こんにちは、Angler Ogiです。
保育園に通う息子が大の生物好きに育っており、家で魚を飼ってみたい!
という事で、私自身およそ10年ぶりとなる水槽を立ち上げました。
かつて私は二桁の水槽を所持し、様々な熱帯魚や日淡・海水魚を飼育。
そのノウハウを活かし、水槽セット以外は全て採集もので揃えてみました。
その結果、トータル費用は7000円程度で納得のいく仕上がりに!
詳しく書いていきます。
もうすぐ夏休みが迫っていますね!
家族でお魚を飼育してみたい、自由研究の題材としたい!という方の参考になれば幸いです。
メダカ飼育の必需品、7点
まず初めに、メダカ(金魚も可)を室内(水槽にて)飼育するために必要な物をリスト化してみます。
必需品となるのはこちら。↓
- 水槽本体
- 水槽を置くマット(台座も)
- 飛び出し防止のフタ
- ろ過するためのフィルター(ろ過材含む)
- 水槽を照らすライト
- 水道水の塩素を抜くカルキ抜き剤
- メダカの餌
これらの物を一つずつ購入すると結構な額になりますし、かつ手間がかかります。
しかし!最近は便利な物で、これらの必需品が1セットになった「セット水槽」という物が売られているのです。
私が購入したのは、ジェックス社のグラステリア300 の6点セット。
必需品のうち、ライト以外が全て入っています!
カルキ抜きやエサは少量の為、1カ月程度できちんとした製品を買い足す必要こそあるものの、立ち上げには十分なセット。
さらに、水の濁りを早々に解決してくれるバクテリア(使い切り)も入っている、素晴らしいセットです。
これだけ入って3000円程度で購入できるので、初めて水槽を立ち上げる時にピッタリですね!
ちなみに我が家は水槽を置く場所が決まっていたため、台座は設置せずセットに入っていた水槽マットをそのまま使用します。
今回購入した水槽は30㎝水槽ですが、こちらはセット時に20キロに迫る重さとなるため、水槽の設置場所にはご注意くださいね。
今回購入したグラステリア300 の水槽本体はオールグラス(全てガラス)のため、
フレームがそれほど目立つことなくスタイリッシュな見た目。
こちらの水槽にセットする照明は、これまたジェックス社のエコリオアームカラー を選びました。
LEDを使用しており、消費電力は僅か3.3W!!
蛍光灯などと違って熱くなりにくいので、夏場の照明としてもピッタリ。
さらに、
ホワイトだけでなくレッドやブルーも個別に点灯できるスイッチが付いている為、水草の育成にも役立ってくれるはず。
こちらはホームセンター等で購入すると3000円を超えますが、アマゾンだと2000円程度で購入出来ます。
必需品以外に用意したいもの3点
ここまでの道具立てで十分にメダカを飼育することは可能ですが、やはりこのままだと大変殺風景な物に・・・。
そこで、水槽を彩ってくれる3種がこちら。↓
- 底に敷く砂利
- 流木
- 石
どれも店で購入できるものですが、今回私は全て採集物で賄う事にしました。
採集する際の注意点として、以下の4点に留意する必要があります。
- 私有地・国有地では絶対に採集しない
- どれも水質(主にph)を変化させてしまう可能性がある点に注意
- 自然物のため、微生物だけでなく巻貝(卵)・プラナリア・ヒル等が付着している可能性を考慮
- 必要以上に採集しすぎないこと
これらの条件をクリアした上で採集に向かいましょう。
水槽用の砂利
底に何も敷かずに飼育する方法をベアタンクと呼び、掃除や管理の面では大変楽なのですが、やはりメダカには水草があってこそ。
鉢植えなどの形態をとるよりも直接植え込みたかったので、近所の川で砂利を採集することにしました。
訪れたのは、トンボ観察の際に幾度となく訪れた水路のような川。
カワムツやヨシノボリ、ヌマエビ類が多数棲息している為、農薬などの心配もありません。
この川の中ほどを除くと、
水槽にピッタリな3mm~1㎝程の砂利が堆積しています。
こちらを100均で購入したザルで採集し、川の水でしっかり洗ってから持ち帰ります。
その後自宅でバケツに移し、白ニゴリがある程度取れるまで何度か真水で洗い直したら、再度ザルに移して(殺菌のため)熱湯をたっぷりかけ、しばらく放置。
これでようやく使用できる状態になります。
流木はアク抜き済みのものを
続いては流木。
ショップやネットではアク抜き済みの物が売られていますが、1つ当たりの価格は意外と高く、小さなものでも500円程度、やや大きめになると1500円~3000円程度するものも。
そこで私は、普段渓流釣りで訪れる河川にて流木を拾ってきました。
こちらを二週間程度かけてアク抜きしつつ、水槽内で使えるよう水に沈むように仕上げます。
その様子は後日記事にしてアップするのでご期待ください!
石
流木がメインとなるのであれば無くてもいいのですが、個人的には採集したリシア(カヅノゴケ)やウィローモス等を巻き付けて使用したかった事もあり、導入。
こちらも流木と同じく水槽用の物(水槽に入れても無害と保証されているもの)が普通に販売されていますが、そこはより自然な物にこだわりたい私。
よく行く渓流には適した形の石がゴロゴロ転がっている事もあり、釣りの合間に気に入った形・風合いの小さな物を2つほど持ち帰ってきました。
よく洗った後歯ブラシでしっかりと磨いて、そのまま使用します。
いよいよ水槽を立ち上げる
まずは水槽の設置場所を決め、グラステリア300 のセット内に入っていた水槽用マットを敷きます。
その上に水槽を乗せたら砂利を水槽内に入れていくのですが、100均(セリア)に便利なアイテムがありました。
こちらは園芸用のミニスコップ。
水槽の隅にまで砂利を注ぎやすい形状となっており、使い勝手は抜群!
拾ってきた砂利は2~3キロ程度だったのですが、丁度良い深さとなりました。
そして、水槽を立ち上げる場合、フィルター・ライトと2つの電源が必要なため、
電源タップ も用意。
3口なのは、高水温時にファン、低水温時にヒーターを使用する可能性を考慮しました。
いざ、水槽に水を張って電源を繋ぎ、照明を点けると・・・
こんな感じで白く濁ります。(苦笑)
川の砂利の成分が少し溶けだしている他、浄化してくれるバクテリアがいないためなので、この段階では特に気にする必要はありません。
そこで、グラステリア300 のセット内にあったろ過バクテリアを投入しておき、2~3日程度空回しをする・・・のですが、ここで息子から
「おさかな、いれないの?」
の一言。(苦笑)
生体を導入!
息子は水槽が設置されることを今か今かと待ち望んでいたため、セットが完了したらすぐに魚が飼えると思っていたようです・・・。
まぁ丸1日回せば水田脇の水路のメダカなら(丈夫なので)大丈夫だろう、という事で、翌日早速息子と共にメダカ大小7匹とヌマエビ(おそらくシナヌマエビ)9匹を捕獲。
40分程かけて水合わせを行い、そっと水槽に導入すると、息子は大喜び!(苦笑)
さらに、出先で何気なく立ち寄った流れの強い水路でカヅノゴケ(リシア)を発見。
プラナリアや巻貝がそれなりに付着していたため、(結構大変ですが)一つずつほぐして丁寧に取り除きます。
綺麗になったカヅノゴケは石に乗せた後、排水溝ネットを小さく切って釣り糸でくくりつけてみました。
そして魚とエビを驚かせないよう赤・青の照明を点灯すると、
・・・とんでもなく殺風景です。(苦笑)
これではメダカも落ち着かない為、翌日、トンボ観察時に訪れていた池や田んぼ横の水路で水草たちを採集。
結構がっつりと水草採集に行ってきたので、その様子は後日詳しくアップします!
さらに、アク抜きが終了した流木2本を水槽内にセッティングします。
ここで使用するのが、水槽用のロングタイプピンセット 。
遅ればせながら、水温管理の為の水温計 も設置します。
水温計 は目立たないよう、(ホームセンターで安かった)ジェックス社の小型水槽向けミニタイプを採用。
ピンセット はアマゾンで500円程度の安いものを購入したのですが、
開封直後にも関わらず結構な傷がついていました。
まぁ値段が安く、27㎝という長さも丁度よいので良しとします。
これらを用い、植えるのはウリカワ・ミズユキノシタ・タヌキモの3種類。
熱帯魚店では、ウリカワはサジタリア、ミズユキノシタはルドウィジア・オバリスの名で販売されていますが、どちらも日本では比較的ポピュラーな水草の為、あちこちで見ることが出来ます。
また、マツモだと思って池で採集したのは帰宅後にタヌキモ(おそらくノタヌキモ?)だった事が発覚。
タヌキモの仲間は食虫植物(!)のため、ミジンコなどが発生しない水槽内ではどれだけ育成できるか判りませんが、一先ず(根が出ないことを承知で)植えていく事に。
夜間の作業となってしまい、あまり時間がない中でとりあえず配置を決め、適当に水草を植えていった結果・・・
こんな感じになりました。
メインとしたかった流木はまだ沈まない状態だったため、一先ず流木は2本に。
ウリカワとミズユキノシタの場所は決まっていましたが、浮遊性の強いタヌキモはとりあえず開いているスペースに突っ込んだだけという感じです。(苦笑)
翌日になると、
バクテリアも定着したのか、水は一気に透明に!
そして、導入してから僅か3日目のメダカは・・・
早くも卵を産んでいるではありませんか!
後日この卵は食べられてしまいましたが、次に卵を発見したら隔離して育ててみる予定です。
水槽立ち上げに関する纏め
水槽立ち上げには結構な労力がかかりますが、採集物で揃えるだけでもワクワク楽しいもの。
掛かった費用の内訳ですが、
- 水槽セット・・・3000円程度
- ライト・・・2000円程度
- 電源タップ・・・900円程度
- 水温計とピンセット・・・計800円程度
- 砂利スコップ・・・110円
合計金額は予定通り7000円程度で済みました。
仮に熱帯魚を飼育する場合、ここにヒーターを設置すれば一応OKではありますが、メダカやヌマエビと違って水質に敏感な子が多いため、導入前には必ずphテストなど水質チェックを行ってください。
採集物である砂利や流木・石は先ほども書いた通り水質に影響を与えやすいもの。
小型水槽のような閉鎖空間なら、その影響は想像しているよりも大きなものとなります。
この問題さえクリア出来れば水槽内の設置物全てに愛着が湧きますし、なにより水槽1本あたり1万円を切るコストパフォーマンスが最大の魅力。
ルールを守って採集を楽しみ、愛情をもってメダカやエビを育てていきましょう!
次の記事では、流木のアク抜きの様子をご紹介します!
今回の記事から、新たに「アクアリウム」というカテゴリを追加しました。
今後このカテゴリでは水草採集、日々の飼育の様子などをアップしていきます!
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