こんにちは、Angler Ogiです。
4月4日、前日に大雨が降った揖保川へと釣行。
予想通り水位が非常に高く、移動するのも一苦労でしたが、雨魚の字の如くアマゴ達は高活性。
無事13匹のアマゴをゲットすることが出来ました。
雨はどの程度水位に影響するのか
釣行前日の4月3日(水)、私が住んでいる姫路市は結構な雨。
この日は近畿地方全体でもかなりの雨量を記録したようです。
私はいつも釣行前に複数の天気予報&河川ライブカメラを確認しているのですが、降水量を確認できる天気予報によると、雨の降り始めは午前7時頃。
そこからは2㎜~5㎜程度がしばらく続いたのち、18時頃に7mm、19時頃には13.5㎜を記録。
就寝前の23時過ぎに再度確認すると、22時の段階でも雨が降り続いていたよう。
これだけの雨量を記録すると、当然水位は大幅に上がります。
実際、本流・支流のライブカメラで、一時+40cm以上を記録していました。
この状況では当然釣りにならないため、翌朝出発前に再度確認したところ、日が回る頃には雨は止んでいたようで、水位は+30cm~35cm程度まで下降。
一応、自分自身の過去の記録を見返し、状況が酷似している2023年4月27日の釣行の様子と手元の写真を確認した上で、
「大きめの淵をピンポイントで狙えば釣りになるか?」
と考え、もしかしたら釣りをせずに川を見て帰るだけかもしれないという覚悟も固めたうえで出発しました。
この記事を書いた当初は「意味あるか?」と思っていましたが、備忘録として残しておいて本当に良かったと感じます。やっぱり記録は大事!!
水圧は危険なレベル、安全第一で
道中の気温計は12度~13度とかなり高めですが、路面はあちこち大きな水溜まりが出来ており、かなりの雨が降ったことを物語ります。
走りながら本流の様子をチラ見してみると、濁りはそれほどでもありませんが、水量はかなりのもの。
とりあえずいつもの餌採り場へ入ってみると、いつもは陸地である部分まで完全に水没しており、川虫が採りやすいエリアは水流が強すぎて入れません。
仕方なく落ち葉が堆積している場所や、流れが弱いカケアガリにある岩を蹴とばすなりしてみると、思いのほか川虫が網に入ってくれ、40分程でキンパク・ギンパク・スナムシを70匹程度確保出来ました。
エサを採る前は「ワンチャン本流調査出来ないか?」なんて考えていたのですが、この水量・水圧では本流は釣りにならないため、諦めていつもの支流へと向かいます。
支流は、道路から覗く分には「思っていたほどではないかも?」というのが正直な感想でしたが、とりあえず安全第一で釣ることを優先し、いつでも脱渓できる区画へ入渓します。
この日のタックル↓
- ロッド・・・宇崎日清・3Way渓蘭3.4-4.5m
- 天上糸・・・1.2号3本ヨリ(オレンジ)1.5m
- ライン・・・0.25号通し、3m
- 目印・・・糸タイプ目印3点(グリーンとピンク)
- オモリ・・・ジンタン2号~2B(時に2個付け)
- 針・・・忍ヤマメ5号
- エサ・・・川虫(スナムシメイン)
水圧によるラインブレイクを想定し、今回からラインはワンランクアップ。
さらに、メインエサが(やや大きめの)スナムシになるので、針は5号としています。
7時20分頃、支度を整えて川へ入ると、透明度はささ濁り程度。
しかし水圧はハンパなく、いつも普通に歩けるエリアも進めないレベルです。
出来る限り岸寄りを歩きながら、過去にアタリが出た場所をピンポイントで攻めていきますが、水量があるせいで緩流帯が悉く消えており、マトモに仕掛けが流れません。(苦笑)
そりゃそうだわなぁと思いつつ、こういう時は大きな岩・水深がある場所&瀬カタを攻めるのがセオリーだと考え、前回釣行ではアタリが無かったテッパンポイントへ。
この場所もゴウゴウ流れていますが、大きな岩が流れを二分しているため、片側の流れが緩やかになっています。
重めのB号オモリとスナムシをセットし、まずは反転流からカケアガリ付近を攻めてみますが、特に反応は無し。
ならばと、あえて流れの強い場所へと投入して、巻き込ませながら仕掛けを流していき、カケアガリにぶつかって流れが緩くなる場所へと誘導すると・・・目印がストップ!
水圧がすごい為、流れが緩い場所で浮かせて、一気に引き抜きタモでキャッチ!
こちらのアマゴは17cmほど。
この大増水の中でも1匹をキャッチ出来たことに一安心です。
この調子ならまだ出るかもしれないと思い、同じ流し方をしてみたところ、また目印がストップ!・・・したのですが、一瞬の針掛かりでフックアウト。
どうも流れが強すぎて糸が弛んでしまい、目印にアタリが出るまでラグがあったようです・・・無念。
ならオモリサイズをアップすりゃいい!と、2Bに上げて流してみたりもしましたが、そうすると当たり前のように根掛かりしてしまいます。
かといって軽くすると、当然仕掛けが吹き上がってしまい、全く釣りになりません。
しばし考えた後、やや上流側へ立ち位置を変えてオモリをB号に戻し、ほんの少しラインテンションを掛けながら流してみると、今度は明確に目印が入りました!
正直一昨年までの自分なら、バレた時点でこのポイントを諦めていました。
この1年で流し方の引き出しが大幅に増えたためにゲット出来た1匹と言えそうです!
なんとなくまだヒットしそうな気がしたので、エサをキンパク(小)の2匹がけにして流してみたところ、今度は少しズレた下の部分でアタリが出ました!
が、食い込みが悪かったのか上手くフッキングせず、仕掛けがグチャグチャに。(泣)
諦めずに仕掛けを組み直して再度流して、12cm程のチビアマゴを追加しました。
これでこのポイントは終了となったので、お気に入りポイント目掛けて遡行していきますが・・・もうとにかく流れが強く、思うように進めません。
普段なら脛くらいまでの水深の場所でも、水量・水圧のせいで太もも近くまで水が来るため、川の中に入る事そのものが危険なレベルです。
さすがに少々身の危険を感じたので、やや回り道をして岩の上を移動しつつ、お気に入りポイントの1つ手前の落ち込みに到着。
普段はメインの流れ込み周辺以外が浅い為、流れの或るカケアガリを狙うのですが、この日はそのサイドが良い感じにヨレていたので仕掛けを通してみると・・・一発でアタリが出ます!
が、食い込みが浅いのか、それとも目印に上手く反応が出ていないのか・・・素針3連発を喰らってしまいました。(泣)
これでこのポイントはダメになったので、次はお気に入りポイントを攻めてみましたが、この場所は逆に全面的に流れが強くなりすぎてアタリ無し・・・こういう事もあるんですね。
さらにこの先に進みたかったのですが、残念ながら普段通るルートが激流になっていたため、遡行を断念。
慎重に引き換えした後、斜面から脱渓して移動することにしました。
下流部から再入渓すると?
先ほどまでの釣れ方・水量から、流れが緩くなる場所をピンポイントで狙うのが最も効率よく釣る方法だと感じ、やや下流にある幾つかの淵が連なる場所へ。
幸いポイントも空いていたので手早く支度し直して入渓。
目的の場所へ到着すると、目論見通り流れの緩いアエリアがあります。
まずは1号のオモリで様子見がてら流してみたのですが、流れが緩そうなエリアですら吹き上がってしまうレベル。
そこで、思い切ってガン玉2B+キンパクをセットし、流れの無い場所でしっかり沈めてから流れへと引き込んで流していくと・・・スッと目印が入りました!
パーマークが綺麗なこちらのアマゴは17cm。
水量があって高活性なのか、非常によく引いてくれました。
さらに次の1投では、仕掛けが意図しない場所へ流れ着いてしまったものの、元気に目印を引っ張り込むアタリが出て、
12cm程のアマゴがヒット。
この調子なら連発するかと思いきや、次の1投でチビギンパクを2匹掛けにして流してみると、何故かアタリが出ません。
流れを大体把握したので、一度オモリサイズをB号に変更し、ラインテンションを掛けながら流してみますが・・・やっぱり反応無し。
念のためエサをスナムシに付け替え、また仕掛けを馴染ませてから流れに引き込み、今度はドラグドリフト気味に竿を倒しながらカケアガリへと流してみると・・・目印がストップ!
アワセると、実に良い感触!楽しみつつ、最後は抜き上げてタモでキャッチ!
こちらのアマゴは16cm。
流し方やエサを変えるとヒット、こういう面白さは渓流釣りならではですね!!
場所が広い分まだ釣れそうな気がしたので、今度はエサをキンパクに変え、同じ流し方・同じ場所を攻めてみると、また目印が止まるアタリが!
しかし、食い込みが浅かったのか、こちらは針掛かりせず。
ならばやっぱりスナムシ!と、スナムシに変更して流すと・・・目印を引き込むアタリが!
アワセを入れると、中々の手応え!
こちらも緩い場所で浮かせて、一気に引き抜いてキャッチ!
17cmとサイズはそこまで大きくありませんでしたが、体高があり実に精悍な顔つき!
この顔を見に、こんな状況でも渓流に来るのです。(笑)
これでアタリがストップしたので、この下流に連なっている落ち込みを狙うために少し釣り降ってみたのですが、どの場所も激流過ぎて釣りにならず断念。
さらに、ここから上流のエリアは遡行が困難であることが予想されたため、また脱渓して移動することにしました。
今度は先行者の後なのに!?
先ほど釣っていた場所も通り過ぎ、さらに上流部から再入渓しようとしたところ、入りたい場所にはくる場が停車していました。
なら思いきって2~3キロ上流部に移動すれば・・・なんとこの場所にも車が停まっていて、アングラーが支度しているではありませんか!
平日、しかもこれだけ増水しているにもかかわらず、最盛期に入ったためかアングラーは来ているようですね・・・。
仕方なく来た道を引き返し、先の先行者の方から1.5キロくらい開けた場所へと車を止めて川を覗いてみると、過去に一度釣った事のある大きめの淵が実に良い感じです。
この場所だけをピンポイントで狙うべく、支度をして川に降りようとすると、岩場にウェーダーの足跡(水でベチャベチャ)を発見・・・。(苦笑)
もしかしたら先ほど遭遇したアングラーが、この場所で釣っていたのかもしれません。
かなり期待は薄くなってしまいましたが、ここまで来て引き返すのもイヤなので、とりあえず入渓します。
雰囲気は非常に良い感じなので、まずは流れ込みのラインからやや外れた瀬カタを流してみると・・・!
なんと小ぶりなアマゴ(13cmくらい)が一発でヒット!
なんだか拍子抜けです。
この直後、同じラインで同サイズを追加し、本命の淵に到着。
1号のオモリで流してみると、水量が多い場所のため上手く馴染みません。
そこでオモリをまた2Bに変更し、しっかりと底流れを捉えてみると、目印が引き込まれました!
サイズは15cm程ですが、これで待望のツ抜け!
さらに、先行者の後でも釣果を出せたのは今後に繋がります。
さらにもう1匹、模様が美しい同サイズをゲットしたのですが、こちらは撮影前にオートリリースとなりました。(苦笑)
これでこの場所のアタリはストップしたので、もう少し上流も釣ってみたくなったものの、水深が深くて進めません。
仕方なく一度脱渓して、水深が深いエリアを避けて再度入渓。
流れが強いエリアの瀬カタを攻めてみると、2回アタリが出ましたが、共に素針・・・。
この先は釣り辛そうだったので、また移動です。
さらに下流でナイスサイズ!
上・下流部にアングラーがいる事が判っていたので、どこに移動するか悩んだのですが、いっそのこと今までの場所よりさらに下流へ下ってみることにしました。
途中良い雰囲気の流れ込みがあったので、物は試しと入渓してみましたが、入り辛い上に水量が多くて移動もしにくく、しかもアタリゼロという悲惨さ。
入らなきゃよかったと思いつつさらに下流へと移動し、目的の場所へ到着。
時刻は既に11時、小雨がちらついていた天候もかなり回復し、時折晴れ間が見えますが、代わりと言わんばかりに結構な強風が吹き始めました。
釣りになっているだけマシだと思い込み、足元に注意しながら川のサイドを下流側へと進み、連なっている落ち込みの1番下のエリアから釣っていきます。
が、このエリアは流れが大変強く、緩流帯もほぼ無いので、中々まともな釣りになりません。
どこかに潜んでいるはずと思い、対岸の浅瀬にキャストして少し引き込み、流れの縁を意識して流していくと・・・思いのほか流れが緩いではありませんか!
これはいるはずだと気合を入れたのですが、なんとここから、
素針4連発。(゜∀゜。)
アタリが想定していない所で出たり、疲れから眠気に襲われたり・・・散々です。
果てはグチャグチャになった仕掛けを新しいものに取り換え、直後にようやくアワセが決まったと思ったら、ラインがプチ!と音を立てて切れる・・・なんて事もありました。
どうもこの仕掛け、前回釣行時に持参した際に一度使用したものだったらしく、ラインが著しく劣化していたんです。
目印が急に止まるといったアタリの出方から、結構な良型だったことが予想されるので、ドン底の気分のまま仕掛けを組み直し、やってきたのはこちらの場所。↓
この写真からも、いかに激流だったかがお分かりいただけるかと思いますが、この場所は普段、割と普通の流れ込みです。
ただ、写真奥の部分(岩の手前)にほんの少し巻き返しが出来ており、良い雰囲気!
これなら良型がいるかもしれないと思い仕掛けを流してみますが、強風も相まって上手くコントロールできません。
ならばと、
巻き返しを狙うべく、黄色〇の所に仕掛けを投入して馴染ませ、赤矢印のラインに沿って仕掛けを流していくと・・・緑〇の所で目印がピタっと静止!!
巻き返しのとこちゃうんかーい!!
とツッコミを入れながらアワセを入れると、手元にゴンッという感触!
そのまま一気に流れに乗ってこようとしたので、あえてそのまま流れに乗せ、写真の左側にある浅瀬へと誘導。
そこで少し落ち着かせた後、流れを一気に飛び越えるように引き抜いてキャッチ!
タモキャッチの制度が上がったことを実感した瞬間です。(笑)
模様、顔つき、パーマークの雰囲気など、実にイケメンなこちらのアマゴは20.5cmありました。
本当に来てよかった・・・!
さらにこの後、次の流れが緩やかな場所で目印がストップし、
やたらグリーンな配色が目立つ15cm程のアマゴを追加。
これでこの区画の進める範囲は釣り歩いたので、また脱渓します。
移動先ではアタリ無し
ある程度釣果には満足したので、一度春の味覚であるノビルが生えている別の支流の畦道へと車を走らせ、食べる分を収穫。
川の水で綺麗に洗ってから、物は試しと近くで仕掛けを流していましたが、残念ながら天候が急激に悪化し、雨が降り始めました。
さらに、先ほどまでいた支流よりも水量が多いせいもあり、まともに仕掛けが流れてくれないので、思い切って大移動し、引原川本流を覗いてみました。
入渓してみると水はかなり冷たいものの、体感的にはおそらく5度~6度程度。
確かに先ほどまでいた支流よりも2度くらい低く感じますが、釣りにはなりそうです。
ですが、そこはやはり本流。
いくら時間が経って水位が下がってきているとはいえ、元の水量が多い為、流れがとんでもなくキツイ状態です。
大きな淵も大オモリで流してみましたが、残念ながらアタリは無し。
本流が本格解禁するのは、この水が引いて暫くしてからと言った感じでしょうか・・・。
エサもほぼ無くなったので、本流の楽しみは次回以降に持ち越しとし、この日はこれで終了としました。
この日の纏め
最終釣果は、20.5cmまでのアマゴが13匹。
正直釣行前は「1匹顔が見れればいいや」と思うほどの増水でしたが、入った場所は(最後のポイントを覗いて)意外と高活性で、最盛期が近づいているように感じました。
今回の釣りは移動が多く、どの区画でもほぼピンポイントでしか釣っていないため、今後が楽しみです。
また来週半ばに行く予定なので、水位次第ではボチボチ本流を調査しに行きたいと思います!!
コメント