こんにちは、Angler Ogiです。
前回の記事に引き続き、2020年トンボシーズンの5月の様子を書いていこうと思います。
この期間も息子を(人がいない屋外で)遊ばせる事がメインだったため、スマホ撮影の捕獲写真となります。(撮影後に全てリリース)
5月5日、市内山奥の河川にて
この日も息子を外で遊ばせるため、人がいないであろう、小川がある定点へ。
目論み通り人はおらず、息子と共に川でカワムツやヌマエビを掬って遊んでいると、あちこちにニホンカワトンボを発見!
こちらは毎年5月頭頃から活発に活動するので、例年通りの出現です。
見た目がメタリックな上に鮮やかな淡色の翅なので、非常に綺麗なトンボですね!
また、ヤマサナエと思しきサナエが飛翔するのが見えましたが、残念ながら捕獲できず。
代わりに視界に飛び込んできたのは、ダビドサナエかと思いきや・・・
正体はタベサナエの雄。
この場所、過去にダビドサナエを観察している場所なので、いてもおかしくないのですが・・・この日はタベサナエのみでした。
少し薄暗いエリアを覗いてみると、
まだ若いアサヒナカワトンボが沢山いました。
やはりニホンカワトンボとは完全に棲み分けを行っています。
この日はガサガサがメインだったので、これにて終了です。
5月12日、釣りの最中に流水サナエ発見!
5月12日、この日は揖保川支流へアマゴ釣りに行きました。
アマゴ釣りの釣果はイマイチだったのですが、その理由はトンボに気を取られすぎたから。(苦笑)
なんせムカシトンボがあちこち飛び回り、足元にはクロサナエやヒメクロサナエのオンパレード。
最早釣りどころではありません!
3月頃に入渓した時から、少し下流でクロ・ヒメクロ・ムカシトンボのヤゴが沢山網に入っていたため、多少は見られるかなぁと思っていたのですが、実はこの川、多産地だったようです。
最初に確認したのはこちらのヒメクロサナエ雌。
ポイントへ向かう遡行中、処女飛翔中だったのか、なんと体にぶつかってきたのです。
ちょうど時期的には羽化の最盛期にあたる為、周囲を何気なく見てみると・・・
すぐに定位している個体を発見しました!
デジ一があればじっくり観察したのですが、この日のメインはあくまでアマゴであり、手には釣り具が一式・・・。
サクっとスマホで撮影して移動・・・しようとしたら、
すぐ足元で、ヒメクロサナエが羽化しているではありませんか!!
この個体以外にも2頭が定位・羽化しているのを確認し、メインのアマゴを求めて川の上流部へ。
途中、頭上が開けた場所では多数のムカシトンボを確認しつつ、エサとなる川虫を捕獲するため流れの緩やかなエリアを訪れると・・・
今度はクロサナエの雌が体にぶつかってきました!(苦笑)
この個体だけでなく、
あちこちにクロサナエの羽化直後個体がいるだけでなく、至る所にクロ・ヒメクロの羽化殻が!
10年近く前、親友とクロ・ヒメクロサナエの羽化が見られる場所を探し回って見つけましたが、その場所を上回る個体密度です。
羽化中の個体だけでもクロ・ヒメクロあわせて20頭近く。
処女飛翔する姿も至る所で確認でき、アマゴを釣るという事を放棄して撮影・観察を楽しみました。(苦笑)
5月29日にアマゴ釣りに来た際には、あちこちに成熟したクロサナエが定位していました。
産卵観察するならここしかないかも・・・!
5月13日、加西市の定点&姫路の定点へ
この日はまた息子と遊ぶため、家族で加西市の定点へ。
目的のヨツボシトンボはこの1頭しかおらず、トラフトンボはまさかのゼロ。
代わりに池の中にはブラックバスが多数・・・。
数年前とは随分状況が変わってしまっているようです。
収穫だったのは、
昨年・一昨年と数が減少していたグンバイトンボ。
今年は早くも発生が始まっているだけでなく(直近10年で最速)、かなりの個体数を確認!
しかも、川の周囲だけでなく池の周りでも多数確認できたので、今年は(この場所では)個体数が回復しているようですね!
ただ、止水性のトンボであるフタスジサナエやタベサナエは、やはり数が少なめ。
単に年によるサイクルなのか、ブラックバス等の外的要因なのかは判りませんが、こちらは直近10年で最も数が少ない様に感じました。
この後はまたカトリヤンマ観察の定点へ赴き、
ようやく今年初のクロスジギンヤンマ雄を捕獲!
このサイズのトンボには、息子も大喜び。
見たいみたい!と喜ぶ息子に持たせてやったところ、まさかの「ばいば~~い。」と即リリース。(苦笑)
最近息子はトンボのリリース→飛び去る瞬間を見るのがマイブームのようなので、捕まえたトンボは悉くリリースされます。
トンボ家として順調に育ってはいるので、喜ぶべきか、悲しむべきか・・・。(苦笑)
5月19日&5月25日、市内の定点へ
5月19日は、息子が「カエルと魚を捕りたい!」というので、また山奥の小川へ。
河川が増水しており、ガサガサは殆どできませんでしたが、
早くもミヤマカワトンボ雄を発見!!
珍しく息子もジックリ観察していたので、気に入ったようです(勿論その後は喜んでリリース・・・)。
5月25日は、クロスジギンヤンマを見る為に市内の定点池へ。
ショウジョウトンボが元気にあちこち飛び回っており、シオヤトンボの数は激減。
クロスジギンヤンマは、雌が2頭産卵に来ていた他、
雄が3頭ほど探雌飛翔に登場!
毎年多数のクロギンが見られるこの定点、今年は植生が芳しくない為に、クロギンの数は明らかに少なめ。
とはいえ、目的のトンボを見られたので、短時間で終了しました。
兵庫県南西部の5月のトンボ相
今年の姫路周辺のトンボたちは、どうも種や場所によって、(例年以上に)発生時期・個体数にバラツキがあるようです。
体感では、河川のトンボの数は明らかに多く感じますし、止水性のトンボの数は目に見えて少なく感じます。
ですが、(コロナの影響もあり)いかんせん訪れる場所が少ない上に短時間なので、今のところは何とも言えません。
コロナが落ち着いてきた今後はトンボの活動も本格化させるため、またデジ一を持って(姫路市内を中心に)あちこち観察に訪れたいと思います!
5月29日はたつの市でサラサヤンマを観察したので、その様子も是非ご覧くださいね。
サラサヤンマについての考察記事です↓
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