撒き餌ともにブツエビを使用します。
ブツエビは2種のエビが混在していて、正式な名称はミナミヌマエビとシナヌマエビ。
どちらも池や川に棲息している、淡水のエビです。
上写真の小さなエビの大半がブツエビで、大きめの物はテナガエビ(雌)の子供(シラサエビとほぼ同サイズ)。
海に向かって撒くと一目散に底の方に泳いでいく習性があり、この時の潜る音がメバルを刺激して活性を高める、と昔から言われています。
大型メバルを狙う場合はシラサエビを使用することもありますが、瀬戸内のメバル釣りでは、このブツエビが無いとダメ!という釣り師も多くおられるほど。
大きさが3cmに満たない小さなエビなので、(先の項目でも触れましたが)このエビのサイズにあった針を使用しましょう。
ブツエビは各釣具屋で1杯という単位で売られている事が多く(550円程度)、1杯で1人辺り2時間程度が目安。
6時間程度釣りをする場合や、途中でポイントを移動する場合等は、+1杯で4杯程度あると安心です。
詰め込みすぎるとすぐに弱ってしまうため、大きめのエビ活かしクーラー を用意しておき、エアーポンプ の電池も出来る限り新しいものを使用しましょう。
また、熱帯魚用の水中フィルター を使用すると水が汚れにくく長生きするのでオススメです。
実際の釣り方
釣り場に着いたら、まずは底の様子を確認しましょう。
初めてのポイントの場合は、状況確認のため明るいうちに向かうのが得策です。
底が深くて見えない場所では、磯竿等を使って大体の水深を把握したり、胴付き仕掛けなどで探って底の雰囲気(沈み根の場所等)を探っておくと釣りやすくなります。
その後、ブツエビを撒き餌杓3杯~4杯ほど潮上に撒いておき、素早くタックルをセット。
始める際のウキ下ですが、水深が4m~5m程度のポイントなら・・・
- 日中は底から50㎝程度の辺りから
- 夕マヅメは2ヒロ程度
- 電気ウキを使う時間なら1ヒロ半程度
- 夜間の常夜灯の下なら1ヒロ程度
これくらいが目安になります。
メバルは常に頭を斜め上に向け、自分より上にある餌に反応する魚。
沈みきった餌に反応することは非常に少ないので、常にメバルの泳層よりもやや上に餌が来るように心がけましょう。
後は先ほどエビを撒いたポイントのやや潮下に仕掛けを投入し、ウキが立ち上がったらアタリを待つだけです。
撒き餌を撒くタイミングは、
- 1匹メバルが釣れるごとに(釣りあげてから次のキャストまでに)
- 5分~10分に1回程度
これくらいで十分ですが、釣り始めからアタリが出始めるまでは少し多めに撒くようにしてみてください。
また、潮止まりの時は、少量をウキの周囲にばらまくように撒きつつ、ウキのすぐ近くには多めに撒くと効果があります。
アタリ~取り込みまで
メバルのアタリは比較的判りやすく、
- ウキがス~ッと引き込まれて止まる
- 流れていたウキがピタッと止まる
- 一気にズボッ!と消し込まれる
だいたいこの3パターンが多く出ます。
異変を感じたら、とりあえず一呼吸おいてから軽くアワセてみましょう。
ウキ下が深すぎる場合、ウキがピョコンと飛び上がった後に寝てしまうケースもありますが、それはまれ。
この場合は糸を張って聞きアワセをすると確実です。
後はメバルの引き味を楽しみながら水面まで浮かせ、竿の反発力を使って一気に引き抜きましょう!
ただ、25㎝クラスの良型は重量もかなりあるため、0.8号以下で抜き上げようとするとライン切れの可能性があります。
0.8号で抜き上げられるのは23㎝程度までと考え、それ以上は慎重にタモを使って取り込みましょう。
釣ったメバルの処理
釣りあげたメバルは、スカリかバッカンに入れて生かしておき、帰るときに活〆にすれば、新鮮なまま持ち帰ることが出来ます。
〆方は通常の魚と同じで、目の後ろの辺りにある大きな骨をナイフで断ち切るだけ。
良型のものは神経〆の器具を使って神経〆にするのもオススメです。
後はしっかり海水氷に入れてゆすりながら血を抜き、水分を軽く拭き取ってからビニール袋などに入れ、氷が直接魚体に触れないようにして持ち帰りましょう。
メバルは比較的鮮度落ちが遅い魚ですし(寒い時期に限る)、肝も煮つけや肝醤油和えにすると美味しいので、釣り場で腸を出してしまう必要はありません!
冬の時期はお腹がパンパンの抱卵個体が釣れる事もあるので、その場合は優しくリリースしてあげてくださいね。
エビ撒き釣りにオススメのポイント
この項目では、兵庫県南西部周辺でオススメのエビ撒き釣りポイントをいくつかご紹介します!
垂水漁港~アジュール舞子
垂水漁港周辺はメバルの魚影が濃く、漁港内から垂水一文字まで、あちこちでエビ撒き釣りが楽しめます。
写真の「温泉裏」の様に、波止がスリット状になっている場所が多いため、メバルの他ガシラのストック量も豊富。
垂水漁港内にはあちこちに常夜灯もあり、足場もよくオススメのポイントです。
大蔵海岸
アジュール周辺と同じく、波止の足元がスリット状になっている上、底は良い感じで沈み根が点在しているため、毎年エビ撒き釣りでメバルの好釣果が出ています。
同じ時期にアナゴがよく釣れたり、大型サヨリが回遊してくることもあるため、メバル狙い+αで訪れるのがオススメ!
東二見港周辺
東二見人工島は、あちこちにメバルのポイントが点在しています。
沖向きはテトラポッドが入っており、良型メバルが釣れる事で有名なポイントですが、夜間に釣りをする場合はくれぐれも注意してくださいね!
漁港内は足場もよく、常夜灯が設置されたエリアもあるので安心ですが、漁業関係者の方も多いため、釣りをする際は気を付けましょう。
妻鹿漁港
漁港内のあちこちに常夜灯があり、小型が多いものの数多くのメバルが棲息しています。
漁港には駐車場がある上に足場もよく、さらに釣り場自体が比較的広いので、あちこちで竿を出すことが出来ます。
ただ、こちらも漁業関係者の方が多く、立ち入り禁止エリアもいくつかある為、気を付けましょう!
2021年12月には22㎝も!↓
広畑埠頭
足元に捨石が入っており、際には海藻が生えている為、メバルやガシラが多く潜んでいるポイントです。
メバルは小型が多いものの、ガシラは25㎝近い良型がちょこちょこ釣れるので、メバル&ガシラ狙いがオススメ。
また、ちょっと仕掛けを投げればアナゴもよく釣れるポイントなので、アナゴを狙いながらエビ撒き釣りを楽しむことが出来ます。
淡路島・岩屋港周辺
淡路インターを降りてすぐにある岩屋漁港は、根魚のストック量が豊富なポイント。
漁港の中には常夜灯があったり、少し離れた場所には激流の地磯があったりと変化に富んでおり、どこかしらでメバルが釣れるという状態になっています。
淡路島・洲本港
港全域がメバルを狙えるポイントで、足場が良い上に所々駐車スペースもある超人気ポイント。
どの場所でもメバルが狙え、時折漁港内でもビッグサイズが釣れるため、エビ撒き釣りの場所選びに困ったら、とりあえず洲本港で間違いありません。
基本的に淡路島の港であればどこでもメバルが狙えるので、一度橋を渡って、お気に入りのポイントを探してみてはいかがでしょうか。
メバルのエビ撒き釣りについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、寒い時期の強い味方であるメバルのエビ撒き釣りについて解説してみました。
引きが強く釣って楽しい上、上品な白身はどんな料理にも合うのがメバル。
寒さに負けず、是非近場の堤防などで狙ってみてくださいね!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
実際にエビ撒き釣りでメバルを狙っています↓
メバルと一緒にアナゴ狙いもオススメ!↓
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